三好 碧

去年の年末から短歌を詠み始めました。 2023.7月〜 「塔」会員 式子内親王と河野裕…

三好 碧

去年の年末から短歌を詠み始めました。 2023.7月〜 「塔」会員 式子内親王と河野裕子さんが好きです。 まだまだ初心者ですが、よろしくお願いします(*^^*)

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自己紹介

こんにちは。 三好碧といいます。 去年の年末から、短歌を詠み始めました。 ずっと以前から、式子内親王の和歌が大好きでした。出会いは普通、百人一首の 「玉の緒よ 絶えねば絶えね ながらえば  忍ぶることの 弱りもぞする」 という歌。 なんて激しい歌だろうって思った。 こんな歌を詠んだ人はどんな人だろう。 そして、誰を忍んでの歌なんだろう。 そういう興味から、式子内親王の人生への探究が始まりました。 ずっと読むばかりだった短歌。 しかも推しは式子内親王だから、現代短歌をほ

    • 父のこと

      最近、よく父や母のことを思い出します。 ひとつには短歌を始めたことで、家族の風景を詠むことが増えたからだと思います。 そんな中、昨日は、私の父の歌がNHKのさくら短歌大会で秀作に選んでいただきました。 角川の「短歌」に佳作で載ったのも、父の歌でした。 今月号の塔にも、父のことを詠んだ歌が載りました。 母は千葉で生まれた総領娘(長女)、父は熊本で七人兄弟の下から二番目で生まれ、幼いころに父母を亡くし、長兄夫婦に育てられたと言っていました。そんな育ちもあったのでしょう。母

      • 塔六月号 気になった五首

        おはようございます。 今回は、次号がくるまでに塔を読み終えることが出来たので、全体/から私の好きな歌五首について書きたいと思います。いつもながら個人的な感想です。敬称略、申し訳ありません。 直前の一首に、「不愉快だどけど私に怒鳴るのが私の夫であるということ」という歌があります。つまり、日常的に怒鳴られているのだと思います。 それを友人、もしくは親戚、もしくは本人に「やめて」と訴えたとき、「被害妄想だ」と言われてしまう。その言葉が、もう一度自分を傷つけるのです。もしかしたら、

        • 塔六月号より好きな歌五首

          今月も、塔の若葉集から、個人的に好きだった歌を五首書かせていただきます。敬称略、すみません。 出かけてしまうパパを引き留めようと泣く子をぎゅっと抱きしめる場面と読みました。下の句の「お腹のなかに押し戻すごと」がとても効いていて、一首をとても深いものにしていると思います。 実は、私はこの歌にとても共感しました。私は二人の子どもがいますが、共働きだったので、二人とも産休までしか一緒にいられませんでした。 長女は持病を持って生まれたので、ドクターストップですぐに保育所に入所させる

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        自己紹介

          塔六月号 掲載歌

          私が短歌を始めてしばらくして、オットがハーモニカを吹くようになりました。私が短歌を楽しそうにやっているので、自分も何か趣味を持ちたいと思ったようです。 ハーモニカは存外、奥が深いらしく、最初は高音や低音が出せませんでした。ギターをずっとやっていたオットは、 「楽器なのに出ない音があるとか、ある!?」 と、文句まじりに、楽しそうに言っていました。 何でも器用に、すっと出来てしまうオットには、思うように音が出ない、手強いハーモニカは逆に面白かったようです。 最初はたどたどと「

          塔六月号 掲載歌

          返歌

          親友が、私のために歌を詠んでくれました。 その返歌です。 親友が私のために詠んでくれた歌を読みつつ鎮もる心 いつも、ありがとう。

          塔五月号 若葉集より好きな歌五首

          こんにちは。 いつも通り、私の主観での好きな歌五首について書かせていただきます。 敬称略で、失礼します。 連作のうちから、身近な方が亡くなったことがわかります。 その方のご遺体が焼かれて、収骨をしているときの景と読みました。 なにか、後悔があるのでしょう。亡くなってからその時まで、心の中で「ごめん」と言い続けてきたように思います。 生前に言えなかった「ごめん」、もうその人に届かない「ごめん」。 とても切ない歌だと思いました。 調べたら、ルクスとは照度の単位とのことです。例

          塔五月号 若葉集より好きな歌五首

          歌集を三冊買いました

          こんにちは。 式子内親王と河野裕子さんの歌集はたくさん持っているのに、現代の歌人を知らなすぎるので、やっぱりこれはマズイと思い、歌集を三冊買いました。 まず一冊目。 王道的な一冊。 歌友さんで寺山修司の短歌を誦じている方が多いので、教科書的に買いました。 と言っても、これはKindleです。 最近の歌集は装丁や紙、短歌の文字組まで工夫されてる方が多いので、そこも楽しみたく紙の本がいいですが、これはKindleでいいかな〜、と思いました。 ちなみに、偶然なのですが、201

