おおね・たまな

好きなものは、アート、読み書き、簡単料理、音楽など。やや散らかり気味ですが、気になった…

おおね・たまな

好きなものは、アート、読み書き、簡単料理、音楽など。やや散らかり気味ですが、気になったらなるべくやってみる。前に進みたい50代。フェミニスト。

最近の記事

チリのみかんとNZりんご

この春に父が亡くなり、母がひとり暮らしになってしまいました。 母は80代、幸いなことに持病もなく、地域とのつながりもあり、今のところ生活に支障はありません。とはいえ、会話の相手がいなくなってさびしいのでは、とほぼ毎晩電話をするようになりました。 私は大学進学とともに実家を離れ、その後は母と暮らしたことはありません。遠距離のため帰省だって数年に一度でしたが、疎遠というほどでもない親子です。 まめに電話をするようにみたら、ラッキーなことに話は合いました。 まあよく話題がある

    • とりあえず天気のせいにしておこう

      引きこもりゴールデンウイーク。 マンガを読んだり本を読んだり、散歩したり料理をしたり、それなりに楽しく過ごしています。 大掃除はしませんでしたが衣類の入れ替えは終えたので、とりあえず自分をほめておきました。 家族のごはんは夫や子どもが作ることもあり、缶詰やインスタントもウェルカムなので気楽です。 理想的な休暇を過ごしているよね、とは思います。 それなのに。 どうにも気が晴れないのです。空模様にたとえるならば、青空のはしっこに怪しい雲が見えている感じ。 今日はついに、自

      • ピザ屋にチップは払うべきか?

        夕食はデリバリーのピザでした。お得なクーポンを入手したので、ほくほく使っちゃいました。お出かけできない休日にはうれしいですね。 小雨が降っていましたが、配達員の若者は大きなバッグを抱えて颯爽と現れ、気持ちの良い挨拶とともにごちそうを渡してくれました。ああ、チップを用意しておけばよかった、と思ったけれど間に合わず。 私はデリバリーの配達員にチップを渡したいほうです。とくに今日みたいに感じの良い若い人が来たときには。 たいてい、いただきもののクオカードとか500円玉入りのポチ

        • 買ってよかったもの

          昨年秋にiPadを買いました。 訳あって、使い始めたのはこの春からです。 明確な使い途は決めていなかったのですが、触っているうちに絵が描きたくなり、ぼちぼち落書きをしています。楽しい。 以前から、いつのまにかメモ用紙に謎の模様が増えていくなー、とは思っていたのですが、私は絵を描きたかったのだと改めて知ったのでした。 好きなことがひとつ増えました。 iPad、買ってよかったです。 タイトル画像とアイコンは自作。 自己流の落書きですが、色もタッチも簡単に変えられるので、なんと

        チリのみかんとNZりんご

          brainにげんなり。

          私の地味なnoteにいつもより多くスキがついて「なんで?」と思ったらbrainがらみの方々でした。 読まれた数よりスキの数が多いなんて。 自分のページに誘導するために、読みもしないで手当たり次第にスキを付けているのでしょう。 これは一種の荒らし行為だと思います。やめていただきたいです。

          brainにげんなり。

          たのしうつくし古伊万里のかたちⅡ/創意工夫の日常

          渋谷から一駅、京王井の頭線の神泉駅。戸栗美術館は古陶磁器の専門美術館で、静かな住宅街にあります。年4回の展示替えがあるそうで、今回は「かたち」に注目した展示の第二弾。 私は佐賀に縁があり、有田焼は子どもの頃から日常の器として使ってきたものでした。好きだと意識しないくらい近くにあった焼き物です。それなのに「伊万里」と呼ばれる器が有田の焼き物であることを知ったのは最近のことでした。 曾祖母が使っていた刺身皿のセットを実家からもらってきて、今も大事に使っています。 これがその

          たのしうつくし古伊万里のかたちⅡ/創意工夫の日常

          特別展「人、神、自然」/悠久のミステリー

          東京国立博物館の特別展「人、神、自然 ザ・アール・サーニ・コレクションの名品が語る古代世界」のポスターが美しくて、心惹かれました。顔の表現だけでも、こんなに多彩。なんだかワクワクします。 それほど大規模な展示ではなさそうだし、ちょっと観てみようかな、と気楽に足を運んだのですが、それはそれはすばらしいコレクションでした。 古代人が愛でた美しいものたちザ・アール・サーニ・コレクションとは、カタール王族であるシェイク・ハマド・ビン・アブドラ・アール・サーニ殿下が収集されたもので

          特別展「人、神、自然」/悠久のミステリー

          ゴッホ展/10年間の熱

          またも会期の終盤になってしまいましたが、正月休みにゴッホ展に行ってきました。予想通りの大混雑。とはいえ、入場までの時間が長かったわりに、中ではまあまあじっくり観ることができたと思います。 画家人生をたどる旅ゴッホの作品は特徴的な色使いと筆致で、一目見て「あ、ゴッホだ!」とわかるものだと思っていました。「ひまわり」や今回のメインともいえる「糸杉」、「星月夜」や「夜のカフェテラス」、あるいは耳を失った自画像などが、私が知っていたゴッホです。 今回の展覧会では、画家を志してすぐ

          ゴッホ展/10年間の熱

          今年こそは

          あけましておめでとうございます。 昨年後半はバタバタと仕事に追いまくられ、美術展にも足を運べず、結果としてnoteからも遠ざかるという状況でした。 別に、美術展以外のことを書いてもいいのに。書くことは考えること。仕事以外のことを考えられないって異常な状態だったんだなぁと、どこにも行かない正月休みに正気に戻りました。 今年こそはもう少し気楽にnoteを活用したいと思っています。

          「しろ と くろ」きくちちき絵本展/子どもパワー!

