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仮説の日々

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日々生じる仮説を検証したりしなかったりする育児とそのほか諸々の記録。
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2020年8月の記事一覧

工芸は肯定につながるもの

工芸関係の文章や作家の言葉には、「自己表現ではなく」という表現が頻出する。「自己表現ではなく、自然が身体を経て現れてくる」「工芸の本質は、つくり手が自らを消していくことにある」「わたしが色をつくるのではなく、わたしを通じて、色が生まれる」「機械のように動くことで、そこに自然が現れてくる」…



私自身、20代を伝統工芸の産地で働いたのは、自然の美しさを凝縮させて引き出す人の手の力を知りたいと思

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2歳はかわいい

2歳はかわいい

子どもをみていると、超越的存在、みたいなものについて考える。子どもがそうだってことではなくて、自分から出てきたとは思えない子どものかわいさに、自然て、すごいものをつくるものだなあと思う。

そこにわたしの努力とかってのは何ら関係ないしなあと思ったんだけど、でも子どもが基本的に笑ってるのは、いや、もうすぐにイヤイヤ言って、卵割りたかった、パン買いに行って欲しかった、朝ごはんはパンが良かった、などなど

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富山の地形はスッキリしてる

富山の地形はスッキリしてる

山と平野と海がはっきり分かれていて、三段構えという感じがする。平野を山麓と市街地にわけてもいいのかもしれないが、山麓にいると見晴らせる範囲がとても広くて、どんと迫る山を背後に、海まで見える。

海も山もある場所も、海のすぐ近くまで丘陵が迫ってる場所も、日本にはたくさんあると思うのだけど、そしてあんまりないからエライってわけでもないのだけど、山!平野!海!ってはっきり分かれてるのは珍しい、3,000

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富山の夏休み

富山の夏休み

今年は帰省もできないし夫の夏休みもないしで、まとまってどこかに行ったりしない夏なのだけど、富山に住んでまだ3年目なので、どこに行っても新鮮で、ちょっと出掛けるだけでかなり夏休みらしい風景になるので、楽しい。

お盆休み1日目は天気が悪かったから、子と2人で1年半ぶりくらいに子育て支援センターに行った。近くの喫茶店でまずサンドイッチを食べさせて、それから、前から行きたいと思っていたラーメン屋にも行っ

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つくりかたを知って買うのは良い

つくりかたを知って買うのは良い

わたしは長らく産地で働く人だった。つくっている場所で布を売っていた。多くの人が、びっくりするほど原始的なつくりかたに感動して(本当に、「感動」だったと思う)、その布がつくり続けられてほしいと直観して、そこにある連綿と続いてきた大きな流れに参加したいという思いも含めて、布を求めてくれた。だから、その良さは重々知っているはずなのだが、あらためて、良いですね。

赤木明登さんのところで器をいただいのは、

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民藝と生命科学の離乳食の本

子どもが0歳の頃に行った市の離乳食セミナーで紹介されたレシピがとても凝っていて、違和感があった。離乳食の本に書いてあるレシピも凝っていて、品数も多くて、変だなと思った。

たべものがおいしい。あたりまえに思えることの背景には、壮大な自然の、思わず手を合わせたくなる「そういうふうになっている」あれこれがあって、その壮大なあれこれを実感できる場が、料理だったり、子育てだったりする。

あたりまえにみん

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今日のつぶやき

今日のつぶやき

次は島津亜矢の髪型にしよう。

民藝と発酵と生命科学から料理と育児をエンパワーメントするような
離乳食の本をつくりたい。

生命の歴史と性が別れた理由からはじまる、
性教育の絵本をつくりたい。