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ピッツェリアでサイドメニューを頼みたい

ー最近サイドメニューに弱くなったー

瀬戸内海旅行シリーズ第8話。途中からでも問題なく読めます。ぜひ。

(第7話はこちら)


今治から高速に乗って香川に突入。

有名な銭形砂絵を見に行った。

向こうに見えているのは伊吹島。いりこが取れるらしい。

都内に何店舗かある「いりこだし」を売りにしたお店・「伊吹うどん」ってこの島のことだったんだ。

日の入り時刻に合わせて父母が浜にも行く。

日本のウユニ塩湖ともいわれているらしい浜には、人がいっぱい。

(自分ももちろんone of themですが。)

海辺にドーナツショップを発見したので明日のおやつ用に迷わず購入。

夕日の方を向いて夕日に照らされた巨大チョコドーナツ。


・・・

夕日を拝んだら、丸亀市内にあるイタリアン「ピッツェリア コンクオーレ」に向かう。


ピザはもうそれはそれは大好物。

ここのお店を見つけたきっかけは、食カルチャー誌「RiCE」のピザ特集で知った「AVPN認定店」というものに選ばれていたこと。

「AVPN認定店」とは、「真のナポリピッツア協会」という団体が世界中のピザ屋さんの中から「真のナポリピッツア」と認めたお店のみに与えた称号。どのくらいすごいことなのかわからないが、あの東京にすら10店舗くらいしかない。

このピザ特集をきっかけに、私には「全国AVPN店巡り」という夢ができ、旅行先でお店を探すときの一つの頼れる道しるべを手に入れた。

ずっと前に予約してからずっと楽しみにしていたピザ屋さんに入店。


年末ということもあって賑わっていた。

このお店で楽しみにしていたこと、それはもちろんピザであることには間違いないのだが、ピザ以外のメニューを食べることもそれと同じくらい楽しみにしていた。

今まではピザ屋さんに行くと、たいていピザを1人1枚ずつ頼んで、一切れずつシェアするみたいな人生だった。

ピザを1枚平らげる若さなら今もないわけではないが、あの頃は「せっかくピザ屋さんに行くんだからピザ以外のものを食べるなんてもったいないし、ピザを心ゆくまで食べて満腹になりたい。」という願望からそのようなオーダーをしていたように思う。

でも今は少し変わってきた。

「ピザも食べたいけど、他のいろんなメニューも食べて、そのお店のことを多面的に知りたい。」みたいな気持ちが芽生えた。

というわけで、今回は気になったサイドメニューを少しずつ頼んでいくことに。


最初は前菜の「たことオリーブのサラダ」

お皿が絵の具の手塗りっぽくてかわいい。

もきゅもきゅなたことジューシーなオリーブ。

オリーブって昔は車のタイヤに見えて食わず嫌いしていたけど、いつの間に食べれるようになったんだろう。

バルサミコ酢もおいしい。


お次は焼き立てのピザが登場。ズワイガニが入ったグランキオ。

グランキオ、後で調べたらカニって意味だった。

ホワイトソースは飲めた。飲めるピザ好きにはたまらない。

ブロッコリーとリコッタチーズとモッツァレラとトマトソースもトッピングされてて、見た目といい味といい、もうこれはトップオブ冬のピザという感じ。

ナポリピザの食べ進めかたは人それぞれだと思うけど、私は今回一つ発見したことがある。

それは、まず耳を持って、先端の具だくさんで飲めちゃうくらいおいしいところを食べる。そしたらその次は耳を食べるということ。(三角形の角を2つ食べていくイメージ。)こういうふうに、飲めるところと耳を交互に食べていく。耳は耳だけで最後に食べると苦しくなるけど、こうやって飲めるところと一緒に食べていくことで、いくら食べてもお腹がパンパンになる感じがしなくなって最後までおいしく食べられる。

ピザを食べていたらお肉料理も登場。たしか豚肉と香草のポルケッタという名前。

またお皿がかわいい

ロールされた豚の間に塗り込まれたローズマリーが香る香る。マスタードもたっぷりとつけて食べる。

こんがりジューシーで脂身までおいしい。

ここまで食べて小休憩。

ドルチェも頼みたいけどその前にもう少し食べたいということで、アランチーニを頼む。

トマトリゾットとのびるチーズ(モッツアレラ?)が入った外側がりがりのライスコロッケ。

粉チーズとトマトソースとパセリがいい味。

アランチーニとの出会いはかれこれ4年前。当時好きだったアイドルが神楽坂のイタリア食材店の店先で売られていたアランチーニを食べるロケ番組を見てからずっと食べたいと思っていた。

これがアランチーニか。。もっと早く出会いたかった。これからイタリアンのお店でアランチーニ見たら毎回頼んじゃうかも。いろんなアランチーニを食べてみたくなった。


ドルチェは2人で2種類頼む。パンナコッタとスフォリアテッラ。

弾力あるパンナコッタ

スフォリアテッラは初めて食べる。郷土菓子っぽい見た目だなと思っていたら、案の定ナポリの郷土菓子だった。

イタリアの郷土菓子って、マリトッツォが流行った頃にhanakoかどこかがブームにしたがってたけど結局どうなったんだろう。(カンノーリとかボンボローニとかも。)

クロワッサンとアップルパイの間みたいなサクじゅわでかためのパイみたいな生地。シナモンとレモンが香り、中にはりんご?とカスタード?みたいなクリームが入っていた。

そこにバニラアイスが添えられてて、もう気分はグラッチェの亡き「アップルパイのバニラアイス添え」(幼少期の私の大好物)にタイムスリップ。

あったかいスイーツとバニラアイスの組み合わせってずるいよね。あんなにおいしいものには誰も勝てっこないです。


・・・

満腹でお会計。

レジのところにあったかわいい魚のオブジェ、どこかでみたことある気がしたけど思い出せなかった。黄色くてうろこはレインボーの魚。なんだろう。

ピザ屋さんでピザ以外のものを頼んだ日は、謎の心の豊かさを感じる。

ピザオンリーでお腹を膨らませていたあの頃には感じられなかったものを。

もちろんピザが1番であることに変わりはないのだが。

・・・

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