          歌集を三冊買いました

          塔五月号 掲載歌

          若葉集193pに、五首掲載して頂きました。 いつもながら景ばかりの歌で、少しずつ、情も入れて行きたいなぁ、と思うこの頃です。 実は送っても掲載されなかった歌に、次の一首があります。 心など谷に投げ果て生きてゆく冬ざれの野にひとひらの雪 式子内親王の大好きな歌 日に千度(ちたび)心は谷になげはててあるにもあらずすぐる我が身は へのオマージュでした。 まだまだですね。 精進しますᕦ(ò_óˇ)ᕤ

          塔五月号 掲載歌

          塔四月号 若葉集より好きな歌五首

          こんにちは。 山の家にも遅い春がやってきて、桜が咲いてきました。 これからののどかな春がとても楽しみです。 さて、塔四月号の若葉集より、好きな歌五首です。敬称略で書かせていただきます。 人間を好きな人が、自分にはとても寂しく感じられる…。 どんな状況なのだろうと、考え考えしているうちに、こんなことを想いました。主体は、「このひと」のことが好きなのだろう、と。そして「このひと」も主体にとても親切なので、もしかしたら「このひと」も私を好きなのだろうか、と思っていた。それなのに

          塔四月号 若葉集より好きな歌五首

          塔四月号 掲載歌

          木は、私にとって特別な存在です。 小学生の頃は校庭の奥にある樹に「お母さんの木」と名前をつけて、いろんな事を話してました(もちろん心の中で)。 その後も、素敵な木を見つけると抱きついていました。 そういえば、子どもたちが産まれてからも抱きついていたなぁ。 「お母さんは木とお話出来るのよ」 と言って。 「木さんは何て言ってるの?」 と聞かれると、 「元気だったか?」 って言ってるよ、と言って。 この歌は、本当に木樵が大樹を伐っているのを見て生まれた歌です。 犬の散歩の時に

          塔四月号 掲載歌

          連作「ゴジュウカラ」

          「塔」四月号の「特別作品」に掲載されました。 「特別作品」というのは、特に優秀な歌が選ばれた集ではなくて、15首以上の連作を投稿する場です。今回は15編の中から5編選ばれたと書かれてました。 年齢が、ばれますね(汗) 山に来て、少し野鳥の名前を覚えたころ、ゴジュウカラって「五十から」ともいえるなぁ、と思ったのがきっかけです。 その前に、家のベランダの手すりに野鳥が止まって、わー、野鳥だ!と思ってスマホで撮ってオットに送ったら、 「おー、すごいね。なんていう鳥?」 と入

          連作「ゴジュウカラ」

          式子内親王 桜の歌

          「さくらの花は散ってしまい、桜色があるというわけでもない空を、なにを眺めるというのでもなくじっと眺めていると、そのなにもない空に春雨が降っている」 平井敬子さんによる現代語訳ではそう書かれています。 また馬場あき子さんの著作からは、「式子内親王が父親の後白河より伝領して晩年を過ごした大炊御門殿には巨大な八重桜の古木があった」という。 (となると、先日の私の早春の歌の解釈は間違えになるのですが・汗) また、馬場さんはこうも書いておられます。 「式子における<眺め>の姿勢は、そ

          式子内親王 桜の歌

          塔三月号より好きな歌五首

          今月も、たくさんたくさん、心に響くお歌ばかりだったのですが、全部書ける気がしないので、無理無理五首に絞って、感想を書いていきます。 敬称略で失礼します。 同じ若葉集、入会一年目の藤田さんのこの感性の素晴らしさ。 特に下の句が印象的で、射貫かれました。「ゆっくり泳ぐさかな、ぎんいろ」。その静謐な美の中に残る、ざらっとした違和感。それを「笑へないのに笑ふとき」、「皮膚の下」に感じるという。 七首採られているその連作を見ても、ご自分の世界を持っていて、それを描き出す力のある歌人だ

          塔三月号より好きな歌五首

          塔三月号若葉集より好きな歌五首

          「塔」三月号より、私の好きな歌です(敬称略)。 潮さんの短歌、全部が好きでしたが、この一首は私を打ち抜きました。 短歌を、心の底からの短歌を詠もうとするとき、私にとってもその一行は絶叫になっていると思います。 だから、なかなかお洒落な歌は詠めないし、明るい歌も少ないです。 でも、短歌は叫び。この叫びに心を震わせてくれる人がいたなら・・・。 潮さんの絶叫は、私の魂全体を震わせました。 すごい歌を読ませてくれてありがとうございます、と、伝えたいです。 この一首も絶叫の一首だと

          塔三月号若葉集より好きな歌五首

          愛子さま卒論

          愛子さまの卒論が式子内親王についてだったとニュースで知り、大興奮! さすが、お目が高い!(←不敬💦) 読んでみたいーーー。どのお歌を取り上げられたのでしょう? ワクワク!

          愛子さま卒論