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千葉祐也
2023年6月12日 17:55
突然鳴り響く警報音1人。また1人と連動していく音日曜日の夕方家族団らんの時を止める音緊急地震速報だ幸いにも住んでいる地区は震度が弱く大事には至らなかった数年振りに聞くその音で2つの嫌な記憶が蘇る①2018年9月6日3時7分9月4日から5日にかけて北海道に上陸することはあまりない台風が上陸していた数メートル先から先輩が出す声も強風にかき消されるほどの雨風
2023年5月18日 16:08
楽しくBBQしてたであろう椅子やクーラーボックスその景色に合わない消防の集団本当なら救助服姿でなんて海に行きたくないなぜいるのか…それは若者が海に流され行方不明になったからあれは北海道の5月末にしては季節外れの猛暑の日かんかん照りの空でBBQ日和な日だった。「水難救助鳴らないと良いですね…」なんて先輩と話していた矢先神経を逆なでするような指令音が鳴り響いた。"水難救
2023年5月19日 15:19
消防士2年目の6月。時々救急車に乗るようにもなった。僕が救急車に乗るときは基本的に心停止が予測される事案のみ。いわゆる心臓マッサージ係だ。何件も出動し、何人も心臓マッサージをしていたが、ほとんどが高齢者だった。免許取得の時に心肺蘇生法は習うかと思うが、「おおむね5㎝沈むほど強く圧迫しましょう。」と教えられたと思う。そう簡単ではないのだこれが。思ってるより強く押さないと
2023年5月23日 12:05
「僕これからどう生きていけばいいですか。」中学2年生の男の子の口から出た言葉。それに対して20歳の千葉は何も言えなかった。20歳の初夏。小児の心停止現場を経験し、落ち込んでいようが日々の出動は待ってくれない。初夏の心地よい暖かさ訓練をしているとじんわりと汗ばんでくる季節。13時から15時までの定期訓練を終え「だいぶ汗かく季節になってきたな!」なんて先輩と話しながらT
2023年6月6日 13:13
消防4年目の夏。通常の消防士ではなく『救助隊』に任命され日々訓練に励んでいた。その年に職場から大型自動車免許を公費にて取得させてもらった。免許を取得して大きな消防車を運転するのは実に面白い。(ガリレオやめれ)初めて出動で自分が運転していくときは緊張のあまりギアが上手に入らず、隊長から「へたっぴだなお前www」なんて言われながら運転していた。消防を退職するころには職場で