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「足るを知る」という生き方

「足るを知る者は富む」
これは、老子の言葉です。

この言葉は決して、「ただ現状に満足していなさい」とか、「身の丈を知れ」という意味ではありません。


正しくは、「今ある幸せを噛み締める」という意味です。
また、「富む」というのも、金銭的ではなく、精神的豊かさのことを指しています。


みなさんは日々、幸せを感じて生きているでしょうか?

理不尽なこと、嘘か本当か分からない情報、嫉妬や怒りに溢れたこの世の中で、幸福に目を向けることは難しいかも知れません。

「こんな毎日に、とうとう疲れ果ててしまった」
「頑張って生きていても、意味がない気がする」
「もっと幸せになりたい」

そのような感情を抱いてしまう瞬間は、誰にでもあるでしょう。

そんな時は、自分を取り巻く些細な現状に目を向けてみてください。

食べるものがあること。
家族、友人、好きな人がいること。
安全な場所にいられていること。
困難に立ち向かっていること。
自分の命が、今ここに、あること。

あなたは実は、常に満たされた状態なのです。


先日、『グレイティスト・ショーマン』というミュージカル映画を観ました。
私はまさにこの、「足るを知る者は富む」がテーマの映画だと感じました。

人間は、欲深い生き物です。
夢を叶えるためには、もちろん貪欲さは必要でしょう。
しかし、現状に満足することを忘れてしまうと、「もっともっと…!」と求めてしまいます。そうすると、本質を見失います。

気がつけば、「あれ?結局私は何者になりたかったんだっけ…?」
人生の迷子になってしまうのです。


上には上がいます(あります)。夜空に輝く星々を見上げれば見上げるほど、自分がちっぽけなものに感じられ、日々の生活が不幸に感じられます。

だから、あなたが人生に疲れてしまった時、あるいは大きな野望を抱く時、ぜひ「足るを知って」ください。
「このままでも、私は十分に幸せなのだ。私も、輝く星のひとつなのだ」と。

そうすれば、たとえすぐに現状が変わらなかったとしても、あなたの精神は必ず、豊かさを感じられるはずです💖


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