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あるカーデザイナーのクルマ選び

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このタイトルを目にして、こだわりのクルマ好きのお話かな?と思われた方はごめんなさい🙏 多少はクルマがわかる人の想いが入ってはいるとは思いますが、エンスーの人には、ハッキリ言って…
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#カーライフ

あるカーデザイナーのクルマ選び002

あるカーデザイナーのクルマ選び002

私は自動車をデザイン、開発する側の人間でしたので、普通の人より、いろんな車に試乗する機会が多かったと思います。

しかし、自分で購入して、自分の暮らしの中で使うのと、一時的に運転するのでは違うところもあります。

でも、一時的であっても、いろんな車に試乗してみるというのは楽しいですし、毎回いろんな発見がありました。

会社の比較参考車を借りた後は、返却する前にガソリンを満タンにして、洗車して返すの

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あるカーデザイナーのクルマ選び003

あるカーデザイナーのクルマ選び003

1st Car

1976 TOYOTA Corolla Liftback 
 Hi-Delux ホワイト

この車は、排ガス規制が日本でも厳しくなり、軒並み、各社のスポーツモデルが生産中止になったりした時代に生まれた車でした。

この世代は4ドア/2ドアセダン、2ドアハードトップ(セダンベースのサッシュレスドア)、2ドアクーペ(低全高でドアパネルもセダンとは共用しない専用化)、3ドアリフトバック

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あるカーデザイナーのクルマ選び004

あるカーデザイナーのクルマ選び004

さてエンジンはというと、改造にはお金もかかるので、点火コイルをトランジスタにかえ、点火タイミングを極限まで調整し、パワーというよりレスポンス重視でした。と言っても元がTTCーLという触媒ではなく希薄燃焼型の排ガス対策エンジンなので、気休めなのですが、それでどこまで頑張るかという変なこだわりで楽しんでいました。

そして、足回りはホイールとタイヤに加え、後にアブソーバーのみをカヤバに交換しました。当

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あるカーデザイナーのクルマ選び005

あるカーデザイナーのクルマ選び005

ここで少しだけ、この時代のカローラ30のバリエーションについて触れておきましょう。

写真にあるように、基本のボディ形状はこの5バリエーション。写真にはないですが、セダンベースのライトバンというボディもありましたので、10種+1です。
バンにはカローラ/スプリンターの作り分けはなかったと思います。そこもさすがトヨタ、商売用の車には無駄なコストをかけずに価格を抑える狙いもあったのだと思います。

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あるカーデザイナーのクルマ選び006

あるカーデザイナーのクルマ選び006

さて、本題に戻りましょう。
なんと!私は、そのカローラリフトバックでレースに出ることになったのです。

レースといっても、A級ライセンスを取るための模擬レースです。

その前には、B級ライセンスで競技に出場経験がないとA級取得の権利がありません。それを同時にやれるイベントがあり、参加することにしました。
ずっとレースを続けるほど、お金はなかったので、ただ、サーキットを走れるのが嬉しいというのとA級

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あるカーデザイナーのクルマ選び007

あるカーデザイナーのクルマ選び007

このカローラリフトバックという車は、全高はセダン系のカローラ/スプリンターより低くクーペをベースにロングルーフ化しテールゲートを付けたスタイリッシュなマルチパーパスカーでした。

私の中では欧州車のシューティングブレークやMGBクーペのイメージに近いと勝手に思っていました。

その頃スポーツ系というと、ややオイル臭い感じがする硬派なイメージが多い中で、ちょっと洒落たスポーティーさが大好きでした。

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あるカーデザイナーのクルマ選び059

あるカーデザイナーのクルマ選び059

さすがに、今回の車検では、ディーラーのメカニックと細かく相談し、駆動部やブレーキなどの主要機関にはお手当することにしました。

まずは、フロントブレーキのキャリパーシリンダーシールの交換。ブレーキパッドは55000kmで交換してるので、まだもう少しいけそうかと次回にしました。が、意外とフロントは減っていたのであと2万キロは持たないかな、という感じでした。ただ、左右のバランスがやや狂ってたようなので

