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♪機械仕掛けの聖歌 ⚙クリップ⚙ Boîte à Musique de Noël ボワッタ ミュズィーク ドゥ ノエル♪

♢♢テーマイメージ♢♢
キリリ、キリリ──。
巻ネジが微かな音を立ててゆるりと回る。
ゼンマイの力を受けて歯車が回り、
素朴な金属音が連なって音楽を奏で出す。

高く、儚く。さやけき月明りのように。
夜の帳の中で瞬きする星屑のように。
空へ溶けるような優しい音色で、
機械仕掛けの聖歌(キャロル)が流れる。

爪弾かれる穏やかな曲に耳を傾けるうち
いつしかその動きはゆっくりと遅くなり、
やがて最後の一音を鳴らして眠るように
自鳴琴(オルゴール)は止まった──。

クリスマス・ソングを奏でるオルゴールをイメージした作品です。

皆様はオルゴールの音色はお好きでしょうか?小さなハンドベルを鳴らしたような、あのオルゴールの音色は独特ですよね。

オルゴールをいっぱい持っている、という方は少ないかもしれませんが、触れたことのある方は沢山いらっしゃると思います。
小さな子供向けの玩具にもありますし、ちょっとした小物入れでもオルゴール付きという物があります。他にもオルゴール音楽付きメッセージカードという物もあります。
こうして考えてみると、意外に身近な存在のように思います。

「癒しの音楽」としてもオルゴールは有名かと思います。睡眠用音楽としても人気で、近年ではオルゴールの音が及ぼす心理効果なども研究されているようです。

オルゴールを漢字で書く場合「自鳴琴(じめいきん)」となります。カッコいいですね(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)⁠✧⁠*⁠。
オルゴールは立派な自動演奏楽器です。そのため漢字を当てるにあたり「自(みずか)ら鳴る琴」とされたのでしょう。

ちなみに、過去の自動演奏楽器には他にももっと大掛かりなものもあり、家具サイズになるとオーケストラのような演奏もできる「オーケストリオン」という物もあります。
有名なFFシリーズゲームで登場するので、Google先生に「オーケストリオンて何?」と質問すると結構な割合でゲーム攻略サイトをご案内いただきます(笑)(⁠.⁠ ⁠❛⁠ ⁠ᴗ⁠ ⁠❛⁠.⁠)

オルゴールは18世紀後半に、オーケストリオンは19世紀後半に初めて作り出されたとされています。
最初のオルゴールは、懐中時計に仕込むため時計職人アントワーヌ・ファーブルが作成したシリンダーオルゴールだそうです。
オルゴールは、オランダ語の「オルヘル(オルガンの意味)」が変化した言葉で、“音の出る不思議な箱”という意味で「オルゲル」と呼ばれるうちに訛っていったのが語源だという説があります。

作品を製作している間、せっかくなので私も久しぶりにオルゴールを聴いてみたくなり、クリスマス音楽のオルゴールメドレーをかけながら作業しました。

今作は、1つ前の作品を作る過程でビーズやパールなどのパーツを取り揃えていた時に、ふと「色味はクリスマスカラーに、質感はスチームパンクに合いそう」と思いついたところからスタートしたので、構想から製作までが普段に比べてかなり短期間でした。
(スチームパンクは本来「SF」ジャンルなので、色々イメージを考えていくうちに“がっつりスチームパンク”というところからは大分かけ離れてしまったようにも思いますが(笑))

短期間に集中しての作業でしたが、オルゴールを聴きながらでしたので、むしろ癒やされた気分で仕上げられました(⁠*⁠˘⁠︶⁠˘⁠*⁠)⁠.⁠。⁠*⁠♡

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