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キャンプ場-ローマ

ローマほど書くことのない場所はない。
全てが破滅的だった。


旅行は、旅行会社やツアーに責任があるが、旅の責任はいつも自分にある。

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〈コロッセオ。入場料高え。〉


パリからローマへは16時間の列車移動だった。
初めての陸路での国境越えで、ビザも中でとるので、入国許可が降りるだろうかなど不安だった。
時間どうりに電車がこなかったわけではないけど、早めに駅にいきすぎ相当な時間を待ってから、見たこともないくらい長い列車にのりこんだ。
電話番号をしきりに聞いてくる男の人と寝台列車で一緒になり、
降りてからもその人がどこかへ行くまで重い荷物を肩に食い込ませひたすら歩き、
道に迷い、ある時は汗だくで高速道路みたいな所を1人で歩いていて、
最後は走っていた車のおばさんに乗せてもらってオンライン予約していた宿へ行く。


ここはどこかの家の庭?
違う、キャンプ場だ。しかも、私が予約した格安の宿は
ここだった。

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〈また、予約をミスったのだ。。〉


ローマはとにかく、暑かった。
一度、意識が朦朧としてベンチで動けなくなってしまった。
だからなんとこのキャンプ場に1週間弱も引きこもった。
ここは、観光地から電車で何駅も離れた田舎町だ。
毎日、毎日、この場所に訪れて休日を楽しむ家族づれが焼く
美味しそうな肉の香りを嗅ぎながら、
安いパンや腐りかけのバナナを手にして
ローマのことを、ただ、考えていた。


ローマとは、何?
ローマとは、このキャンプ場だ。
朝から晩まで、キャンプ場の散策をした。。。


●今日は意を決してローマ中心部に繰り出た。するとそこには暑さと歴史的な建物があった。
暑くて動けやしないでそのまま退散した。
パスタを頼もうとしてライスがでてきたりしたけど、コロッセオとかを見た。
帰りには悲劇が。
バスが待てどもまてどもこないのだ。
きてもすぐに行ってしまう。
どうやらここではバスは手を挙げないと止まらないらしい。
それでやっとバスを捕まえたのもつかの間、バスをつかまえるまでの時間が長すぎてバス切符の有効期限がきれたかなんかで、車内で
たまたま
巡回中の
警察官に
50ユーロの
罰金を
とられた!!!!!!!!!!!

最初カツアゲみたいで、すっかりいまのはなんだったんだろうかとおもったけど。
でも今まで2どもバスにのっているけどそんなのチェックされたことないし。っていうかそんな警察官なんてのりあわせてなかったのに。

 50ユーロってなんだよ・・・
他の乗客はチケットをもっていたから、私がいけないのは分かるけど。
50ユーロって・・・。
乗客はみんな私をかわいそうな目でみた。
一回1ユーロだからあと49回無賃しないともとが取れないな。
調べたらまれに警察が抜き打ちで巡回しているらしい。
その時に50もってなかったら100ユーロあとで支払わないといけなかったみたいだ。

ああ。最低だ。

06/22●


ローマとは。。。。

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〈もうなにもしたくない〉


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〈ヨーロッパで見る貧富の差は、ものすごい〉


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〈乞う方も、一芸が求められる時代だぜ〉


沈没宿


キャンプ場。ログハウス。どこにとまったのかわからない。
思い出したくもない。

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〈もうパックしちゃう〉

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〈なにもない。。〉



どこに行くにも暑さにバテてやる気がおきず、
自分のダメさ加減に絶望し、退屈で長いこの旅を
すべて消しゴムかけてやりたい。



ローマほど書くことがない旅はない。
ローマなんて、イタリアなんて行ってない。

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〈もうブランコしちゃう〉

サポートしていただいたら美味しいものを食べてもっといいものを書きます。