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美術館・博物館の鑑賞記録ほかアート関係の記事まとめ
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アートで語り直される「わたしたちの街」ー百年後芸術祭@袖ケ浦公園(2024/3/31)

アートで語り直される「わたしたちの街」ー百年後芸術祭@袖ケ浦公園(2024/3/31)

XF60mmで公園を撮り歩きに来た時のこと。

車を停めて園内に向かう道中、「百年後芸術祭 内房総アートフェス」ののぼりに出くわしました。

地元開催の大規模アートフェスということで気にはなっていたんだけど、もう始まっていたのか! ていうかここも会場だったのか! 知らずに行き当たるとはなんともラッキー。
というわけで、袖ケ浦公園に4つある展示のうち、3作品を観てきました。以下、感想を綴っていきます

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2023年11~12月に行った展覧会について

2023年11~12月に行った展覧会について

昨年末に訪れた美術展の覚書です。
今更感ありますがまあ……1月中に更新できてよかったね!

11月「生誕140年 川瀬巴水 版画の旅」茂木本家美術館

過去記事にも書きましたが、千葉県野田市の茂木本家美術館、いいところでした。ホキや川村の他にも、こんな素敵な私設美術館があったとは。

常設展の目玉は富士絵コレクション。梅原龍三郎や横山大観といったビッグネームをはじめとした様々な日本画家の描く富士が

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2023年7〜11月に行った展覧会について

2023年7〜11月に行った展覧会について

タイトル通り、7月以降に見に行った展覧会の覚書です。

本来なら見に行った直後にそれぞれ個別記事として出力したかったのですが、書きたいことが多すぎてまとまらなかったり、時間が取れなかったりと下書きが溜まっていく一方だったので、ここらで一挙に消化しちゃいます。

個別だとダラダラしちゃうから今後もこの方式にしようかなあ。

7月15日「甲斐荘楠音の全貌 絵画、演劇、映画を越境する個性」東京ステーショ

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ペンギンアパートメント訪問&市川市街スナップ(2023/6/25)

ペンギンアパートメント訪問&市川市街スナップ(2023/6/25)

ペンギンアパートメント訪問千葉県市川市の市川市芳澤ガーデンギャラリーにて開催されている、坂崎千春さんの個展「ペンギンアパートメント」を観に行ってきました。

500枚の原画はどれもこれもキュート! 原画ならではの筆のタッチや彩色のあたたかみを堪能しました。かわいい……とつい声に漏れてしまうが、他の老若男女もみんな楽しそうにかわいいかわいい言ってるから無問題。ハッピーな空間だぜ。

500枚もあると

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借りたレンズで家を撮る@東京都庭園美術館(2023/5/27)

借りたレンズで家を撮る@東京都庭園美術館(2023/5/27)

六本木の富士フイルムスクエアでXF10-24mmF4 R OIS WRを借りて、東京都庭園美術館の「建物公開2023 邸宅の記憶」であれこれ撮ってきたよ~という日記です。前置きが長いですがご容赦ください。

どうする標準ズーム問題現在、わたしの手持ちのレンズは単焦点のXF35mmF1.4R(以下XF3514)と標準ズームレンズのXC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ(以下XF15-45)

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松岡美術館 常設展&「美しい人びと」「憧憬のペルシア」(2023/5/29)

松岡美術館 常設展&「美しい人びと」「憧憬のペルシア」(2023/5/29)

白金にある松岡美術館は、倉庫業、不動産業、観光業、教育事業など数々の事業を手掛けた松岡清次郎氏の遺した美術品コレクションを管理・公開している私設美術館です。

東京都庭園美術館の「建物公開2023 邸宅の記憶」を見に行った帰りに、時間に余裕があるし寄ってみるか〜と足を向けたのですが、小規模ながらとっても素敵な美術館でした。
(建物展の方もそのうち感想をまとめたいね)

常設展常設展は彫刻がメインで

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千葉市美術館「『前衛』写真の精神:なんでもないものの変容」&コレクション展(2023/4/29)

千葉市美術館「『前衛』写真の精神:なんでもないものの変容」&コレクション展(2023/4/29)

千葉市美術館で企画展「『前衛』写真の精神:なんでもないものの変容 瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄」を観てきた記録です。

前衛写真ってなんか難しそうだけど、GW出かける予定ほぼないし、ちばしびフレンズライトの企画展無料特典も残ってるし、一丁行ってくるか〜くらいの軽い気持ちで足を向けたのですが、かなり面白かった。

企画展全体の感想すごくざっくりまとめると、フランスの写真家ウジェーヌ・アジェ

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2023年1月〜2月に行った展覧会について

2023年1月〜2月に行った展覧会について

noteに記録をつけ始める前に行った今年の展覧会についての覚書です。

1月出光美術館「江戸絵画の華 第一部 若冲と江戸絵画」

全体の展示数が多くないので、あれっこれで終わりなんだと少し拍子抜けしてしまったのですが、入場制限のおかげでゆったりと絵と向き合うことができたし、さすがの名品揃いで眼福でした。

目玉の「鳥獣花木図屏風」は、図版では何度も見たことあったけど、屏風サイズだからこそ気づけたポ

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重文展で彫刻を撮る

重文展で彫刻を撮る

先日観に行った「重要文化財の秘密」展 はほとんどの作品が写真撮影可となっていました。コレクション展もそうなので、国立近代美術館さん自体がこういう方針なんでしょうね、ありがたい……。

絵画作品は図録に綺麗な図版が載っているので、あえて自分で撮ろうとは思わないのですが、彫刻や工芸などの立体作品はやっぱり好きなアングルで撮ってみたくなってしまうもの。というわけで、いそいそと一眼を持ち込み撮らせていただ

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東京国立近代美術館「重要文化財の秘密」(2023/4/15)

東京国立近代美術館「重要文化財の秘密」(2023/4/15)

前々から気になりつつも、竹橋はちょっと遠いなあ、注目の展覧会だし土日は激混みだろうしなあと半ば諦めていたこの展覧会。

ですが折よく中野へゆく機会ができ、帰りに寄れることとなりました。17:00入場ともなると(それなりに賑やかではありますが)混雑はほとんどなくどの作品もじっくり見ることができました。夜間開館のありがたさ……。

さて、重要文化財に指定された近代美術作品のみで構成された本展覧会。章立

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DIC川村記念美術館美術館②「芸術家たちの南仏」(2023/3/25)

DIC川村記念美術館美術館②「芸術家たちの南仏」(2023/3/25)

①はこちら https://note.com/cinita/n/nf6d2c20b564f

常設展を見終えて細い廊下を通っていくと、企画展エリアにたどり着く。館内図の端っこの2室だけなので、結構ささやかな展示なのかしらと思っていましたが、そんなことはなく、油彩から版画、陶芸にタピスリーと150点の作品がぎっしり。
うーん、茶席で休憩入れといてよかった。

企画展タイトルから連想するような、パリか

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DIC川村記念美術館美術館① コレクション展(2023/3/25)

DIC川村記念美術館美術館① コレクション展(2023/3/25)

千葉県に長いこと住んでいるのになかなか行く機会がなかった、DIC川村記念美術館。
つい最近、「ほぼ日」の「常設展へ行こう!」企画を読んで俄然行ってみたくなり、折よく面白そうな企画展もやっていたので、3/25本日、家族を誘って行ってきました。

駐車場出てすぐの売り場でチケットを買い、案内に沿って歩道を降りていくと、そこここに噴水が配された広大な池と、それを抱く見事な庭園が広がっていて思わずため息が

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