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目標を攻略するのための『3つの意識』

いや~~~目標達成することって難しいですよね! 
実際、目標設定してモチベーションMAXになった後、そこから道のりが本番です。その道のりの中でさまざまな障壁にぶち当たっても、立ち止まらずに歩み続けられるかどうかで、達成の可否が決まりますよね、、、

 コロンビア大学ビジネススクール副所長で社会心理学者のハイディ・グラント教授は目標を攻略するためには

①状況に応じて、場面にふさわしい目標を設定すること
②目標達成までに直面する問題や困難を乗り越えやすくするための、選択のコツを知っておくこと

が重要であると述べています。目標の設定方法についてはさまざまな知見が広がっており、私も↓の回でも書かせていただきましたので、

今回はハイディ・グラント教授が研究を末明らかにした「目標攻略のコツ」について、著書『やってのける』から、特にスポーツにいかせる重要だと思う点をまとめてみました!

目標攻略のために使えるようになりたい『3つの意識』

 目標を攻略するための意識って、そんなに難しいことではありません。

「どのような場面で、どのようなことに意識を向けると、人のパフォーマンスが上がるのか」

を知っておくことが、目標達成に向けた、長い道のりを歩む上で大変助けになります。ハイディ・グラント教授はそれを具体化してくれているんです!


①意欲がわかないときは、『理由』を意識する


 達成したいはずなのに、モチベーションががわかなくて、行動しないで時間が過ぎていくことってありませんか。そんな時には「なぜ」を考えることが重要です。

目標を目指す「理由」を考えることで、目の前の小さな行動を大きな絵の中で捉えられるようになり、その重要性を認識しやすくなる。

のです。なぜを考えることはモチベーションを高める効果が大きいと言われています。

 先日、陸上短距離の五輪メダリスト山縣亮太選手が、NHK『プロフェッショナル仕事の流儀』の放送の中で特集されていました。彼はコロナ状況下で大会が次々となくなり、練習ができなかった間考えていたことをこう述べていました。

「(緊急事態宣言中は)ひたすら自分と向き合ってました。自分がなんで競技をしているのかって。ピンチのときは、目的に立ち返って、自分が走っている目的を思い出せたら、ほかのことが気にならなくなる。」
◆引用元: https://www.nhk.or.jp/sports-story/detail/20200622_4557.html

 スポーツ選手にとって、大会が開催されるかわからないことは、目標が定まずなかなかモチベーションを維持させることが難しいこともあるでしょう。山縣選手は実際に、このような難しい状況やピンチの時に『理由』を意識して、自らを奮い立たせていることがこの言葉からわかりました!


②難しいことをするときは、『小さなステップ』を意識する

 スポーツで高い目標を掲げて頑張っている人は多いと思いますが、上を目指せば目指すほど、自分が体験したことのない未知の領域に足を踏み入れることになるので、道のりは易しくありません。目標達成の途中で必ず壁にぶち当たるし、失敗もたくさんします。だから難しいことをするときは、粘り強く挑戦を続けられる力をつけたいですね。
そのために重要なポイントは3つ

1.「難しいが、可能な」目標を設定する
2. 行動を明確に具体化する
3. 目の前の結果よりも、成長の度合いに注目する

 このような考え方を選手が身につけることで、困難が直面しても諦めない、粘り強くゴールに向かい続けることができるようになります。逆に言えばこれができていないと、不安が大きくなりやすく、自信も失いやすくなり、何をしたらいいのかよくわからないから前に進めないし、失敗怖くて失敗から学ぶことができないため、困難が直面すると諦めやすくなるのです。


③つらく苦しいときは、『成長』を意識する

 スポーツ選手は避けて通れない体力的にきつい練習、トレーニングの数々。そして、負けや怪我が続いたりして、精神的に追い込まれることもあります。自分が目標を立てた時には、想像していなかったような大変なときってあると思います。そんな時本当に強い選手は、そのつらいプロセスさえも楽しむことができます!

どうしたら、そんな風になれるのか?つらくて苦しいプロセスを楽しめるようになるには、2つのことを意識すると良いと言われています。

1. 技能の習得、自分自身の成長を重視する
2. 自分で目標を定めること

 楽しさを実感するために考えたいことは、自分でコントロールできることである「自分の成長」です。
「昨日より少し早く走れるようになった、前回の試合よりもショットの確率が上がった。前よりも自分の意見が言えるようになった。」
 という実感が充実感につながります。そして、その評価ポイントを、他者から決められて強制されたものではなく、自分で選択すること自分で意味づけすることで、やりがいを感じ楽しく学びを深めることができるのです。

ゴール


スポーツ外でも使っています

 「目標攻略のコツ」いかがでしたでしょうか??私は目標設定の方法に注目することは多かったのですが、目標設定後の意識の持ち方については、なんとなく、気合いで乗り越えようくらいにしか思えていませんでした。

 選手のとき、このコツを知って、場面に合わせて意識の持ち方をコントロールできるようになっていたら、パフォーマンスが上がっていただろうなと少し悔しい気持ちです。。。

 でも、この攻略法を知ってスポーツだけでなく、今現在にもいかせることを実感しております。仕事や日常で、自分が設定した目標があるんですが、それを諦めそうになったり、妥協しかけたりしたとき、このコツを思い出すと、またエンジンがかかるんです!

 例えばですけど、noteの投稿書くのも、なんだか書けないときがあるのですが、note始めた「理由」を思い出すと、筆が進む(笑)

 noteの記事をおもしろくまとめられる気がしないときでも、「とりあえず、本の中から気になるフレーズを書き出してみよう」って設定できると、筆が進む(笑)

 他にもやることがあって余裕がないときでも、がんばって書いてると「書いてると本をただ読むときより、あきらかに理解度が上がっている」と実感。そして、これも書きたい、あれも書きたいって時間が経つのを忘れて書いている自分が出現する(笑)

 この目標攻略のコツ、本当にどんな目標達成にも役立てられますので、みなさんも立ち止まりそうになる時がもし来たらぜひ思い出してみてください!そして、エンジンがかかる瞬間を実感してもらえたらと思います!

<参考>
・ハイディ・グラント(2013)やってのける.大和書房

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ブログ以外にも、日常で気になるスポーツ学びネタをつぶやいています。
選手や指導者のみなさんの役に立つ情報になればと思っています。
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