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気軽な気持ちで読んでいたのにA.M.2:30に大泣きした




たまたま流れてきたこちらの投稿。


境界線やら伝え方やらについて考えていたときだったのでなんとなく読んでみたら、めっちゃわかりやすい!

最後まで読んでいくと、どうやらKindleで販売されているっぽい。


投稿者さんは三森みささん

トラウマ治療の実体験を漫画にされていて、この投稿はその一部分。
他にも依存啓発漫画も書かれていたり、講演会とかもされてる。
なるほど。どうやら立派な人らしい。

EMDRもバタフライハグと関連(というかバタフライハグはEMDRから派生したもの)しているからちょっと知っている。

心理療法にも興味あるし、今度ちょっと読んでみようかな。

そんな軽い気持ちで頭のリストに入れていたのが数日前。

そして3日前の深夜、ふとそれを思い出して購入して読んだ結果。

私は思いもよらないところでタイトル通り、深夜2時半に大泣きすることになった。

ちなみに購入させていただいた本はこちら。


500ページ超えでボリュームたっぷり! Kindleで税込550円、Kindle Unlimitedだと無料みたいです。

しかもこちらはハッシュタグをつけて、約束事を守れば漫画の表紙・画像をSNSで共有していいとのこと。

いや、太っ腹すぎませんか?

そしてそして、漫画の最初に赤字で注意書きもされていますが、こちらの漫画には性犯罪被害やフラッシュバックの描写が含まれているので、読まれる際、気になる方はお気をつけ下さいね。


実際に私も性犯罪被害の部分は読んでいて胸が痛くなったし、二次加害の描写もだいぶ痛くなりました。

だけど私が深夜に大泣きする事態になったのは性犯罪被害に関する部分ではなく、こちらの漫画の「13歳のトラウマ(後編)」という章の部分。

なんだったらその章を読むまでは漫画の中の三森さんの様子に対して「頭でわかっても、心と体はなかなかだよね」と、ゆるっとセラピスト目線で読んでいた。

人に触れさせていただくことを仕事にしている身としては、それはとてもよくわかるので。


「13歳のトラウマ(後編)」はざっくりと説明すると、三森さんとご両親の関係性について焦点を当てたところなのですが、そのなかで三森さんとお母さんのエピソードが綴られています。

そしてそのエピソードに関して、心理療法によって出てきた13歳の三森さんの感じたこと。

それをなにげなく読んだ瞬間、なんだかゾワッとしました。

それは三森さんが感じたことが、7歳の私が感じたことと同じだったから。


あ、ちょっとやばいかも。

と、思った頃にはもう手遅れ。涙が全然止まらない。

そのときに感じた悲しさや無力感、諦めみたいなものがブワッと湧き出てきた。

自分でも本当に驚いた。

もうアラフォーになるっていうのに7歳の頃の記憶で泣くとかある?


ちなみにこのとき、白状するとポテチ食べながら読んでいたんです。

夜中にポテチとか私ってば悪い大人だなーとかそんな緩いことを考えながら読んでいたのに、これどうしたらいいの?

結局、この後は泣けるだけ泣いてしまおうと泣き続けました。

ただ、実際に泣いていた時間は、時計を見たら15分くらいでした。


そして泣き終わったらめちゃくちゃスッキリ。

そして同じ部分を読んでも共感を覚えるだけで泣きたくはならない。

なんの伏線回収かわかんないけど「頭でわかっても、心と体はなかなかだよね」を実感しました。

理由はよくわからないけど、たぶん、三森さんの漫画を読んで大泣きして、7歳の私の心と体がやっと納得した(緩んだ)んだと思う。知らんけど。


今回、自分のびっくり体験記録用&トラウマ療法の体験記としてめっちゃいい漫画!と感じたので記事にしてみたのですが。

ここまでで漫画の内容にほぼ触れていないことに気が付いたので、以下に漫画を読んで私が感じたキーワードをあげてみます。

もし気になるキーワードがある方は、上のほうに書いた注意書きの部分をふまえつつ読んでみてください。


私的キーワード一覧
現実的・読みやすい・トラウマ・PTSD・フラッシュバック・性被害・依存症・虐待・乖離・自己分析・支援・心理療法・治療・ボトムアップアプローチ・身体感覚・身体療法・自律神経・境界線・インナーチャイルド・アダルトチルドレン・パーツ・愛着・親子関係・怒り・諦めない


それにしても三森さんってプロフィールを拝見すると、自助グループもされているし講演会もされているし依存症に関して啓発漫画も描かれたりしている。

そして参考文献の冊数も多いから経験だけではなく、かなり幅広く学ばれているんだろうなとも思う。

それでも、治療にはプロの手を借りられた

これだけ経験をして学ばれていたら、自分でどうにか出来るのでは?って思ってしまいそうだけれど、そんな方でも治療にプロを必要とするところに、私はトラウマやPTSDという問題の根深さを感じました。


私個人としてこの問題に対して出来ることはほぼないかもしれないけれど、少なくとも誰かの傷を軽くみたり、蔑ろにはしないよう気を付けたい。

そして身近な人が傷を負ってしまったときには「プロの手を借りてみるのもありかも?」と提案してみようと思う。

今は電子版だけみたいだけど、紙の本として発売されたら手元に置いておきたい1冊でした。




※ポテチは責任を持って美味しくいただきました。


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