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💁📚41子どもは、親介護の責任者じゃない❶ 884

※ヘッダー画像は、語り手の著書表紙を加工しています
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#親不孝介護 」のすすめ
2024/9/18〜20 #朝日新聞

語り手 #NPO法人となりのかいご
#川内潤 代表理事
聞き手 #鈴木彩子


ヘッダータイトルをご覧になって嫌な気分になる方がいらっしゃるかもしれない。
親御様の介護を「疑問に思うことなく」「自発的に」「負担を感じずに」「何の皺寄せもなく」「喜んで」やっていらっしゃる方を否定する意図は全くない。
私にはとてもじゃないけど、真似できない。
素晴らしいことだと尊敬する。

以前にこんな本を読んで、こんな記事を書いた。
今回の語り手はその著者。


ここからは寄り道、私の話。
2019年2月、「4月に異動だから、親の介護の諸々から手を引きたい」とメールしてきた弟。
思いがけず彼宛て返信の下書きが、出てきた。
清書のコピーが残ってればよかったんだけど。


このときは未だ父が生きてたんだ、私は仕事をしてたんだとしみじみ。
5年以上前のことだけど、私の考え方は驚くほど変わっていない。
親不孝だと罵っていただいて結構。
本当のことだから。


拡大しても読めそうにないので、全文をテキストにて掲載してみる。
※( )は筆者註

ご無沙汰していますがお元気ですか?
○○さん(妻)、○○ちゃん(子)お変わりありませんか?
ご転勤とのこと、何かと気忙しいことでしょうね。

1月19日のメールへの返事です。
遠くに離れてしまうからこそ是非とも引き続き引き受けていただきたいと改めてお願い申し上げます。
署名•捺印など対面が必要でtel、fax、net、郵送では対応できないときは、お手数ですがお報せお願い致します。

○○○(母名義の不動産)については、収益があろうと土地に価値があろうと私には全く興味がなく関わりたくありません。
入居されている現況(賃貸)では当面維持するしかないのでしょうが、後のことはお好きなようになさって下さって結構です。
お任せします。

○○ちゃん(妹)とは暫く会っていません。
ご存知でしょうが1年毎の契約で仕事をしており、方針や体制が変われば職場や業務内容が変わる可能性がある為2〜3月は特に大変だと思います。
新たに求職活動をしなくてはならない場合もあるかもしれません。
時間的にも体力的にも精神的にも(弟から)引き継ぎをする余裕はないと思います。(妹は非正規職員)

私事についてです。
昨秋(役職に就いた)より業務範囲が急激に広がり忙殺されています。
年初より業務量が益々増大し、職場を後にするのが22時、23時という日が珍しくありません。
法廷研修受講中(ケアマネ)の為、勤務日以外の日は、研修•課題作成•通院(整形とペインクリニック)でほぼ埋まっています。
睡眠や休養が充分に取れず、顔面痙攣•結膜下出血•腰椎と頚椎の椎間板症による疼痛等の症状が続いています。
長年の根深い家庭問題(元夫Hのモラハラ)も抱えています。
ただの言い訳ですが……

そして深い胸の内を晒すと、私は両親に対して慕わしい気持ちを持っていません。
冷たいと思われるでしょうが本当です。
物心ついたときから言われていたこと、されたこと、束縛を今でも許すことができずにいます。
特に母に対しての思いが大きいのですが、気づいてくれなかった父に対しても同様です。
今なら初めての子育てで手探りだったと理解できますが、両親には幼い頃から常に緊張を感じていました。

こんな風に思う自分は悪い子だと、長い間心の中に蟠りを抱えていましたが、漸く自分の気持ちを肯定し他人にも話せるようになりました。
「よく言うよ」と思われても構いません。
私にしかわからないことだと思います。
慕わしい気持ちを持てないなりに、可成り無理して人並みの娘の振りを演じています。

○○○ハウス(父入居中の最悪な有料老人ホーム)を転出することについては、父だけのことを考えれば、遥かに良いところは探せばあると思います。
ただ母のことを考えると選択肢が思いつきません。(母を止めても毎日父に会いに行く)
医師•ケアマネ•ナース•スタッフには改善していただきたい点が多々多々あります。
言ったからとて改善されるとは到底思えませんが、無駄と知りつつも、うるさい家族として言い続けて行くしかないと思っています。

月に50万円出せるなら、手前味噌ですが—————(私の当時の勤務先)はお勧めです。
優秀なナースが24時間居ますし、訪問診療医も感じが良いです。
最期まで安心して自分の部屋で看取ってもらえます。
ご参考まで。

長々と書きましたが、最後までお読み下さり有難うございました。
大変なご苦労をおかけすることになりますが、今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
皆様、時節柄ご自愛下さいませ。


この手紙に対する弟からの返事は、もらった覚えがない。
母に対しては幼い頃から「早く○ねばいいのに」と、かなり複雑な想いを抱えていて、絶対に介護なんか担うものかと思っていた。
そんな私が、母介護のキーパーソンを担っている。
今でも「責任者」だとは思っていないけれど。

亡父はこの手紙の年の10月に亡くなった。
最晩年、一番話をしたのは、きょうだいの中で一番父に馴染みのなかった私だ。
あの父が私には、弱音•泣き言をさらけ出した。
そして認知症の母は今、グループホームに入所している。
母は毎日が幸せだと言っている。
私も、介護についての不満は全くない。
弟家族は、ただの一度も母に面会に来たことはない。
別にいいけどね。


お宝発見?で本題には行き着けなかった。
下手な手紙を見せられて疲れたでしょ?
続きを書いてもいいけど長すぎるでしょ?
読むのはもう沢山でしょ?
介護家族の本音には触れていただけたかと思う。
紙面の内容については、次の機会に書く。
お待ちいただければ幸いです。

つづきはこちら⤵️







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