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エンタメ摂取記録および内省的自己対話 映画|読書|ラジオ 関心はBTS、地理学、ヒップホップ、韓国エンタメ、フェミニズム、クィア 職はエンジニア

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    Hendrik Morkel氏が撮影した写真をunsplashよりお借りしています。

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バッド・ミソジニストの懺悔

3月8日に生まれて 3月8日生まれ。星座はうお座。包容力がある、慈悲深い、溢れんばかりの愛情、ロマンチック、繊細。それがうお座の特徴。誕生色は紅梅色。特徴は愛に満ちあふれた女らしい人。色言葉は愛情、安定した精神、女性らしさ。(3月8日生まれの男は?「占いなんて女が好むもの」だから別にいいの?)「1日1作」と謳って紹介されるものごと。例えば映画。その9割は婦人参政権をはじめとした女性の権利をテーマにしたもの。ああ、またか。見ないでも分かる。だって私が生まれた日は国際女性デーだ

    • 欧州で映画を観る(2023年1月)

      さあ1月はなんの映画を観ただろうか?と思ってメモを開いたところ、年末年始帰国していた時期だったので、まったくもって「欧州で映画を観」ていなかった。日本の映画館で観た1本と、日本を出る機内で観た4本の合計5本、観た順です。 『THE FIRST SLAM DUNK』 原作未読了勢です。読め読めと言われて読み始めたは良いものの、前半のまだギャグ感が強いところを読んでお腹いっぱいになりそのまま脱落した。確か三井は改心したと思う。そのあたりから面白くなるからと言われているものの復

      • 『ベルファスト』子供から大人へ

        ■ Watching:『ベルファスト』 製作・脚本・監督を務めたケネス・ブラナーが自身の幼少期を投影した自伝的作品。舞台は1969年の北アイルランド・ベルファスト。プロテスタントの暴徒がカトリック住民に攻撃を始めたことをきっかけに、穏やかだったはずのベルファストの日常が一変してしまう。ベルファストで生まれ育った少年・バディと彼の家族を中心に、いわゆる「北アイルランド紛争」の時代の始まりを感じられる一作。 この作品について書かれた文章を読む中で、幾度か出てきたのが「子供から

        • 『ドライビングMISSデイジー』の「人種を超えた友情」への疑問

          ■ Watching:『ドライビングMISSデイジー』 この作品のあらすじや作品紹介では「友情」という言葉が使われているものがほとんどなんだけど、これを「友情」という言葉で説明してしまうんだ?!マジ?!というのが率直な感想。 高齢になった白人(ユダヤ人)のミス・デイジーが運転を誤るところから物語は始まる。そして、それを不安に思った息子が、母のために黒人の運転手ホークを雇う。初めは強く反発していたミス・デイジーも、ホークの人柄に絆されて次第に…というストーリー展開。『最強の

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        • 『ドライビングMISSデイジー』の「人種を超えた友情」への疑問

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          『聖なる犯罪者』低温の緊張感

          ■ Watching:『聖なる犯罪者』 ポーランド映画、かつ『パラサイト 半地下の家族』とともに第92回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた作品とのことで、ぜひ観ておきたいと思い鑑賞。 罪を犯して少年院に収容されていた主人公のダニエルは、そこで信仰に目覚める。聖職者になりたいと夢見ているが、前科者は聖職者にはなれない。しかし仮釈放中にひょんなことから新任の司祭であると勘違いされ、そのまま司祭に成りすますが…という話。 主人公・ダニエルを演じるバルトシュ・ビィエレ

          『聖なる犯罪者』低温の緊張感

          『パラサイト 半地下の家族』に沈む

          ■ Watching:『パラサイト 半地下の家族』 メッチャクチャ面白かった。 見終わった瞬間から「もう一回観たい」と「もう勘弁してください」とが綯い交ぜで馬鹿デカ余韻です。 どっしり重いテーマである反面、しっかり笑わせてくるシーンもある。暴力的でありながらあまりに精緻。韓国エンタメのパワーを感じる一作。 主人公家族が大雨の中、豪邸から半地下の家へと逃げ帰るシーンが忘れられない。彼らがどこまでもどこまでも階段を降りて自分たちの居場所に帰っていく姿が、夢のような世界と現

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          『アメリカン・ユートピア』一人ひとりが作り上げる理想郷

          ■ Watching:『アメリカン・ユートピア』デイヴィット・バーンによるブロードウェイショーを映画化した作品。 絵本みたいだと思った。言葉と音と動きによって作り上げられた、観る絵本。歌われる言葉が音と動きと共鳴して、目の前にその世界が広がるみたいな感じがした。 中盤、デイヴィット・バーンがバンドメンバーの名前と出身地を紹介するくだりがある。名前と出身地を紹介されたメンバーがソロを演奏する。それが11人分繰り返される。何故だか分からないけれど、そこで涙が出てしまった。

          『アメリカン・ユートピア』一人ひとりが作り上げる理想郷

          『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』憧憬の交差点

          ■ Watching:『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』私が小・中学生だった2000年代、もちろんインターネットは今ほど普及していなかった。携帯を持っておらずパソコンだって毎日起動するわけじゃなかったけれど、それで特に支障なく過ごしていた。今は何をして過ごすにしても大抵インターネットに繋がった状態でいるなあと、改めて振り返って驚く。自分が大人になったからというのもあるけれど、時間の使い方が本当に変わった。 じゃああの頃は何をしていたのだ

