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その18 ハワイ国際交流〜現地編〜

日本では見れないキレイな海、透き通った青い空。暑さも心地よい。ハワイへと降り立った私達は練習以外にもいろんなことを経験させてもらった。まずはホテルへ。そこで前述にも書いた通りベッド選びのジャンケンで私が負けてしまった。仕方なく固いベッドで寝ることになるのだが…。

その日は観光とダイヤモンドヘッドへ。そこで1つの事件が起こる。写真部の年下の男の子がカメラを置き忘れたのか登る前に無くしてしまったようだ。何度も探してはなくあからさまに落ち込む彼になんとか元気づけ登っていった。山登りは高校に向かう坂で鍛えられていた。私の高校は北高坂という名がつけられるほど山を登ったところにある。とんだ田舎と思われるかもしれないが、おかげでいらないふくらはぎの筋肉がたくましくついたのだろう。

ダイヤモンドヘッドから船?クルーザーにのりディナー。ボリューム満点の料理にみんな舌鼓して堪能していた。そして修学旅行ののりで1日目は終わった。同じ部屋の男子は私の分野の女子が気になっていたらしくいろんなことを聞いてきた。その二人は後に結婚するのだが。男子校と女子校の2人が結ばれるのも面白く私のおかげだとなぜか感謝されている。

リーダー、もとい団長とはどうあるべきなのか。私は悩んでいた。気難しい人でも話さなければならない。まとめなければならない。私は常に考え悩んでいた。そしてスピーチや練習なども重なりオーバーヒートしてしまったのか熱を出してしまったのだ。

少し甘えたくてベッドを代わるようお願いしたがどちらともなぜか代わらず堪らず私は上に熱があることを話し部屋を隣の子と代わろうと伝えた。そこでやっと事の重大さに気づいたのか気を遣われたが我ながら情けないとも思った。他校の学生だし態度や感情的になってもそれは上がやることではない。

しかしそれを機に周りが少しずつ協力してくれるようにもなった。全てにいっぱいいっぱいだった私は翌朝集合時間ギリギリに起きてしまい朝のミーティングに駆け込む。しかもその日が国際交流本番だ。低血圧と本番前の重圧から同じ学校の顧問に全員の前であたってしまった。でもその気持ちは周りが察してくれてたと思う。

そしてバスに乗り込み向かう車中、いきなり起きて駆け込んだ体はいつものルーティンと違うしなにより緊張で胃が締め付けられていたせいか大きい方をもよおしてしまったのだ。お腹が…痛い。ハワイの料理は朝昼夜全てボリュームがありお腹も膨れていた。初めて行く場所、どれくらいで着くかもわからない。どうしようどうしよう、焦るたびにくだるお腹。こんなとこで漏らしたりしたらまさに恥だ。とんだクソ野郎ではないか。冷や汗と共になんとか学校へ着いた私は一目散にトイレを探す。

現地の学生に英語でトイレの場所を鬼気迫る顔で聞き、駆け込む。笑われてはいたがそんなの漏らすよりかは全然マシだ。そしてなんとか間に合った。私は交流前に恥をかかずに済んだのだ。元々胃下垂で毎日快便な私はお腹が特に弱い。ストレスもあるかもしれないが強迫観念なのか電車などでも急行などトイレがなく何駅も飛ばすようなとこだとお腹が痛くなるのだ。

熱も治まり、お腹も治まった。あとはやり切るだけ。直前にはなぜか強い私。さて、国際交流しようじゃない。
次回は交流編を書きます。

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