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【南国旅行記#1】"東京の片鱗"クアラルンプール

大学の友人との卒業旅行マレーシア&シンガポール。さすがに旅行中にnoteを書くのはカラオケ中にスマホをいじり続けるようなものだと思ったので、毎日投稿を断腸の思いで諦めた。

日本に帰ってきた今、書かない理由はない。東南アジア旅行記から改めて毎日投稿を続けていく。今年の目標記事数は300。だいたい○○の数と同じくらい、と言おうとしたが300前後の記録や数量がなにも思い浮かばなかったので言わないでおく。ただの300。

0.マレーシア下馬評

人生初の東南アジア。というか1年間のカナダ留学でなんとなくごまかしているけど海外自体も3回目、国は4カ国目。まだまだ初心者も初心者だ。

マレーシアひいては東南アジアの下馬評として「綺麗ではない」「街に活気がある」「人が優しい」「飯はうまい」の4つを聞いていたので、それぞれの真偽を確かめるつもりで常夏の島国に上陸した。

ちなみにマレーシアの面積だの人口密度だの首都クアラルンプールの人口だのは全く知らない。飛行機に無料wifiが搭載されない限り、旅行の前後での調べ物は不可能だからだ。

1.「綺麗ではない」について

正味綺麗とは言い難い。特にトイレ。きっとウォシュレットの代わりとして備え付けられているお尻洗浄用シャワーによって、基本的にトイレの床は水浸しである。誰か知らぬ人のお尻に当たってから地面に着陸した水たちだと考えると、いや、考えたくもない。

かといって街すべてが汚いわけではない。もちろん裏路地に一本入ればゴミが散乱して下水に原型を留めていない腐敗物が浮いていたりする。ただそんなのは新宿や池袋でも確認できる。

街に何個かあるショッピングモールの店内は目を見張るほど綺麗だし、大通りも基本的に整備されており歩道を歩いている限り「汚い」と思うことは一度もない。タクシーが見つからず夜中に1.1km歩道を歩いたこの僕を信用してほしい。


国道

東京と比べてクアラルンプールのほうが、少しばかり汚い路地の割合が高いだけだ。

2.「街に活気がある」について

まず"活気"てなんだよ、と思わなくもないが、勝手に"騒がしさ"に変換して考えればこれは真。街は本当に騒がしい。歩行者優先の考えがないらしく、道路には様々な音色のクラクションがこだまする。一歩市場に足を踏み入れれば客引きの声が絶えない。

正直クアラルンプールに「静かな空間」などひとつもなかった気がする。クアラルンプールの方々は部屋以外のどこで電話を取るのだろう。


「活気ある市場」

SONYの言うように「いい音には、静寂が要る」のであれば、クアラルンプールは少なくとも音楽鑑賞には適さない。ただ、街で突っ立ってるだけで色々な音が耳に入ってくるので暇にはならないだろう。

3.「人が優しい」について

意外だったのはここ。決してクアラルンプールの人の意地が悪いわけではないが、個人的に街中の人の愛想はカナダのほうがあった。誤解しないでほしいのは、優しさ、という点で言えばみな優しかった。道を聞いたら親切に教えてくれたし、写真を頼めば角度を変えて何枚も撮ってくれた。

顕著な違いが出たのはコンビニや店の受付の店員さんの対応。客に笑いかけ雑談を持ちかけるカナダに対し、クアラルンプールの僕が関わった店員さんは無表情・小声での対応が多かった。

どちらが良いとか論じる気は全くない。正味商品を購入さえできれば店員さんの対応などどうでもいいと思っている。ただ、東南アジアの方々は常に陽気だと言う偏見を抱いていたのでそれらの対応が意外だった。一見が百聞を上回った例に追加しておく。

4.「飯はうまい」について

最後にして最大の問題。僕には全く合わなかった。マレーシア料理はニョニャ料理という可愛げのある名前から、名前もわからぬスパイスを何種類も盛り込んだようなとんでもない辛さを繰り出す。この辛さに僕の激弱胃腸は音を上げた。


まっすぐおいしかったチャーハン

「マレーシア料理を食べよう」と思わなければ、クアラルンプールは安い物価を存分に活かして破格のステーキやハンバーガーを食べられる。なんと銀だこもあった。「たこ焼きパーティに銀だこを買ってくる」という東京03が誇るあのボケも、クアラルンプールでできる。たこ焼き機さえあれば。

以上がクアラルンプールの下馬評と実際に行ってみた感想。使い古された廃墟のような雑居ビルと新築のタワマンが並んで立つ光景はあまりにも異様だった。「過渡期」とはこのことか、と思わされた。20年後、30年後、すべての廃墟ビルがガラス張りのタワマンに変わった時、「汚い」という感想は1ミリも生まれなくなるだろう。

ニョニャ料理だけは何年経っても好きになれる自信がない。ごめん、ナシレマ。ただ、米は水で炊いて欲しかった。なにもココナッツミルクで炊かなくても。。


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