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チリのみかんとNZりんご

この春に父が亡くなり、母がひとり暮らしになってしまいました。

母は80代、幸いなことに持病もなく、地域とのつながりもあり、今のところ生活に支障はありません。とはいえ、会話の相手がいなくなってさびしいのでは、とほぼ毎晩電話をするようになりました。

私は大学進学とともに実家を離れ、その後は母と暮らしたことはありません。遠距離のため帰省だって数年に一度でしたが、疎遠というほどでもない親子です。

まめに電話をするようにみたら、ラッキーなことに話は合いました。
まあよく話題があるね、と自分でも驚きながら、結構楽しく話し込んでいます。

先日の会話はこんな感じ。
「あのね、チリのおみかんがおいしいかったのよ!仏壇に供えてあったお下がりなのに、味がしっかりしてる」
「へえ、うちの近所でも売ってるかな。こっちの最近のヒットはジャズ。ニュージーランドの小さなりんご。甘酸っぱくて、紅玉みたいにさわやかよ」
「ああ、お父さんは紅玉が大好きだった。生協に出てるから買ってみよう」

といった具合です。二人とも食いしん坊でよかった。残念ながら、私はまだチリのみかんに巡り会えていませんが、それもまた話の種になるでしょう。

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