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【読書】モンテッソーリ教育って何なんだ?

こんにちは。

谷塚総合研究所・読書部の塚本です。

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Kindle Unlimited を10倍楽しむシリーズ。今日はこちら。

このシリーズでは、Kindle Unlimited で読める本の中から、人気の作品や読書部おすすめの本を紹介します。

では、さっそく始めていきましょう。


モンテッソーリ教育ってなに?

モンテッソーリ教育は、医師であり教育家であったマリア・モンテッソーリ博士が考案した教育法です。
「子どもには、自分を育てる力が備わっている」という「自己教育力」の存在がモンテッソーリ教育の前提となっています。


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マリア・モンテッソーリ(伊: Maria Montessori、1870年8月31日 - 1952年5月6日)は、イタリアの医学博士、幼児教育者、科学者、フェミニスト。モンテッソーリ教育法の開発者として知られる。
イタリアのローマで医師として精神病院で働いていたモンテッソーリは知的障害児へ感覚教育法を施し知的水準を上げるという効果を見せ、1907年に設立した貧困層の健常児を対象とした保育施設「子どもの家」において、その独特な教育法を完成させた。以後、モンテッソーリ教育を実施する施設は「子どもの家」と呼ばれるようになる。
wikiより引用

子供がいる方なら一度は「子育て」について、知識や学びを得ようとすると思います。

その中で「モンテッソーリ教育」というのを目にしたことがあるかと思います。
私自身もそうでした。「モンテッソーリ教育?何ぞや?」と。

難しくはありません。
子供に対する「見方」を変えるだけ。
それが、モンテッソーリ教育の始まりです。

「親と子の関係性」が子供の才能を引き立てる

モンテッソーリ教育の一番のポイントであり根本を成すのが、

「子供は見守ってさえいれば、勝手に成長する」

というものです。

ひと昔前の子育ては、いわゆる「躾」が主でした。
子供には、時とともに必要になってくる集団生活でのマナーや道徳。
それらを、体と頭の成長とともに教え込む。
それが、「子育て」とされてきました。

人に親切にできる子・正直な子・頭のいい子・スポーツが出来る子
親たちは、他の親や大人から見たとき、いかに自分の子が優秀であるか?
いかに「いい子」として成長していくか?を重視していました。

人にいたずらをする子・嘘をつく子・勉強・スポーツが出来ない子
これらはいわゆる、「修正すべき子供の欠点」でした。

モンテッソーリ教育では、そのような行動を起こす子供を、

タイトルなし

「まずは黙って観察しろ」

と促します。

いうことを聞かないのであれば、なぜ言うことを聞かないのか?
それを観察する。怒らない。ほめなくてもいい。
ただ、「親が好奇心や興味を持って、子供を観察する。」

親が子供に興味を持つ。
当たり前のようですが、これが意外と難しい。
親が興味を持っているのは結果であって原因ではない。

いかにテストでいい点を取るかに対して、親は意見をする。
だけど、なぜテストでいい点が取れないのかについて親が子に好奇心や興味を抱き、それを子供に問いかけることは出来るか?
「どこが難しい?どこが分からない?」
矯正するためではなく、親が子に対する好奇心として。

モンテッソーリ教育において、親子の関係は
「数十年を共に濃密に過ごす人生のパートナーであり、人生の先輩として子の良いところを伸ばし、悪いところは悪いと気づかせる」といったものになる。と思う。。

親は30年程度先に生まれただけで、親自身だって人生の答えを探して日々生きている。
そんな親が子供に伝えられるのは、人生の正解ではなく、人生のヒントである。と


子供は「環境」さえ作れば勝手に成長する。

モンテッソーリ教育を学んでいく際、立ちはだかる壁の一つに「謎の遊具」があります。

イメージ画像を掲載しようと思ったのですが、
ネガティブな内容を掲載するので割愛します。
モンテッソーリ教育とグーグル画像検索すれば出てきます。

「より効率的に」モンテッソーリ教育という環境を整えるのなら、モンテッソーリ教育に特化した遊具は有効的でしょう。
ですが、いかんせん怪しい。私は買いませんでした。

要は、「子供にとって自由に使うことが出来て、親が困らない物」であればいいと私は考えていました。

子供の想像力は、親の予想をはるかに上回るほど大きなものです。

実際、私の息子は「ペットボトルのキャップ」をキャラクターに仕立て、人形遊び?をしていました。
私には訳が分かりません。

「小さな人形なら沢山あるのに、どうしてわざわざペットボトルのキャップなのか?」と
数日間、観察しましたが飽きる気配がないので、私自身が心ぐるしく、せめてもとキャップに顔を書きました。
息子は大喜びです。気にしていたのは親である私だけでした。

もちろん、生命を危険に晒すようなものなどは、子供に手を触れさせないべきでしょう。
ですがそれは、「子供の環境の外」においておけばいいだけで、それ以外は触れて学べばいいと思います。

次いで、親が触られて嫌なものも、子供の環境の外に置いておけばいい。
触られて親がストレスを感じると、そのストレスは共同生活者である子供にも伝播します。
それが悪だとは思いませんが、親子どちらにとってもデメリットです。

例えば子供が床に落書きをしたのなら、次からしないで欲しいと伝えればいいだけです。
怒る必要もありません。理解度の違いはあれど、子供は日に日に大人へと成長しています。
親の気持ちや思いを伝えれば、子供はいずれ理解し、親のために行動してくれます。


立ち入り禁止「フロー体験中」

モンテッソーリ教育では、幼少期の「フロー体験」を大切にします。

フロー体験って何だ?過度の集中状態です。
おそらく私自身、恵まれていたのでしょうが、今でもよくフロー体験をします。
興味のあることを始めると、最初は「ああでもないこうでもない」と考えながら進めます。
ですが、いつの間にか「思考に集中さえせず、ただ自分に流れてくる心地よい感覚が自分を自動で動かし続ける」ような感覚。
これは物事に区切りがつくまで続きます。そしてフロー体験が終わるまで、自分がフロー体験をしていたことに気づきません。

私にとっては、この記事のように言葉を並べていく作業では、大体フロー体験をしています。
ほとんどの文章は、私が考えたというより、なんか勝手にスラスラ出てきたような。

親が子供に接する際、「まずは観察する」ようにしてみてください。
子供のフロー体験は即座に起こっています。
さっきまでうるさくしていたのに急に静かに集中する。それが子供です。
そっと観察し、後ろから見守ってあげてください。
分からないところがあれば、子供はあなたのことを探します。
そのとき、ただ後ろにいてあげればいいです。
フロー体験中は、ノック禁止です。

おわりに

モンテッソーリ教育は、世界各国で様々な試行錯誤・研究がなされ、もちろん私の一記事で書き尽くせるようなものではありません。

それゆえ膨大な情報からモンテッソーリ教育というものが難しい・難易度が高いと感じ、敬遠しがちです。

今回紹介している本書は、分かりやすく実践的な内容となっており、モンテッソーリ教育を知るには打ってつけの一冊になっています。

「子供は勝手に成長するから、邪魔せずに環境を広げましょう」

というのがモンテッソーリ教育の第一歩であり本質だと私は思います。

お互いに観察し興味を持ち、お互いに成長し、お互いに支えあう。

そのような関係が、本来の「親子」というものなのかもしれません。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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普段は、読書・心理学・ガジェット・自作PCなんかの記事を書いています。

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