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vol.89モラハラ夫編【リーマンショック】我慢発うつ病行き〜回想録のような備忘録〜


小説(フィクション)⤵️


※添付画像に嫌悪感を持たれるかも知れません
ご注意下さい

👓今更ですが

夫Hが書けば、全然違った物語になるでしょう
「オマエが俺に言わせる」「オマエが俺を怒らせる」「オマエがやる気をなくさせる」という人ですから他責傾向は強いと思います
「運が悪かった」「タイミングが悪かった」ともよく言っていました
夫婦は五分五分です
残念ながらHと釣り合う程度の私でしかなかったということです

👓Hの誕生

義父は6人きょうだいの次男
商業高校から神戸大学へ進み設計を学んだ人
兄(伯父)が家業を継がなかったため、父(義祖父)の鶴の一声で設計の仕事を諦め家業に
Hが生まれたとき義祖父は、跡取りができたと喜んだそうな
京女の義母は3人兄妹の2番目
就職することなく花嫁修行後結婚
人間国宝の兄(伯父)夫婦には実子がなく、Hを養子にしたかったが断念
この夫婦にとってHは特別な存在
義両親は長男を亡くしており、義姉に続いて生まれたHを長男として育てる
こうして書いてみると両親、祖父、伯父夫婦から特別な思いをHが受けていたことが容易に想像できます
いつも誰かがどうにかしてくれる幸せな環境です


👓どうして私だったのか

vol.80に書きましたが、Hはとてもモテる人です
Hにアタックしていた女性を3人知っています
恋愛感情を持っていなかった私に、Hは何故アプローチしたのでしょう
推測でしかありませんが片恋の人に年上の彼女がいると知っていた私(少し弱気) は3人に比べると少し小柄で、それほどHに積極的ではないところが御し易いと思われたのかも知れません
幻想だった訳ですが…


※何かないかなぁ?と捜してみたら、こんなのが出てきました
ノンフィクションらしいでしょうか?
自分が渡した手紙やカードは先年、とっとと処分しておきました
皆様も重々ご注意召されよ
お見せできるものだけですが…
⤵️

デート中、突然怒って帰ってしまった
理由は不明。後日スカートのプレゼント
当時ブルックスブラザーズは好きだった
でもこのスカートは自分では選ばない
しかもこれ以降も同じようなことが…
交際中、リングのプレゼント
気持ちは嬉しかったけれど
サイズは合っていないし
デザインは好みではないし…
だからサプライズは嫌いだと
言ってるのに
娘が最初の脳出血で入院中
チューリップの大きな花束のプレゼント
愛妻家である俺が好き
出張中、自分の頼み事があるときしか
連絡してこないので
葉書の1枚でも下さいと頼んだ
パールのイヤリングをプレゼント
それよりも生活費を下さい
いつも出張に出かける直前に
重大なことを言う
時間がないから当方の話は聞いてくれない
帰宅しても機嫌が悪いから結局
話し合いはできないまま
突然会社を辞めてから初めての出張
帰宅後もやっぱり話し合いなんて
なかった


👓楽天家

突然の退職後、拠点をどこに借りようかと嬉々としているH
「いきなり固定費を増やすのは危険」と要らぬ口出しをするズブの素人の私
自宅(賃貸)を拠点にと公安に届けを出したものの、何故一部屋だけ?
仕事中に部屋を行き来するでしょう
トイレも洗面所もキッチンも使うでしょう
全部屋で申請して家賃全額を経費にすれば良いのではないの?
PCも水道もガスも電気も固定電話も文房具も経費でしょう?
楽天家のHと収入源がなくなり日々焦る私とのギャップは歴然としていました


👓リーマンショック

Hが独立してからの何年間かは「いずれ社長に迎えたい」と言って下さった□□さんが途切れることなく仕事を回してくれました
ただの下請けじゃないの?と問う私に「□□社長は決してそんな人ではない」と□□さん引退後の社長職に疑いを持たないH
確かに毎月決まった生活費は入れてくれていましたが、□□さんとは口約束だけです
「△△さんからは資金援助の申し出を受けている」「前田さん(仮名。Hの姓)が会社を辞めるなら我々が応援すると言ってくれる人が居る」「前田さんお一人との方が仕事がやり易いから、早く(会社を)辞めてほしいと言われていた」と、とにかく他者を信用し過ぎるのです(だからこそ好かれる)
退職前の人間関係は「会社という肩書きがあってこそ」と主張する私は「俺のすることに反対ばかりする悪妻」です
特に打撃は受けませんでしたが、バブル崩壊を知っています
先輩の仕掛けた罠に嵌り突然の解雇も経験しました
まさかの阪神大震災で全てを失いました
父子二人で仕事をしていたときには、お人好し故に騙されもしました
これから先も何が起こるか判らないと言う私に「絶対に大丈夫だからって‼︎」と大声を上げたHにもリーマンショックの波が襲いました

