見出し画像

あるカーデザイナーのクルマ選び059

さすがに、今回の車検では、ディーラーのメカニックと細かく相談し、駆動部やブレーキなどの主要機関にはお手当することにしました。

まずは、フロントブレーキのキャリパーシリンダーシールの交換。ブレーキパッドは55000kmで交換してるので、まだもう少しいけそうかと次回にしました。が、意外とフロントは減っていたのであと2万キロは持たないかな、という感じでした。ただ、左右のバランスがやや狂ってたようなので、ここは手を入れて正解でした。

リヤは電磁式パーキングブレーキと一体型で取り替え工賃が高いのと、フロントほど負荷もかかっていないので手をつけませんでした。パッドもやはり殆ど減ってませんでした。

点火プラグを全て交換。今の時代の車は燃焼効率も良く、プラグ性能も高いので、昔のように掃除する必要もないし、整備マニュアルでは10万キロで交換が基準となっているようです。

バッテリーも新品に。ハイブリッド車は駆動モーターを回すバッテリーを搭載しているので補助電源用のバッテリー、いわゆる普通のガソリン車のバッテリーにあたるものは小さいものが搭載されています。

ヴェゼルも排気量は1.5Lですが、バッテリーサイズは軽自動車同等です。

バッテリーは自分でも交換できる部品ですが、最近の車にはいろいろな機能をコントロールするコンピュータが搭載されているので、そのバックアップやら何やらと、ちょっと面倒なので、ディーラーにお願いしました。

大きな所はそれくらいで、あとはワイパーゴムやエアコンフィルター、最近はわさびフィルターという抗菌の物があるのですが、PM25対応やかなりの抗菌能力の物も世の中にはあるようです。

感染対策なども日常になるようなニューノーマル時代には、益々必需機能になるかもしれませんね。

それらをお願いして帰って来たら、メカニックから電話があり、「アンダーカバーをはずしたら、左のドライブシャフトからオイルの滲みを発見しました」とのこと。

ヴェゼルはFFなのでエンジンに隣接してるミッションから左右にタイヤを回すシャフトが出てるのですが、それの片方からオイルが滲んでいる。ということでした。

シールを交換するだけで、部品代も何百円の処置ではありますが、何せ車の心臓部品の作業なので工賃が少しかかります。

反対側は大丈夫か確認すると、漏れは無さそうとのこと。しかし、作業的には、どうせやるなら左右両方のシールを交換した方が良いのではと聞くと、左右同時なら、もう片方の作業工賃は半額にできます。との回答。だったら、10万キロずっと回り続けてた箇所なので、新しくしてやってくださいとお願いしました。

そして、他にも、駆動とブレーキ系で気になる所があったら連絡くださいとお願いすると、「他もチェックしましたが、あとは大丈夫です」と。

その他も、ウインドウ昇降スイッチの動作不良が時々発生していたのですが、ディーラーで修理しようとすると、部品をアッシー交換することになり、またその部品も4つのウインドウ用のリレーだけでなく、いくつかの動作をコントロールする回路が一体となっている部品とのことで、価格が高くなるので、「もう少し悪くなってからでも大丈夫でしょう」と、なかなかお客目線のメカニックで、仲良くなってしまいました。

余談ですが、カーディーラーのセールスマンやメカニックはいろんな店舗を経験するため、何十年も同じ店にいる人は少ないです。

それは、会社や働く人たちにとっては、いい仕組みかもしれないのですが、お客様にとっては馴染みがいなくなるのは、ちょっとありがたくない場合もあります。

そのために各社カルテを整備して、人が変わっても履歴が引き継がれるようになっています。
将来はそういった機能も車載コンピュータがやってくれることになると思いますが。

しかし今は、セールスマンを慕って、その人にお世話をお願いするため、自宅から離れた販売店に鞍替えするケースも昔はよく聞きましたが、それもどうなのかと。

都会型商売はこれで良いのでしょうが、地域密着型商売のあり方として、考えなくてはならないテーマのように思います。

さて、話をクルマに戻しましょう。

これから先のハイブリッドは全て、エンジンは充電用エンジン(レンジエクステンダー)の役割となるため、エンジンの回転数はそれほど高くないところで、それ以上は回らなくなります。

つまり、エンジンで加速していき、走行負荷が低い時にモーター走行になるハイブリッドは、ホンダの場合はこの世代のヴェゼルが最後になります。

新しいハイブリッド方式は基本電動車なので、当然ガソリン消費量は少なくなります。

化石燃料を燃やし、カーボン排出量を増やす行為をなくすためにも、電気生産が再生エネルギーによるものにならないと意味がありません。

そして、効率的な電気消費、バッテリーの蓄電量と軽量化、住宅や充電設備からの充電や給電など、電気を如何に無駄なく使い、暮らしを豊かにしていくかのアイデアが益々必要になります。

ベンツさんとダイムラーさんによる内燃機関が生まれ100年以上が過ぎ、再生エネルギーによる電気を活用した暮らしへの扉は既に開かれています。

そんな中でクルマはどう進化していくのでしょう?

どんなかたちであっても、いつでも愛されるクルマ「愛車」として自動車が残っていて欲しいと思います。

そして、なかなか日本には馴染みのない”クルマ文化”も育ってもらいたいですね。

My 17th carで人生初のハイブリッド車は、まだまだ現役。

現在の走行距離110023km。

11万キロを超え、新しいステージを進み始めています。

つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?