三好 碧

去年の年末から短歌を詠み始めました。 2023.7月〜 「塔」会員 式子内親王と河野裕…

三好 碧

去年の年末から短歌を詠み始めました。 2023.7月〜 「塔」会員 式子内親王と河野裕子さんが好きです。 まだまだ初心者ですが、よろしくお願いします(*^^*)

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自己紹介

こんにちは。 三好碧といいます。 去年の年末から、短歌を詠み始めました。 ずっと以前から、式子内親王の和歌が大好きでした。出会いは普通、百人一首の 「玉の緒よ 絶えねば絶えね ながらえば  忍ぶることの 弱りもぞする」 という歌。 なんて激しい歌だろうって思った。 こんな歌を詠んだ人はどんな人だろう。 そして、誰を忍んでの歌なんだろう。 そういう興味から、式子内親王の人生への探究が始まりました。 ずっと読むばかりだった短歌。 しかも推しは式子内親王だから、現代短歌をほ

    • 塔四月号 掲載歌

      木は、私にとって特別な存在です。 小学生の頃は校庭の奥にある樹に「お母さんの木」と名前をつけて、いろんな事を話してました(もちろん心の中で)。 その後も、素敵な木を見つけると抱きついていました。 そういえば、子どもたちが産まれてからも抱きついていたなぁ。 「お母さんは木とお話出来るのよ」 と言って。 「木さんは何て言ってるの?」 と聞かれると、 「元気だったか?」 って言ってるよ、と言って。 この歌は、本当に木樵が大樹を伐っているのを見て生まれた歌です。 犬の散歩の時に

      • 連作「ゴジュウカラ」

        「塔」四月号の「特別作品」に掲載されました。 「特別作品」というのは、特に優秀な歌が選ばれた集ではなくて、15首以上の連作を投稿する場です。今回は15編の中から5編選ばれたと書かれてました。 年齢が、ばれますね(汗) 山に来て、少し野鳥の名前を覚えたころ、ゴジュウカラって「五十から」ともいえるなぁ、と思ったのがきっかけです。 その前に、家のベランダの手すりに野鳥が止まって、わー、野鳥だ!と思ってスマホで撮ってオットに送ったら、 「おー、すごいね。なんていう鳥?」 と入

        • 式子内親王 桜の歌

          「さくらの花は散ってしまい、桜色があるというわけでもない空を、なにを眺めるというのでもなくじっと眺めていると、そのなにもない空に春雨が降っている」 平井敬子さんによる現代語訳ではそう書かれています。 また馬場あき子さんの著作からは、「式子内親王が父親の後白河より伝領して晩年を過ごした大炊御門殿には巨大な八重桜の古木があった」という。 (となると、先日の私の早春の歌の解釈は間違えになるのですが・汗) また、馬場さんはこうも書いておられます。 「式子における<眺め>の姿勢は、そ

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        自己紹介

          塔三月号より好きな歌五首

          今月も、たくさんたくさん、心に響くお歌ばかりだったのですが、全部書ける気がしないので、無理無理五首に絞って、感想を書いていきます。 敬称略で失礼します。 同じ若葉集、入会一年目の藤田さんのこの感性の素晴らしさ。 特に下の句が印象的で、射貫かれました。「ゆっくり泳ぐさかな、ぎんいろ」。その静謐な美の中に残る、ざらっとした違和感。それを「笑へないのに笑ふとき」、「皮膚の下」に感じるという。 七首採られているその連作を見ても、ご自分の世界を持っていて、それを描き出す力のある歌人だ

          塔三月号より好きな歌五首

          塔三月号若葉集より好きな歌五首

          「塔」三月号より、私の好きな歌です(敬称略)。 潮さんの短歌、全部が好きでしたが、この一首は私を打ち抜きました。 短歌を、心の底からの短歌を詠もうとするとき、私にとってもその一行は絶叫になっていると思います。 だから、なかなかお洒落な歌は詠めないし、明るい歌も少ないです。 でも、短歌は叫び。この叫びに心を震わせてくれる人がいたなら・・・。 潮さんの絶叫は、私の魂全体を震わせました。 すごい歌を読ませてくれてありがとうございます、と、伝えたいです。 この一首も絶叫の一首だと

          塔三月号若葉集より好きな歌五首

          愛子さま卒論

          愛子さまの卒論が式子内親王についてだったとニュースで知り、大興奮! さすが、お目が高い!(←不敬💦) 読んでみたいーーー。どのお歌を取り上げられたのでしょう? ワクワク!

