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キャリア関連のおもしろい本を5冊厳選してみた

外出自粛要請が続いていますが、皆さんいかがお過ごしですか。
在宅勤務を行っている方や仕事が休みになり、いつもより自由な時間が増えた方も多いのではないでしょうか。

学生時代の受験と一緒で、今のように時に時間をどのように使うかが後々、大きな差を生むことがあります。

そこで今日は楽しく今後のキャリアを考える時間をつくるため、「キャリア関連のおもしろい本」をご紹介したいと思います!

▶仕事の未来が見える本「10年後に食える仕事 食えない仕事」

4,000名以上のヒアリング調査を実施し、少子高齢化、労働生産性の低さ、賃金停滞などの国全体の課題や、道路状況、国民性を加味した上で、日本国内で10年以内にAIやロボットに置き換わる仕事と残る仕事をロボティクス失業、手先ジョブ、職人プレミア、AI・ブロックチェーン失業、デジタルケンタウロスの5分類に分けて解説しています。

自分の仕事は大丈夫なのか?これからどんなスキルや考え方を身に着けておくべきか?を知るには良い本だと思います。今日紹介の本の中では一番読みやすいと思います。AIやロボット技術が仕事に及ぼす影響のレポートは海外の物が多く、日本ではそのまま当てはまらない事も多いですが、この本は日本国内にフォーカスしている点がおもしろいです。著者が結構頻繁に各企業のお客様相談センターにクレームを入れているのは調査であり、提言のためと受け止めました(笑)

▶仕事選択をデータを元に科学する「科学的な適職」

個人の経験や嗜好にしかもとづかない事の多い「適職探し」の方法を、4,021件の論文データを元に、価値観やライフスタイルを組み込んだ自分だけの適職選びをする方法が解説されています。

脳のバグであるバイアス(偏見、思い込み、思考の歪み)や短期的な満足を得ても長期的に満足につながらない要素(給与の高さ、仕事の楽しさ、性格テスト)の解説のほか、おすすめの診断なども紹介されています。メンタリストDaigoさんと親交が深くリサーチ業務をやられている方が書かれた本です。現時点では最も確からしい仕事選び法の解説になっていると思います。

▶小説風の本が好きな方におすすめ「転職の思考法」

三十歳を迎えたサラリーマンである青野が企業再生を専門にした経営コンサルタント黒岩仁と出会い、個人コンサルを受けることで自分のキャリアや仕事との向き合い方を学びながら進んでいく物語形式になっています。

自分の価値(マーケットバリュー)を人的資産、技術資産、業界の生産性の3つの軸から図る考え方やマーケットバリューの高め方、会社選びの基準のほか、いいエージェントの五箇条など幅広アドバイスが掲載されています。「いいエージェントの五箇条」はエージェント業を行っている者からすると当たり前基準ですね。

▶変幻自在なキャリアを手に入れる「プロティアン」

ボストン大学教授が提唱した「プロティアン・キャリア(変幻自在なキャリア)」の解説と終身雇用が維持できない日本で、変化を肌身で感じ、楽しみながら自分も変幻自在に変わっていく事の重要性を紹介しています。

キャリアを一つの組織に預けてしまう従来型のキャリア形成を捨て、「自らの意思で主体的にキャリア形成を目指すことが人生100年時代を生き抜ける力になる」という思考は私も同感です。一度読んで終わる本ではないと思うので、本の紙質が安っぽいのがたまに傷ですね。

▶読書が苦手ならこの本だけ読めばOK!「スタンフォード式 人生デザイン講座」

世界で100大学が採用した「人生デザイン講座」の講義内容を一冊の本にしたものです。不確実性が高く一発で完成品を目指すものではない人生(キャリア)設計に「デザイン思考」を取り入れるという内容になっています。

人生観と仕事観を探り出し仕事観と人生観を一致させた上で、冒険プランを複数作り出し、ライフデザインインタビューをとおして完成品に近づけるという考え方になります。この本のアイディアが素晴らしいところは、周りの協力を得ることで一人ではたどり着けないゴール設計や実現方法を実行できる点にあります。

先に紹介した他の本を読まなくても、この本だけは読んで欲しい。そう思える本です。


▶おまけ 45歳以上の方へ「50歳からの逆転キャリア戦略」

番外編として45歳以上の方へ徳化した本を紹介します。
この本の一章は「辞めては行けない人」をやりたいことがない人や変化に対応できない人、経営の視点や知識に欠ける人など7通り定義しています。キャリアや仕事に悩む45歳以上の方に読んでいただきたい内容になっています。

2章以降はやや偏りのある情報を元にした転職市場の話(400万前後の年収を受け入れるなど)もありますが、自律型人材になるために必要な要素なども書いてあり、参考になる本と思います。とは言え、全般的に暗めの印象です。僕が書くならもっとポジティブな話もできますけどね。


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