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医学部留学関係

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医学部の制度面や留学に対する思いなどの記事をまとめています
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#医学部

東欧医学部に留学した話

東欧医学部に留学した話

私が東欧医学部に単身乗り込んだのは10代の終わり。もう10年も前の話。

空港から大学のある街までバンで揺られること3時間。2月の始めで吹雪いていた。耳がちぎれるほど痛い。首都のソフィアから離れていくと、吹雪の中から辛うじて廃墟群を見えた。『なんて灰色な街なんだろう。』そう思ったことを覚えている。

都会に住んでいた私にとって、全てが田舎染みた選択肢のない国で10代を終え20代の初めを生きることは

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東欧医学部を去った人たち、大学を乗り換える人たち

東欧医学部を去った人たち、大学を乗り換える人たち

私が在学中のブルガリア医学部留学の退学率は約45%でした。
今はもう少し辞める人は減ったのでしょうか?

日本人で辞めていった人のほとんどが、留学を開始して3ヶ月以内に日本に帰国していきました。理由は様々でしたが、他にやりたいことができたという意見が1番多かった気がします。

わざわざ海外の、しかも東欧の医学部に留学するって割と大きな決断だと思うのですが、その決断をひっくり返すほどやりたい

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東欧医学部留学を子どもに勧めるか

東欧医学部留学を子どもに勧めるか

『医学部留学を自分の子どもにも勧める?』

よく聞かれる質問ですが、答えはNO!

1つ1つ掘り下げていきます。

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厚生労働省の役人に囲まれて日本語診療能力試験を受けた件

厚生労働省の役人に囲まれて日本語診療能力試験を受けた件

ありがたいことに国家試験認定をいただくことが出来たので
10月に厚生労働省に出向き日本語診療能力試験を受けました。

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日本で就職することを決めた理由

日本で就職することを決めた理由

東欧医学部に通い始め、2年生で将来的にどこの国で働くかを考え始め、3年生で日本で就職しようと決めました。留学前はEU共通医師免許を取得したらEU圏内で働こうと思っていました。

なぜ私が日本で就職しようと思い始めたのか。日本での就職を決意した理由は4つ。

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東欧医学部留学で1番辛かった留学前と現実のギャップ

東欧医学部留学で1番辛かった留学前と現実のギャップ

留学生活をしたことがある人は、多かれ少なかれ留学前と留学後の現実のギャップを目の当たりにすることになると思います。

私の場合、留学前と留学後のギャップで1番辛かったのが、医学部留斡旋業者に留学前に言われた言葉が全くの嘘だったと気づいた瞬間!

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学期末試験前の恒例行事

学期末試験前の恒例行事

私が留学した10年前は、うちの大学は全てがアナログ式でした。

入学時にStudent's cardという小さなノートが配布され、それを6年間の記録ノートとして用います。

ブルガリア医学部で期末試験を受験するためには、2つの条件を満たす必要があります。

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期末試験はギャンブル?

期末試験はギャンブル?

試験の合否や成績は運要素強めです。
それはなぜか...

試験内容はくじ引き、口頭試問で当たる試験官が誰かによって試験の合否・成績が決まるから。

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