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年に一度のご自愛イベントへ行きました

「30歳になったら、毎年人間ドックを受けるようにしているんだよね」
という職場の先輩の話を聞いて、
「自分を大事にしている感じがしていいな」と思ったのがきっかけ。

今日は1年に一度の恒例行事「人間ドック」の日。
(ちなみにまだ2回目なので、正しくは、恒例にしている最中。)


これまで、ありがたいことに体の大きな不調はなかった。

でも少し心配性の私は、
お腹の調子が悪かったり(これは万年)、
生理前になると胸の辺りが痛かったりといった小さな不調でも、
「まさか、大きな病気じゃないよね」と最悪の事態まで想像をふくらませてしまう。

だからこそ、1年に1回、全身くまなく診てもらうことで安心感が得られる。
1年というスパンは長いけど「あの時点では、何も異常がなかった」と思えるのは、やっぱり安心。

2回目なので、去年よりも落ち着いて当日を迎えた。
待ち時間が暇すぎる、という反省を生かして、本もちゃんと持ってこられた。

胸部X線から、検査が始まる。
「手すりをつかんでください。」
「あごとおでこを台にくっつけてください。」

呼ばれるがままに回って、
言われるがままに全身を見せて。

されるがまま。まな板の鯉。

何も考えなくても、時間も検査も過ぎていく。

それは周りにいる人たちもみんな同じで、どんな年齢の人も、職業の人も、この空間にいる時だけは、されるがままなのだ。
なんとも不思議な空間だなあと思った。

この、非日常な感じが嫌いじゃない。

ここではみんなやらなくてはいけないこともなくて、ぼんやり考え事もできる。
ここだけ、時間が止まっているみたいだ。

でもでも、バリウム検査だけは例外。あの検査だけは、もうほんとうに憂鬱。

げっぷがどうにもこうにも我慢できなくなる薬と、
コップになみなみと注がれた、ドロドロの白い液体。

去年は、「初めてなんです〜。」と心細そうにしていたからか、とても丁寧に説明して、ゆっくり進めてくれた。

今年は、「ではこれを飲み干してください」えっ、もう??
心の準備をする間もなく始まった。
「飲めました?」
「右に2回回ります〜。はい、ちょっとこっち向いて。」
「次はうつ伏せです。」

かなりの速さで指示が飛んできて、ついていくことに必死。

ゆっくりしていたら気持ち悪さに耐えられなくなってただろうから、このくらいの勢いがありがたかったかも。

「お疲れ様でした。口をすすいで終わりです。」
と言われ、洗面所に行くと、“牛乳ヒゲ”のように口の周りが真っ白で少し恥ずかしかった。

されるがままなこと、4時間弱。
ラスボス(バリウム検査)を倒したところで、
今年の人間ドックは終了。


終わった後にランチ券をもらって、がっつりご飯を食べることも楽しみにしていた。
だって、朝から何も食べてないんだもん。血もたくさん抜かれたし。
もりもり栄養とらないと!


気付けば、ビビンバはこれでnote三度目の登場。
好きな食べ物リストに追加です。

帰りに、せっかく出かけてきたのだからと大きな本屋さんに寄った。


note記事で紹介してくださっている方がいて、「読みたい!!」と気持ちが高まっていた。



最近、北欧関連の本に目がない。
朴沙羅さんの「ヘルシンキ 生活の練習」

「これらのスキルはすべて、一歳から死ぬまで練習できることですよ」

本文より

帯の一文と、「生活の練習」という言葉に心惹かれた。



疲れたし、のんびりするぞと決めて家でゴロゴロ本を読んだ。

自分を大切にできた、年に一度のご自愛タイムでした。

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