👓開き直り

仕事を回してくれていた□□社長も自社と社員を守るのが最優先
ライフラインとは程遠い業種なので打撃は顕著です
Hに回ってくる仕事はありません
社長職にという話も当然立ち消えです
自営と言いながら、殆ど□□社長に依存していたHは梯子を外された状況です
別の人からのスポンサードの話も、個人的にHと仕事をしたいと言って下さった人とも縁遠くなってしまいました
Hから「申し訳なかった」「見通しが甘かった」「やり方を考え直す」「協力してほしい」と言われれば、妻として全面的にHに協力したでしょう
「仕方ないだろう、仕事がないんだから」「俺のせいじゃない」「この前までは俺に協力するって言ってた連中なのに」とHから開き直りを聞くに至っては「だから何度も言ったでしょう」と呆れた気持ちになると同時に、Hを助けるよりも子ども達への影響を最小限に抑えることの方が大事だと考えました


👓長男の通信費

長男がアルバイトで携帯電話を買いました
当時はガラケーで、Wi-Fiも定額プランもない頃
請求金額が10万円を超えていてびっくりです
後先を考えもせず動画視聴をしていたようです
ADHDの特性に理解のないHは怒り心頭
親が息子に使う言葉か?と呆れるほどの暴言で罵倒していましたが、お金にルーズなのは父譲りなのではないか?と静観していました
後に息子は、この失敗がきっかけとなり金銭管理がしっかりとできるようになりました

👓オマエ

結婚前は麻ちゃん(仮名)、結婚後は麻子、Hが会社を辞めてからは麻さんとHから呼ばれていました
最近では機嫌が悪くなるとオマエです
アンタと呼ばれたこともあります
1回だけ平手で顔を打たれたことがあります
回数とか強さではなく、そういうことをできる人なんだと判ってしまったことがショックでした
私が全くアルコールを受け付けないことは結婚前から知っており、無理強いをされたこともありませんでした
この頃から「少しくらい飲めばいいのに」「練習すれば飲めるようになるのに(なりません)」「飲まないから詰まらない」と事あるごとに言われるようになりました
仕事が上手く行かない腹いせなのでしょうか


👓生活費

Hからの生活費が滞ったり、学生のお小遣いか?と思うほど少額になることが当たり前になりました
最初は口で「ごめん」と言っていたのが紙のメモになり、遂には「ないんだから仕方ないだろう」と開き直り「オマエが働けばいいだろう」に変わりました
「私に会社を辞めて欲しかったんですよね」「家に居て欲しいと言ったんですよね」「妻に働かせるのは格好がつかないと思っていたんですよね」全てに対してHの返事はイエス
「でも仕方ないだろう‼︎俺にどうしろと言うんだ‼︎」……
「オマエらが何と言おうと俺はやるからな」と家族の反対を押し切ったからには、こんな言い訳は卑怯です

👓アルバイト

Hが出張に行くほど赤字が嵩みます
サラリーマン時代は交通費、宿泊費に加えて出張手当があったのに、自営では手当はなく経費は自腹です
売り上げが上がらないのに出掛けて行けば行くだけマイナスです
それでもやり方を変えないH
未だ未だかかる息子達の教育費
カード会社から返済が遅れていると電話(妻に言うなんて個人情報保護が緩かったのですね)
オーナーから家賃の振り込みが滞っていると連絡
固定電話が止まったこともあります
「私から言われるのは嫌でしょうが、マイナスを増やすよりは副業を考えてはどうですか?」と提案
出張がない期間だけ融通してくれるアルバイト先が見つかりました
他人受けの良いHは、アルバイト先でもたちまちアテにされるようになりました

👓熟年就活

私はHに内緒で就活を始めました
気持ちとしては「Hを支える」よりは「Hから経済的に自立できるように」です
ブランクが長過ぎるので捨て身です
とはいえ何から手をつければ良いのか見当もつきません
市の広報誌、社協の案内、スーパーのラックにあるフリー求人情報誌、新聞の折り込み、◎◎職相談会…
日程が許す限り片っ端からアクセスしました(今ならネットで済みますが…)
無料で受けられそうな就労支援は同時進行でいくつも受けました
ハローワークにも行きました
アルバイトにも応募しました
正に「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」を地で行きました
幸いなことにHほどプライドは高くなく、生活を続けることの方が大切でしたから…


vol.91に続く


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