          絵本作家きくちちきさん、実は作品を読んだことはなかったのです。でも、中央線界隈でお名前をよく見かけるもので、ずっと気になっていた方でした。 吉祥寺美術館はコピス吉祥寺の中にあり、駅からも近くて便利なので、これはチャンスだと思い、行ってきました。 ダイナミックで繊細な「子どもパワー」墨であったり水彩であったり、さまざまな手法で描かれた絵は、どれもとても魅力的です。棟方志功のような、どこかプリミティブな印象もあり、最初は子どもの絵みたい、と思いました。描きたくて描いた絵なんだ

          「しろ と くろ」きくちちき絵本展/子どもパワー!

          ラグビーワールドカップ決勝、すごい試合だった!

          ラグビーワールドカップ決勝、すごい試合だった!

          ちひろ美術館/かわいいけどたくましい

          住宅街の中にある、かわいい美術館。年4回の展示替えがあり、前回のショーン・タン展に続いて行ってきました。 今回の企画展は、「ちひろさんの子どもたち」トラフ建築設計事務所×谷川俊太郎。大きく分けると1階はトラフ、2階は谷川さんがメインのようでしたが、互いに混じり合いながらの二本立てという感じでした。  トラフの子どものへやトラフの展示は「子どものへや」なのですが、ちひろさんの絵には子ども部屋は描かれていません。一方、帽子をかぶった子どもたちはたくさん描かれています。 「帽

          ちひろ美術館/かわいいけどたくましい

          塩田千春展 魂がふるえる/ここは誰かの夢の中?

          月曜休みの美術館が多い中、森美術館と森アートギャラリーは開いています。しかも夜10時まで。さすが六本木です。 塩田千春展に行ってきました。 ざらりと触れてくるもの最初の展示は、「不確かな旅」。舟から立ちのぼる赤い糸は、続いてゆく命、母の胎内など、命の明るさを感じさせるものでした。でも、ちょっと怖いところがある。美しい、明るい悪夢とでも言いましょうか。 塩田千春の赤い糸は、血の匂いがします。 特に、初期のものは経血を思わせ、身の置き所のない若さのエネルギーや性欲や、生理のと

          塩田千春展 魂がふるえる/ここは誰かの夢の中?

          ラグビーって、こんなにおもしろかったのね

          ラグビーワールドカップの日本対アイルランドは胸が熱くなる試合でした。こんなに真剣にラグビーを観たのは初めてです。ええ、にわかですけど、ファンになりました。 なぜラグビーが苦手だったのか高校、大学とラグビーが盛んな学校に通っていたので、接点は多かったのです。でも、関わりを避けていたスポーツでした。それは、高校時代の生きづらさを思い出してしまうからでした。 高校のラグビー部は男の世界で、野蛮なふるまいが好まれるような雰囲気がありました。女子が関わるとするなら、マネージャーとい

          ラグビーって、こんなにおもしろかったのね

          クリムト展/自立した女が好きなんだ

          noteを始める前に観たクリムト展のふりかえりです。 子どもの頃、家にあった薄いソフトカバーの美術全集の中で、特に好きだったのがクリムトとシャガールでした。 クリムトの不思議な模様や、何ともいえない金色、恍惚とした女性の表情にときめいたものです。わりとませた子どもだったかも。 今回のクリムト展は、没後100年の記念ということで、「女の三世代」「ユディトI」「ヌーダ・ヴェリタス」「ベートーヴェン・フリーズ(原寸複製)」など、代表的な大作も揃った見応えのあるものでした。 絵だけ

          クリムト展/自立した女が好きなんだ

          マイセン動物園展/肉食文化の美

          ドイツのマイセン磁器製作所で作られた、動物をモチーフとした作品を集めた展覧会。またもギリギリセーフで観てきました。かなりの作品が撮影可でした。 トップの写真は、入ってすぐのところに展示してあった「女性像 四大陸の寓意」です。各大陸風の風貌と衣装の女性が、象徴的な動物に寄り添っているものです。向かって左からアジア=ラクダ、アフリカ=ライオン、ヨーロッパ=ウマ、アメリカ=ワニ! ラクダと馬はともかく、あとの二つはなかなか斬新です。 超絶技巧と肉食文化展示品はどれも美しく(古い

          マイセン動物園展/肉食文化の美