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『彼女について知ることのすべて』(2012年)
2012年鑑賞
ごくシンプルな話。
女がいる。
ファム・ファタル的な女。
看護師をしている。
中学校教師の男がいる。
彼には恋人がいる。
恋人は、彼との結婚を望んでいる。
しかし、彼はまだ結婚は考えていない。
恋人は勝手に結婚話を進めようとしていて、
そのことで、彼の彼女への気持ちは冷めていく。
彼の恋人は女のことを知っていて、ひどく女の悪口を言う。
しかし、男は女に惹かれていく。
女がよ
『妻たちの性体験 夫の眼の前で、今…』(1980年)
(2012年鑑賞時のメモ)
かなり前に観て以来、二度目。
画面の強烈さのみが記憶にあり、筋はまったく覚えていなかった。
フランスの退廃ブルジョワ夫婦の話、みたいな味わい。
筋には妙な既視感がある。
美しい妻を持ちながら、若さゆえの肉体の美貌のみの女に溺れる男。
その妻に憧れを抱きながら、どうしても思いを遂げられない下男。
精神の愛というものは、潔いほどに一切描かれない。
肉体の愛、でもない
『わたしのSEX白書 絶頂度』(1976年)
2012年5月16日(水) ユーロスペース
多分、何度目かの鑑賞。
筋をまったく覚えていなかった。
ただ、鮮烈な映像と、そこに流れる空気感のみを記憶していた。
姉と弟がいる。
姉は病院の採血係で、弟は浪人生。
弟は、ヤクザのような男(益富信孝)の手伝いをしている。
益富の情婦は芹明香。
弟の友人が急に腹痛を起こし、姉の勤める病院に入院する。
友人の部屋に看護婦が入ってくる。
映像が二重映しに
『歌女おぼえ書』(1941年)
2012年5月11日(金) 神保町シアター
旅芸人の女がいる。
芸人の一座は路頭に迷い、先の見当がつかず、途方に暮れている。
偶然に宿で出会った茶問屋の主人が、女を自分の家に置いてやってもいい、と言う。
女は好意を受けて茶問屋に置いてもらうことにする。
仲間の男たちは、今後のめどがついたら必ず迎えに来る、と言う。
女は、行った先の茶問屋であからさまな差別を受ける。
子どもたちは、彼女がいるせい
『港の日本娘』(1933年)
2012年5月5日(土) 神保町シアター
柳下美恵さんの伴奏つき上映。
この前に観た『警察官』の黒田京子さんの伴奏の、
前に出てくる感じに比べ、柳下美恵さんの演奏は、
映画への集中を妨げることなく、さりげなく寄り添う感じ。
この演奏も、とてもよかった。
『警察官』が男の友情ものであったのに対し、
『港の日本娘』は女の友情もの。
冒頭のシーンがほんとうに美しい。
港から巨大客船が出発する。
リ
『警察官』(1933年)
2012年5月5日(土) 神保町シアター
黒田京子さんというジャズピアニストの伴奏つき上映。
警察官と犯罪者がかつて親友同士だった、という普遍的に泣ける設定。
ああ、『県警対組織暴力』は、この系譜の話なんだな、と。
ものすごくカットを割っている。
字幕量の多さにも面食らった。
美しき友情の回想シーンが泣けた。
伴奏もよかった。
この友情の感じはやはり男同士なんだよな、と思う。
女同士だとこ
『美しき鷹』(1954年)
2012年5月3日(木) フィルムセンター
体調不良だったこともあり、結構寝てしまう…
『此村大吉』のときにも感じたが、マキノの映画って人物関係をつかむのが結構大変な気がする…
次郎長三国志っぽさは、やはり濃厚にある。
田崎潤は、売春窟の女が初めて逃走に成功したことを声高に喜び、逮捕されてゆく。
悪役の河津清三郎は刺されるが、
「俺が死んだところで悪いやつはまたどんどん出てくる」
と言い、
『修道院の花嫁』(1946年)
2012年5月2日(水) フィルムセンター
戦争の影がないことが印象的だった。
もちろん設定には戦後的状況があふれているのだが、暗さがない。
再会した友人たちに、再会の感動もそこそこに
「一緒に牧場をやろう!」ともちかける熱血漢の宇佐美淳。
ちょっと松岡修造的な熱血天然ぶりで笑える。
『雷雨』で好演していた鈴木美智子が、
好き合っているが優柔不断の小林桂樹(やせている!)に
イライラしている
『下郎の首』(1955年)
2012年 シネマヴェーラ渋谷
田崎潤は主人を殺され、主人の息子の片山明彦と仇討ちの旅(?)に出る。敵は小沢栄だが、二人は「彼にはほくろがたくさんある」という特徴しか知らない。
片山は病に倒れ、田崎が芸人のようになって稼ぐ。
道中で丹波哲郎を敵かもと疑い、顔を見せるように乞うが、人違い。
無礼だと丹波は田崎に指詰めを要求するが、「家来の失態は主人の失態」と、片山が代わりに指詰めしようとする。
『へうたんから出た駒』(1946年)
2012年4月29日(日) フィルムセンター
時は戦後すぐ。
とにかく食料がなく、配給だけではどうにもならない。
近所に住む可憐な娘さんと母親(浦辺粂子)が食べ物で困っているのをなんとか助けたいと、男2人が食料を求めて田舎町へ旅に出る。
親切に卵を分けてもらったり、立ち寄ったある家では、そこの娘の変な歌をさんざん聴かされておべんちゃらを言うと、どんどん値下げしてくれるのでおだてたりして、なんと