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あるカーデザイナーのクルマ選び042

あるカーデザイナーのクルマ選び042

12th car

1995 VOLKSWAGEN Golf2 Cabriolet
ダークブルーメタリック
私のアコードは通勤の足として毎日会社に乗って行くので、この車は妻の買い物やまだ小学生だった子供たちを病院や友達の家などに連れて行くのに妻専用として購入しました。

100万円位でいいのがあればと思って探していたところ、たまたま都内で良い車が見つかり購入に至りました。

この車の前オーナーは日

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あるカーデザイナーのクルマ選び043

あるカーデザイナーのクルマ選び043

13th car

2002 Honda CR-V at Milan
グレーメタリック

イタリアのミラノに家族で引越、新しい住まいはミラノの中心地、有名なドゥォーモ教会から地下鉄で15分ほどのミラノ市の端の住宅街に住まいを決めました。

ヨーロッパの都市は環境問題の解決策の一つとして、街の中心への車の乗り入れが制限されています。

ミラノは歴史のある街で100年、200年も昔の石の建物が殆どで、

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あるカーデザイナーのクルマ選び044

あるカーデザイナーのクルマ選び044

子供たちは、アメリカ系インターナショナルスクールに通っていたので、家の前からスクールバスで3、40分離れた学校への登下校でした。

しかし、妻が何かと学校に行く事もあり、その際はCRVを運転する必要がありました。

学校は自宅より更に郊外方向に位置するので、車の乗り入れ制限などはないのですが、そこはイタリア、割り込みや荒っぽい運転は当たり前の環境でした。

ヨーロッパの交差点はランナバウトという周

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あるカーデザイナーのクルマ選び045

あるカーデザイナーのクルマ選び045

ミラノは長靴の形の半島の付け根より更に内陸、イタリアの国の中では北に位置する街です。

1時間も北に走るとスイスとの国境となるアルプスの山々があり、南西に2時間も走らないで地中海に辿りつきます。

イタリアの中部のローマやもっと南のナポリあたりまで行くとするとフェレッチャロッサという高速鉄道や飛行機での移動となります。

また、サルディニアやシシリアという島に行く時もミラノの都市の端に位置するリナ

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あるカーデザイナーのクルマ選び046

あるカーデザイナーのクルマ選び046

海方面へのドライブのお話もしましょう。

ミラノは地中海沿岸のジェノバからモナコ、そしてその先のニースやカンヌまでも充分に車で行ける距離にあります。

週末旅行で、地中海で美味しいシーフードを食べ、F1モナコGPコースを走ってくる、という最高の気分になれるコースもありました。

モナコのホテルは高級で高額な所が多いので、なかなか週末にちょっと泊まるようなところではありません。

でも、ちょっと山側

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あるカーデザイナーのクルマ選び047

あるカーデザイナーのクルマ選び047

フライトキャンセルで出直しとなった後は、私もジュネーブへはアルプスのトンネルを越えて、車で往復していました。

もう1人のミラノの駐在員Kさんのヨーロッパシビック5Dで行ったこともありました。交代ドライバーがいれば、どこまでも疲れなく走って行けると思えるほど、道路環境は整っているのでした。

アルプスはこのモンブラントンネルで越えることができるようになり、重要な輸送路となったそうです。

それはそ

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あるカーデザイナーのクルマ選び048

あるカーデザイナーのクルマ選び048

14th car

2011 Honda CRV 
Modulo Aero 仕様 at London
グラファイトパール
リーマンショック後の影響で、ミラノのデザインスタジオを閉鎖することになり、私はイギリスのリサーチ部隊に合流し、中東やアフリカも含めた新市場の探索も含めた仕事でロンドンのオフィスで働くことになりました。

同じヨーロッパ内の引越とはいえ、家族共々の大移動には違いありませんでした。

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