マガジンのカバー画像

雑誌探訪

12
さまざまな雑誌の中から、古典にかかわる記事を紹介します。
運営しているクリエイター

#古典

雑誌探訪 「kotoba 2024年春号」③

雑誌探訪 「kotoba 2024年春号」③

kotoba 2024年春号(2024)集英社「kotoba 2024年春号」は「エッセイを読む愉しみ」という特集でした。その中で、古典の随筆を題材にしている記事が何点かありましたので、紹介します。

岩﨑義則「エッセイ大名・松浦静山と『甲子夜話』の世界」(P108~)この記事では、歴史学者の岩﨑義則(いわさき よしのり)が、江戸時代最大の随筆集とも言われる松浦静山(まつら せいざん)の「甲子夜話

もっとみる
雑誌探訪 「kotoba 2024年春号」①

雑誌探訪 「kotoba 2024年春号」①

kotoba 2024年春号(2024)集英社「kotoba 2024年春号」は「エッセイを読む愉しみ」という特集でした。その中で、古典の随筆を題材にしている記事が何点かありましたので、紹介します。

酒井順子「清少納言の随筆気質」(P26~)古典においてエッセイといえば、基本的には「随筆」を指す。現代でも、随筆のことをエッセイ、エッセイのことを随筆と言うことすらできる。

ただ、現代のエッセイや

もっとみる
雑誌探訪 「一個人 2024年5月号」

雑誌探訪 「一個人 2024年5月号」

「一個人 2024年5月号 No.254」「一個人 2024年5月号」では、「古事記(こじき)」の特集が組まれていました。

古事記といえば、日本でもっとも古い書物の一つで、神話や天皇家の歴史が綴られているものとしても知られています。

主な記事は以下の通りです。

そのほんとんどの監修を、三浦祐之(みうら すけゆき)さんが行っています。古事記研究で一般によく知られている方です。

三浦さんの主張

もっとみる
雑誌探訪「日経トップリーダー2024年4月号」

雑誌探訪「日経トップリーダー2024年4月号」

日経トップリーダー2024年4月号「サイボク笹﨑静雄の古典ちちんぷいぷい――私を励ましてくれた言葉たち――」で「説苑(ぜいえん)」が引用されていました。

テーマは上司のいさめ方。特に次のように「説苑」を紹介しています。

引用されていたのは、説苑の第九編「正諫(君主の正しい諫め方)」からです。

説苑は、中国の前漢の時代に、劉向(りゅうきょう)が編纂したとされる故事説話集です。

中国はかつて、

もっとみる