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【現代詩】『孤独の一桁』 徳島新聞ポエムランド賞2012

『孤独の一桁』赤黄緑紫

嵐の晩 窓をあけはなち
世界を掛け算しないでいる
一重瞼、

そのイコールと辺りとは
惹かれ合うSとN
雨水をはじく

手を振りたい と 思った、
コンパスは落ち着かない

そして二重瞼を何もなかったかのように
割り算した

正午の虹を消した黒い星空の耳打ち
そこは
はてしない砂漠

あかきみどりむらさき
2011ねん


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