幽霊の飼い方2
4.しつけ
幽霊のしつけはとてもセンシティブで難易度が高いと言われています。しかし不可能ではありません。幽霊は気まぐれな面もありますので、根気強く付き合い、広い心を持ってしつけのトレーニングを行う必要があります。
しつけの基本
幽霊が粗相をした場合は、すぐにその場で叱りましょう。そしてすぐ忘れてあげましょう。ネチネチを嫌味を言い続けると若い幽霊はすぐにメンタルをやられてしまいますし、飼い主=老害という印象をもたれてしまいます。一度老害認定されてしまうと、何を言っても発言を聞いてくれません。大声で怒鳴る、叩くはまずNGです。パワハラと捉えられて労基に連絡される可能性もありますし、訴えられた場合、裁判も長期戦になる可能性もあります。優しく同意しながら大切なことを伝えてあげましょう。最近ではスマホで面談を録音をする若い幽霊もいます。録音自体は違法ではありませんが、公開した時点で名誉毀損やプライバシーの侵害に該当し、違法になる可能性もあります。そもそも信頼という点でお互いに疑問が残ります。心が10代から成長しきれていない若い幽霊は、「会社=大人=怖い人」と考えて不安・恐怖を感じています。まずはお互いに心を開き、本音で語り合わなければ、信頼は構築できません。若い幽霊も、いづれは歳をとって老害と言われながらも、次の世代に想いを引き継がないといけません。飼い主は、そこを念頭において、若い幽霊と接してあげましょう。その日にはわからなくても、いづれ分かる時が来るはず・・・。あの時のあなたのように。
イタズラ
幽霊の種類にもよりますが、基本的に幽霊はイタズラが好きな逝きモノです。そのパターンを紹介します。
「呪い」
幽霊は飼い主を気軽に、そしてポップに呪います。また、飼い主の関係者も呪います。呪って良い人・ダメな人を教えてあげる必要があります。
「モノを壊す」
幽霊は感情的になるとモノを壊します。特に10代の幽霊は、壊れそうなものばかり集めてしまいますので、輝きは飾りじゃないことを教えてあげましょう。
「手形をつける」
幽霊はマーキングとしてあちこちに手形をつけます。特に家のベランダの窓や車のフロントガラスにつけたがります。だいたいは室内側につけるので清掃はしやすいかと思います。掃除が手間に感じる方は、窓ガラスや黒艶のあるものは排除し、発泡スチロールで室内全てを覆うと手形は気にならなくなります。
「金縛り」
幽霊は飼い主を金縛ります。実は飼い主が寝ている間の7時間のうち、6時間は金縛りをかけています。無呼吸症候群のうち1割は金縛りによるものです。
気になる方は、無呼吸用のマスクをつけることをお勧めします。
「ラップ怨」
幽霊は、「ラップ怨」で怒りを表現することがあります。基本は「ラップ」による飼い主disですが、幽霊の場合は、「韻」ではなく「怨」を踏んでいます。ボイパでビートを刻んであげたり、「ラップ」で良いアンサーを返すと機嫌がよくなり、ブラザー認定されます。
「電話」
イタズラ電話です。飼い主のスマホに「私、いま〇〇にいるの・・・」と言って徐々に近づいてきます。最近の若い幽霊は、Xやインスタで飼い主以外の人にも注目されるような「匂わせ」といった方法を持ちいる幽霊もいます。タイミングごとに移動しなければならないので、意外と時間と体力を使います。決してブロックせず、対応してあげましょう。
つづく