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南Q太傑作短編集 ぼくの友だち/南Q太
良すぎた
なんて有難くて最悪
記号にはめられないわたしたちでも、直截的に言うと歪でも、わたしたちしかわからない文脈で、わたしたちしかわからない豊かさで、その共鳴だけを信じて。
そうはいっても捨てられない”見られ方”と戦いながら、
理解のための分類に縛られないで、誰かに理解されるための私たちではないと今日も自分に言い聞かせる。
そう心から思えなくても、言い聞かせる。
社会性(一旦サボってこ
一人称単数/村上春樹
村上春樹の本を久しぶりに読んだ。
「つまり」「要は?」の存在しない世界
大きなものやあいまいなものをそのままの大きさと抽象度でそこに置くことを許す
その豊かさをこの人から教えてもらった
私の脳はまだあいまいを完全には受け入れられないくらいには子ども
村上春樹の本は、表現の箱って感じ
宝箱って言うとなんか大袈裟だし、海っていうとなんか広すぎる。
けど箱ってよりはもう少し有機的、ん、一旦箱
戸田真琴著『そっちにいかないで』を読んで
「美しい」と思った。
見えている世界、冴え渡る感受、編まれた言葉、それらすべてそのものである著者を、美しいと思った。
”美しい”以上の表現を知らない自分が悔やまれるくらいそう思った。
そしてこの本を読み終えた今日は、昨日より世界が少しだけ美しくみえた。
この世界でもう少し生きてみようかな、そう思わせてくれる本だった。
彼女の、妖艶で明晰な表現の世界に足を踏み入れたとき、まるで映画を見ているよ