          愛子さま卒論

          塔三月号 若葉集掲載歌

          今月は若葉集の鍵前に六首、掲載してもらいました。 「塔」には独自の掲載ルール(?)があって、投稿歌は一人の選者の欄に二つの鍵のイラストで仕切られて掲載され、その鍵の前や後に載った歌が良い歌と選ばれたことになります。そして、その中からさらに一人選ばれて「新樹集」という欄に載ります。 鍵外、鍵内という言い方をされ、鍵内の歌は名前の五十音順に並びます。 あまり気にしないようにしていますが、やはり鍵外に載ると嬉しいですね。 主宰の吉川宏志さんは全ての歌に目を通されていて(たぶん)

          塔三月号 若葉集掲載歌

          塔二月号より好きな歌六首

          こんにちは。 初めて、次の塔が届く前に今号を読み終えることが出来ました。 やったぁ~。 こんな分厚い結社誌を最後まで読めるようになるとは思いませんでした。 そこで、若葉集だけでなく、2月号全体から好きな歌を、絞って絞って書き出したいと思います。 ポロネーズは、ショパンの「英雄ポロネーズ」だろう。 激情をばっとぶつけたあとに、早弾きのポロネーズが聴きたいという気持ちはとてもわかるように思うし、とても似合うと思う。個人的には「革命のエチュード」でもいい。…ちょっと劇的になり

          塔二月号より好きな歌六首

          塔二月号若葉集より好きな歌五首

          「塔」若葉集より、好きだった歌六首です。 いつもと同じく、素人の感想ですので、ゆるやかにお読み頂ければ嬉しいです。敬称略で書きます、すみません。 まずは小金森まきさんが塔に入会してくださったことがとても嬉しいです。Xや新聞でお名前をよく目にしていて、気になっている歌人でしたから、これから毎月お歌が読めると思うと嬉しいです。 今月のこのお歌は、「夜は伸びゆく」が、とても好きです。 私も編み物をするのですが、編んでるうちに編みあがった生地がどんどん伸びてゆくんですよね。そして、

          塔二月号若葉集より好きな歌五首

          式子内親王 早春の歌

          「山が深いので春が来たこともわからないような庵の松の戸に、とだえとだえに落ちかかる雪解けの水の雫よ」 平井啓子さんは、そう現代語訳しているこの歌。 式子内親王はたびたび、人の行き来が絶えた自然に身を置く歌を詠んでいるけれど、「内親王」なのだから、そんなに山奥に住んでいたとも思えない。 それでも、この春の景色のなんて美しいことだろう。 今年暖冬だったので、文字通りの山奥(標高1500m)のわが陋屋のあたりも、例年よりずっと雪がすくなかったし、雪解けも早い。 屋根から育つ氷柱

          式子内親王 早春の歌

          塔2月号 若葉集掲載歌

          選歌を受けていつも思うのは、送った十首の枝葉を剪定して、すっきりとまとめてくださったなぁ、ということ。 前前号は娘のしでかした恋の逃避行だったし、一月号は犬と鹿と秋という、私にとっては散歩の歌たちだった。 そして今回は母と子の歌。 母の存在は、今でも私の中で、どう位置させるのかがわからない。わからないからこそ、ときどきに揺れ、感情を揺さぶってくる。 母は、私が21の時に脳卒中で倒れ、全てを忘れた。 徐々に家族を思い出したが、私は一番最後で、長いこと叔母の名前で呼ばれていた。

          塔2月号 若葉集掲載歌

          塔一月号より好きな歌五首

          塔1月号若葉集より、好きな歌五首について書きます・ 説明しずらいのですが、もう一読から持っていかれました。 なんて素敵な歌でしょう。 「生まれたばかりの感情だから」という下の句が特に好きです。 なんか、言葉が出てこないので、それほど好きです!と言うしかありません。読むたびにうっとりします。 やさしさって、本来とても温かいものだと思うのですが、それを「こはくないやさしさもある」って、すごい発想だなって思います。私だったら、「こわいやさしさもある」って書いてしまいそう。 そし

          塔一月号より好きな歌五首

          塔1月号 若葉集掲載歌

          「塔」若葉集、鍵内ですが六首掲載していただきました。 犬の歌多めですねぇ(^^) 五月から飼い始めた保護犬シャリーが可愛くて仕方ないです。 保護犬だった警戒が少しずつ溶けて、笑顔を見せるようになってきた頃の歌です。 柴犬の血が入っているみたいで、狩猟本能がバリバリ残っていて、鹿を見るとすごい勢いで吠えて追いかけようとして、それが新鮮で面白かったのです。 前の犬は、同じ保護犬だったのですが、トイプードルだったので、鹿になど興味がなく、ひたすらに人の膝に乗っているのが好きな子だ

          塔1月号 若葉集掲載歌

          塔12月号若葉集から好きな歌5首

          遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。 今年も、ゆるゆるお付き合いいただければと思います。 どうぞよろしくお願いします。 塔12月号若葉集で私が好きだった歌、5首です。 感覚的なものですが、すごく共感しました。 「耳の奥のダム」と「水」の選び方もすごいです。耳は奥の方で脳とつながっていそうで、そのダムは、私には自分の心を守る砦のように感じました。そのダムから「水が流れ出る」、つまり、自分の心を犠牲にして、相手の気持ちを優先させている。その時聞こえる「音」がある

          塔12月号若葉集から好きな歌5首

          塔十二月号 掲載歌

          塔十二月号で、新樹集に載せていただきました。 光栄で身震いしました。 以下、掲載歌です。 全部実景です。 全部実景なのが、逆に怖いです、我ながら。 短歌を始めてから、どんな出来事も歌に出来るなぁ、と思うと、波瀾大きい人生も肯定出来るものですね。 これからも頑張ります。

          塔十二月号 掲載歌