『美しき鷹』(1954年)

2012年5月3日(木) フィルムセンター

体調不良だったこともあり、結構寝てしまう…

『此村大吉』のときにも感じたが、マキノの映画って人物関係をつかむのが結構大変な気がする…

次郎長三国志っぽさは、やはり濃厚にある。
田崎潤は、売春窟の女が初めて逃走に成功したことを声高に喜び、逮捕されてゆく。

悪役の河津清三郎は刺されるが、
「俺が死んだところで悪いやつはまたどんどん出てくる」
と言い、刺した者を逃す。

自分を犠牲にして人のために生きる者たちの潔さ。
そこに起きるポエジー。
そして、マキノ独特の軽さ。
このマキノ的としか言いようのない、
それを見たときの幸福感は一体なんなのか?

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