          『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』憧憬の交差点

          『オードリー・タン 自由への手紙』 オードリー・タン 感想

          ■ Listening:『オードリー・タン 自由への手紙』台湾ではどのように政治が行われているかについて、コロナ禍以降伝わってくることも多くなった。この本から、それがどのような仕組み・構造になっているのか、どのような考え方のもと行われているのかについて触れることができ、より台湾への興味が大きくなった。 以下に、この本の印象的だった部分をまとめる。 - すでに学校を離れている若い世代への学びのアドバイス オードリー・タン氏は、すでに学校を離れている若い世代に対してのアドバ

          『オードリー・タン 自由への手紙』 オードリー・タン 感想

          第45号 2022.02.28:「文化の盗用」について

          ■ 「文化の盗用」好きなグループのメンバーに対し、「文化の盗用をしている」という批判が集まっていたことを知った。 - 昂秀くんの髪型が黒人文化の盗用として200件批判コメが付いてた件 - 感想文文化の盗用(ぶんかのとうよう 英: Cultural appropriation)とは、ある文化圏の要素を他の文化圏の者が流用する行為である。少数民族など社会的少数者の文化に対して行った場合、論争の的になりやすい。流用の対象となる文化的要素としては宗教および文化の伝統、ファッション、

          第45号 2022.02.28:「文化の盗用」について

          第44号 2022.02.27

          ■ 摂取エンタメ記録Watching:- THE 8 '나란히 (Side By Side) (Korean Ver.)' Official MV- [SPECIAL VIDEO] THE 8 - 나란히 (Side By Side) (Korean Ver.)- [THE 8 Contemporary ART] 徐明浩 THE 8 - 那幕 (Falling Down)ミンハオさんのことを調べる手が止まらない… 優美で華麗でしなやか。とはいえ全てが柔らかいわけではなくて。

          第44号 2022.02.27

          第43号 2022.02.26

          ■ 日記ウクライナ西部が侵攻されるようなことがあるとポーランドにいる夫も移動する可能性があるとのことで。西部の状況はニュースではあまり触れられないので、なんとかSNSで情報を得たいと思うけれど難易度が高い。どこまで追ってみても状況が見えてこない。そうするうちに昨日はかなり消耗してしまった。 実際のところ、よく実情の掴めないインターネットの情報を追いかけてメソメソするよりも、今の私に必要なのは基礎力をつけることなのでは?と思い、中高で使っていた教科書を多数引っ張り出してきて勉

          第43号 2022.02.26

          第42号 2022.02.25

          ■ 日記ロシアのウクライナ侵攻、テレビの中のことが現実であるということが怖い。それが現実であるという実感を十分に持てていない気がするのが怖い。そして自分が戦争のことも今の国際関係のことも歴史のことも、何もかも分かっていないことだらけなのが怖い。 日本は、ポーランドは、どうなるのだろう。どうするのだろう。 「民間人に対する脅威はない」なんて言っているけれど、そんなことあるだろうか。そして、「民間人ではない人」は傷つけて良い人間だということなんだろうか。 戦争反対 NoWa

          第42号 2022.02.25

          第41号 2022.02.24

          ■ 摂取エンタメ記録Reading:『あさま山荘事件 “獄中”50年 無期懲役囚を揺さぶった裁判長の言葉 - クローズアップ現代+ - NHK』人を愛するためにまず必要なのは、自分の存在を肯定的に捉え、自分の足でしっかりと立ち歩む姿勢を保つことではないか、と思えます。かつての私のように、自分を疎かにし、他人や組織に従属し、自分を失うような状態では、人を対等な人格として尊重できず、相手の立場や心情を思いやることはできない これもまたLOVE YOURSELFの話だと思った。

          第41号 2022.02.24

          『名付けようのない踊り』「脳みそが、海に沈んでいきそうな感じ」

          ■ Watching:『名付けようのない踊り』田中泯という人を知ったのはいつのことだったか。確かなことは忘れてしまったけれど、その名をしっかりと記憶したのは映画『るろうに剣心』シリーズを観たときであったように思う。若い俳優たちにもまるで見劣りせぬ身のこなしと目が離せなくなるような存在感とが強く印象に残った。 そのとき気になって調べ、彼が俳優である以前にダンサー・舞踊家であることを知った。他の多くの俳優とは違う独特の経歴が、その無二の存在感に繋がっているのだろうか。なんだか面

          『名付けようのない踊り』「脳みそが、海に沈んでいきそうな感じ」

          第40号 2022.02.23

          ■ 日記久しぶりに「あっ!」という思いつきをしたのは、noteを書くために思いを巡らせているときだった。いつも私に刺激を与えてくれる大好きでかけがえのない友人のことを考えていたときのこと。 「あの人と一緒にこんなものを作りたい!」と、不意に生まれた強烈な思いで頭がいっぱいになった。 一緒に作りたいのだから、まずはその友人が「それ良い」と思ってくれなければ話にならない。プレゼンのつもりで、口説き文句を用意して…とした方が良いと分かってはいたのだけれど。物を思いついたときのあ

          第40号 2022.02.23