授業をする視点・見る視点より
授業をする視点・見る視点より
<参考書籍>
長谷川博之著『中学校を「荒れ」から立て直す』(学芸みらい社)
① 一度にたった一つの指示を出している。
「教科書を出して22ページを開けて四角3の(2)までやりなさい」など、一度の指示で多くの作業指示が入っていないか。
② 無駄な言葉がない。
無駄とは、「変容を促さない言葉」「言っても言わなくても同じ言葉」をいう。
③ 一目で分かる工夫をしている。
ジェスチャー、板書、資料、サイトなど。聴覚だけでなく視覚からも入力できているか。
④ リズム&テンポがある。
授業が心地よいリズムの中で進む。展開のテンポに緩急がある。
教師の指導言の大きさ、速さにも変化がある。
⑤ 発問・指示が明確であり、しかも全員に伝えている。
大切なことを言う時、全員を注目させている。
⑥ 空白の時間を作らない。
早く終えた子にも、作業の遅い子にも配慮がある。
⑦ 指導の途中で何度か達成度の確認をしている。
机間「散歩」になっていない。誰がどんなことをノートに書いているのか確認しているか。子供全員と視線が合っている。
⑧ 指導内容の配列に必然性がある。(なぜそのような授業の組み立てをしているのか)
なぜそういった導入をするのか。なぜそのような組み立てや順番にしたのか。
⑨ 「評価」のみでなく、きちんと「評定」している。
「評価」とは「すばらしい!」「よくできたね!」などのこと。
「評定」とはもっと具体的なもので「10点満点です」「Aです」「98点おしい!」など。
⑩ 全員を励ましている。
皮肉を言わない。肯定的な言葉で活動を促している。
教材研究しかしていない教師が多いように感じる。
それ以上に大事なのは授業研究だと思う。
授業技能を高める視点である。
教授行為を見つめ直し改善していくということである。
その分かりやすいものとして、
『授業をする視点・見る視点』がある。
長谷川博之著『中学校を「荒れ」から立て直す』(学芸みらい社)より引用した。
日々の授業行為を振り返り、授業技能を高めていく視点を持ち続ける。
学び続ける教師のみ、子どもの前に立つことができる。
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