親元を離れて自立心を育めているか〜夏休みにわかったこと〜
寄宿舎暮らしを始めた娘は、半年たって新しい生活にもすっかり慣れたようです。
掃除や洗濯・部活・勉強とそつなくこなしているようで、その成長ぶりに親も驚いています。自立心が育まれてきたなあと安堵する日々です。
その反動で、帰省しても何もしないのはご愛敬。
12歳の娘が、中学進学を機に親元を離れて寄宿舎に入った経緯はこちら。
しかし、最近気になることがあります。
友達や勉学・学校生活・寄宿舎生活に関することではありません。
それは、依存が進んでいるのではないかということです。
中学生になり、週末や夏休み中には行事や部活の練習があります。
娘は帰省地が遠隔地なので、すべての行事や練習に参加することは免除されています。
本人の自主性に任されている状態です。
参加はどうするか、親も教師も気になるところです。
本人に聞いてみると
「お父さんが決めて!」
というのです。
自主性を育むために親元から送り出したのに、自分の意見を言えなくなっている。
驚きました。
娘がこう言うのには理由があります。
休み中に学校へ行くには、交通手段が必要だ。
親の都合も聞かないと、じぶんだけで予定は立てられない。
半日の練習でバス通学の往復は面倒だし、毎日だとお金もかかる。
自家用車で送ってもらうには、親の都合があり自分だけで決められない。
今ではすっかり慣れましたが、通学にバスで片道2時間半以上かかる話はこちら。
理由はよくわかります。
親のことを思うあまり、自分のことが二の次になっている。
心優しい娘なら考えそうなことです。
しかし、親としては自分がどうしたいか、その思いを実現するためにどのような手段を考えるかを期待していました。
親に似ず自由奔放で行動的、周りに敵を作らない性格の娘は、周りにも気を遣うようになっていたのです。
それはそれで成長でしょう。
新たな一面を見た瞬間でした。
そうはいっても、予定を決めてくれないと親も学校も予定を立てられない。
結局、親が采配して提案することに。
中学一年生でまだ慣れない夏休みだから仕方ないか…
そう自分を納得させながら、登校日を組み立てていきます。
本人はできるだけ通いたい意向があることもわかり、できるだけ希望に添うことにしました。
これは成長の過程であり、この先、自己主張もするでしょう。
来年になれば、親の知らない間に学校へ行っていることもあるかもしれません。
一気に成長すると幻想を抱いていたのは、親だけかもしれません。
「自立の道は一日にしてならず」
というところでしょうか。
慣れない生活に最初は抵抗感があって泣くこともありましたが、今ではすっかり慣れたことを考えれば、これからも成長してくれるはず。
2学期がはじまった今も、学校のイベントは盛りだくさんで、娘のご意向を聞きながら調整する毎日は続きます。
次に大きな成長を感じるのはいつだろう。うーん。
サポートをしていただけると泣いて喜びます。