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英語は完璧なのに伝わっていない?ー日本人が陥りがちなコミュニケーション摩擦

「文法や英単語は完璧なのに、なぜかうまく伝わらない」

英語は問題ないはずなんだけど、相手はさっぱり理解していないようだ。。。外国人とのコミュニケーションにおいて、そのような状況がよく発生します。それは英語力の問題ではなく、言語の特徴や文化の違いによってコミュニケーション摩擦が起こっている場合が多いのです。

読んでいただきありがとうございます。
異文化オタクのちびこ0_0です。

今回は「異文化コミュニケーションとは?」そして、それがなぜ日本人の国際力グローバル人材に近づくため)に役に立つのかについて書いていきたいと思います。(わたしがグローバル人材とか国際人かはおいといて^^;)

◆異文化コミュニケーションnoteマガジン◆

このnoteマガジンでは、私がイギリスやシンガポール生活で培った異文化コミュニケーションの実体験や、イギリス大学院で学んだ異文化コミュニケーションや国際ビジネス(Intercultural Communication and International Business)の知識を伝えて行きたいと思います。それにより、国際交流を楽しみ、海外で活躍する日本人が増えることに少しでも貢献できれば嬉しいです。

◆異文化コミュニケーションとは?◆

学術的には異文化コミュニケーションの定義はいろいろありますが、ここでの異文化コミュニケーションの定義とは、国籍や文化の異なる人とのコミュニケーションです。

異文化コミュニケーションとは、広義には、男女のコミュニケーションの違いや、年代の異なる方とコミュニケーションすることも異文化コミュニケーションとなります。また、狭義には、一人ひとりの違い(inter-personal communication)にもなりえます。国や文化に違いがあるように、一人ひとりにも固有の性格や特徴があるからです。

しかしそこまで言及すると「みんな違う」ということになってしまいますので、このnoteマガジンでは主に「国際間のコミュニケーションの違い」をテーマに扱っていきます。

例えば、日本人とアメリカ人とのコミュニケーション手法は大きく異なります。というか真逆です。日本人は一般的に(全員ではありませんが)、和を大切にし(集団主義)、主張せず、謙虚さを美徳とします。それに対し、アメリカ人は一般的に、個人主義で、自己主張が強く、目立って主張してナンボの教育を受けています。

ですから、こういった特徴を持つ日本人とアメリカ人がコミュニケーションをした時にお互いに違和感が生まれたり、上手く意思が伝えられなかったりするということが起こりえます。

それを「コミュニケーション摩擦」と呼びます。

◆なぜ異文化コミュニケーションスキル?◆

そこで、異文化コミュニケーションの知識が活きてきます。

例えば、上記のようなシチュエーションになった時にも、一般的な日本人とアメリカ人のコミュニケーションスタイルの違いに関する事前知識を持っていれば、相手のコミュニケーションスタイルに合わせるなどの方法で、コミュニケーション摩擦を減らすことができるのです。

このnoteマガジンでは、様々な国の文化や習慣はもちろんのこと、日本の独特の習慣やコミュニケーションスタイルに焦点を当ててお話していきます。

「外国の人とコミュニケーションしたいのに、なぜ日本のことを学ばないといけないの?」と思うかもしれません。

しかし、島国であり、長年鎖国をしてきた日本のコミュニケーションスタイルはかなり独特です。「ガラパゴス文化」「ガラパゴスジャパン」という言葉もあるほどです。

日本人同士では空気を読むことはフツーでも、外国人にとっては「魔法のようなコミュニケーション」だったりするのです。(←私の大学時代のイギリス人教授(日本在住30年以上で旦那さんは日本人)がこう言っていました。これについてはまた後日)。

海外の大学でも、日本文化の研究は盛んに行われています。なぜなら、独特だからです。私も大学院時代は、教授たちに「日本文化について研究をしろ。論文を書け」と言われて、勝手にトピックを決められたこともあります。

まずは「己を知る」ことが大切です。

いくら相手のことを知っていても、自分のことを知らなければ上手なコミュニケーションは図れません

例えば、アメリカ人が自己主張の強い国民性だということは一般的に知られていますが、なぜ日本人はアメリカ人とのコミュニケーションにおいて失敗する場合があるのでしょう?

それは、日本人は「言葉が足りない」コミュニケーションスタイルだということを知らないからかもしれません(これをハイコンテクスト文化といいます)。日本人にとっては自己主張をしたつもりでも、言葉が足りていない場合があります。そして「理論だてて詳細に」論じるアメリカ人には理解してもらえないケースが多々あります。(どちらが良い悪いではないです。ただ、言葉を多く具体的に説明しないと分からない人には、言葉が少なくても分かる日本人が合わせてあげないとコミュニケーションが成立しないのです。小学生に説明することを想像してみてください)。

ですから、まず「日本のコミュニケーションスタイルの特徴を知る」ことが大切になってくるのです。私も「日本のコミュニケーションスタイル」に関する知識を得てから、外国人とのコミュニケーションがとても楽になりました。

その知識を知っているのと知らないのでは、コミュニケーションの円滑さに差が出てきます。英語力や外国語能力にも劣らず重量なスキル&知識だと私は思っています。

イギリスに住んでいた時に、私よりも長年現地に住んでいる方がたくさんいましたが、多くの方が「日本人独特のコミュニケーションの特徴」を知らずに、コミュニケーションで苦労していました。もしくは、「通じていない」ことすら気づいていない人もいました。

例えば、ポーランド人やシンガポール人の同僚が「日本人は会議で何が言いたいのか分からない」と言っていました。私が「日本人は言葉が足りなくてもコミュニケーションが成立するんだよ」と教えると、妙に納得していました。

その会議では日本人は外国人も「分かっているはず」との思い込みで言葉足らずの情報を伝え、コミュニケーション摩擦が生じていたのです。しかも、その問題に気がついていなかったのです。

英語や外国語の能力ももちろん大切ですが、このグローバル時代、異文化コミュニケーションの能力も大切になってきます。


次回は、「ハイ(高)コンテクスト文化」と「ロー(低)コンテクスト文化」とは?とその違いについて、です(予定)。

ここまでお読み頂きありがとうございました☆

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