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最近のJリーグは問題が多すぎる。

僕の大好きなJリーグは今年で30年を迎える。だが、お祝いムードにどうしてもなりきれない。最近のJリーグはなにかおかしいのである。

ここ最近、SNS上では毎日のように揉め事が発生している。SNSで誰でも発言ができるようになったことが、余計揉め事を大きくしているような気もする。

Jリーグが30周年ということは、日本におけるプロサッカーリーグの歴史はたった30年しかないということでもある。日本において、興行として300年の歴史を持つ相撲や、100年近い歴史を持つプロ野球と比べ、Jリーグはまだまだヒヨッ子のスポーツビジネスである。
歴史の浅さがそのまま最近の揉め事に直結している気もする。

また、Jリーグクラブは知名度は抜群だが、売上高や社員数で見れば中小企業の1つであり、企業としての運営力の無さや、予算・スタッフ数といったリソースの無さが目立つ。


ここ最近のイザコザ事例は以下にまとめる。

各クラブや選手を批判したいわけではないので具体的な名称、氏名は伏せる。


①クラブ間のいざこざ

いま、J1の某クラブR某クラブGがTwitterおよび各HP上で言い争いをしている。何かとサポーターが揉め事を起こしやすいRと、ここ最近クラブ運営でルール違反が目立つGとの間で行なわれた一戦をめぐり、舌戦が繰り広げられている。
この揉め事は試合の中での話ではなく、チケット販売の段階から発生しており、運営の部分でのイザコザである。いわゆる場外戦と言われるものである。

私は該当クラブのサポーターではないので、話を大きくするつもりはないが、ここまでクラブ同士がいがみ合うのはJリーグの歴史の中でもなかなかないので、ことの結末が気になるばかりである。(日本初の実質的なダービーマッチ誕生の可能性あり)
今シーズン、RとGとの間で選手のレンタルが行われており、もともと仲の悪いクラブ同士ではなかったと思われるが、どういった決着となるか。


②選手のピッチ内でのいざこざ

今週行なわれたJ2での試合で、某クラブZの選手が相手選手を押し倒しレッドカード、その後両軍入り乱れる乱闘に発展した。
この試合では両クラブ首脳陣もピッチ際で言い争いをしており、某クラブJの選手がZの選手に「高校サッカーやっとけ」と暴言を吐くなど、荒れに荒れた。

乱闘戦はどちらかというとプロ野球のお家芸的なところがあるが、プロ野球で乱闘に至るケースはほとんどがデッドボール絡み。デッドボールを当てられた選手が怒るも、当てた側がちゃんと謝るパターンが多く、あまり大きな遺恨を残すことは少ない。また、プロ野球でも乱闘は減少傾向にあり、最近はなかなか見られない。

Jリーグにおける、こういった選手間の言い争いはピッチ上で度々発生しており、話題になったものだと数年前残留争いをしていた某クラブSに対し、某クラブFの選手が「お前らJ2行きだ」とリスペクトにかける発言があったことが暴露されたりもしている。


③判定を巡るいざこざ

近年、試合中で判定された事象に対しSNSでサポーター同士の言い争い、審判に対する名誉毀損などが毎週末のように散見される。
度々大誤審を起こす審判側にも大きな課題があるが、誰でもSNSで発言できる時代となった現代では、サポーターによる度を過ぎた発言が多々見られる。
サッカーの判定はそもそも紙一重なものであり、審判の主観が介入しやすい。特にファウルの判定に関しては、完全に「YES/NO」の二択で判断できない事例が多く、そういうものだと受け入れるしかないのである。(VARで検証を行っているのにも関わらず、ボールが「出た/出ない」のような「YES/NO」で判定できる場面でのミスも多いが。)


④クラブとサポーターのいざこざ

今シーズン早くもJ1の複数クラブで、サポーターが暴徒化しチームバスを囲むような事例が発生している。サッカーではよく見られる光景であるが、実生活に照らし合わせると普通に犯罪行為(威力業務妨害罪)と取られてもおかしくない。
成績が芳しくないことに対してサポーターが選手や監督を強く凶弾することも多いが、ある種パワハラ行為に近く、度が過ぎたものは完全にNGである。
今週の試合では、とあるクラブに移籍してきてくれた選手に対して、「○○(前所属チーム)に帰れ!」と暴言を吐いたサポーターがいたらしいが、そんなチームで頑張る必要はないと思う。
そもそも、自分のものではない他所様の企業の事業成績に部外者が口を突っ込むことがおかしいのでは?
株主が怒るならわかるが、そもそもサポーターはステークホルダーと言えるのか?
サポーターとしての発言は気をつけたいものである。


⑤クラブとスポンサー企業のいざこざ

クラブは企業とパートナー契約(つまりスポンサー関係)を結ぶことで資金を調達している。たとえば僕が応援しているサンフレッチェのパートナー企業は下記のサイトで確認できる。

たくさんの企業がクラブを支えていることがわかる。また企業だけではなく、もちろん地方自治体の協力もあってクラブ経営は成り立っているのである。

そんな大切なパートナー企業だが、ときにクラブや選手が不義理を働いてしまうことがある。例えば最近あったことだと、
・ピッチ横のパートナー企業の看板を蹴ってしまう
・パートナー企業や自治体に対し、リスペクトにかける発言をしてしまう
・少額のパートナー企業に対しての案内や連絡をないがしろにしてしまう
などである。こういうことがあるとげんなりしてしまうし、企業としての信用を失ってしまう。



最後に

最近のJリーグはイザコザが本当に多い。
しかしながら、これは日本のサッカーに限った話ではなく、海外サッカーにも言えることである。
サッカーというスポーツがそもそも「争い」と切っても切れないモノなのである。

僕は、Jリーグの良さは海外リーグよりも穏やかで、ファミリーで観戦できるところにあると思っている。そういう特徴を伸ばしていかないと、Jリーグに将来はないと思っている。

クラブ、選手だけではなく、我々サポーターも一度あり方について考え直す時期かもしれない。

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