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気づくと成立率100%?!転職体験記。就職から30代2度の転職と、未知なる40代転職。

今、世の中は、「推し活」ブームらしい。
いや、ブームは結構前からか。

「活」と言う言葉を見聞きするようになった初めての記憶は「就活」だった。

今となれば、妊活、保活、ラン活、終活。
人生は活でできてる。

この就活。まるで受験戦争のように、就職戦線に繰り出す学生たち…。そんな就活が私は苦手だった。

実は、職選びにおいて「落ちた」ことがない。
書類選考も、面接も。
私は優秀だったのか?いや、違う。
地方出身、特技なし、普通の国公立大文系卒。
ふつうの人。

今になって思えば、この、「落ちない」というのも仕組みによるものだと思う。それが良いことかは横に置いて、幼馴染同士が初恋して、結婚に至るように、難解な職探しをシンプルに進む道もあることを記してみたい。 

新卒カードを1社目で切るあほ

早く終わりたい一心で、そして、悩む根性と気力なく、受けて一社目で内内定が出てそこで決めてしまった。あほだと思う。

新卒という最強カードをほぼ何も考えず切った。そして、働き始めてからキャリアとは?と、散々悩む羽目に。それなら入社前に悩めばよかった。

しかし、結果的にはこの一社目はキャリア構築への効果的な一手になったのだ。貴重な経験が積めてその後10年夢中になる職種にたどり着いたからだ。どんな仕事が世間にあるかわからない学生がそうなることを予見するのは難しい。

どんなに就活で悩んだとて、働いてみないとわからないことは山ほどある。

働き続ける限り、自分に何ができて、何をしたくて、何をどうしていくか選択し続けなければならない。それは同じ会社に留まっても変わらない気がする。

2社目はモテ期?いや、人材市場の構造よ。

2社目は、1社目の経験を最大限に活かせる業界でメジャーな外資系企業。

このときの転職は1カ月足らずで同業界外資系企業3社受けて全てから内定が出た。

モテ期?いや違う。

外資系人材は流動的。専門職種スタッフともなれば、常に人材不足。できる人はどんどん上に進むし、優秀な人は引き抜かれたり偉い人が転職先に引っぱって行ったりするからだと思う。

英語ができて、専門職種の経験がある人はたくさん居なくて抜けた穴を埋めるのが大変。

英語ができるけど、業界にも職種にもニューな人を採用してジュニアスタッフから育てるか、同業界同職種の人を各社奪い合うか、後者が効率がいい。

この仕組みは、特にスタッフの場合に言えそうだ。マネジャー以上となると、母数の求人が減るからだ。それでも、ある程度は似た状況になると思う。

3社目は、自然と業界最大手に。転職の希望は自分発で。

順調に働いていたが、33歳で結婚してライフワークバランスや長期的なキャリア構築に不安を感じ始め、組織編成で所属チームが解散となったとき転職を考えた。(そのチームが、入社の肝だったから)

2社目でその業界と職種の人材の流れをぼんやり把握していたので、30過ぎていたけど、転職先はある自信があった。

しかし、いくらか悩めた。

マネジャーに上がってみたい、と言う気持ちと、結婚もしたからライフワークバランスを改善したい気持ちと、まだ実務の経験の幅を広げたい気持ちと、ゆくゆく別の職種もしてみたい気持ちと、さまざまに入り混じっていた。

つまり、転職にあたり、どんなオーダーを出すかを自分で明確にしないといけなかったから悩めたのだ。

2社目のときは「こんなことができます!グローバル企業でどこか働けるところはありますか?」で済んでエージェントが「こんなんあるよ」と提案してくれた。けど、今度は「こんなことができます!次はこんなことをしたいです!」と自分で持ってかないといけない。

では!そのときどうしたか。

私は、ワークライフバランスを改善して同じ職種でも多様な経験ができること、さらに長期的に別職種にも動けること、をオーダーした。かなりモリモリだ。

驚いたことに、これらは全て叶うことになる。

代わりに転職時点でポジションアップも年俸アップもなかったけど(格上企業に移るからか?!)、確かに、ライフワークバランスは最先端で、アジアやグローバルの仕事など他にはない幅広い業務があったし、別の職種へも異動でき昇進もできた。

転職とは、何かを捨てて何かを得る選択に思う。

転職活動で出会えた企業は、いつかは働いてみたかった業界最大手。

この頃、私は思っていた。
人生、「こうしたらこうなるはず」と意欲と努力でなく、「勘や縁」で進んでいい年齢になったんじゃないか?と。

益田ミリさんのエッセイで、主人公のアラサー女子が実母に言われた言葉だ。

1社だけ受けてすぐ内定をいただいた。

1社だけ受けてすぐ内定が出るのはある意味当然

その業界最大手を、8年以上働いて子ども2人にも恵まれたのち辞めて2社目に戻る決断を最近した。そんな今、思うと、私が入社当時受かったポジションは、業界内でも豊富に候補がいるのでなく他社でスタッフとして活躍した人が移ってくるか、内部で異動を希望した人が移ってくるか、のレアなものだと思う。

だから、「これくらいの経験があって、技能がある人がほしい」と思ってそんな人が門を叩いてくれることがそもそも貴重になってくる。

特に、職位が上がるにつれ、応募できる人が少なくなる。珍しい職種ならなお。

そうした状況にハマると転職時のマッチ率は否応なく上がっていく。能力うんぬんは実績重視で書類選考で振り落とせるので、面接で見るのは「この会社に合いそうな人か」「一緒に働いて心地よさそうか」くらいだと思われる。

そうしたことは他のポジションでもある。ときに、社内公募でずっと空いたままの専門職を見かける。その仕事をできる人は、きっとこの世間のどこかにいてマッチ率が高いはず。

残念なことに、こんな情報は、就活中の学生には知れ渡らない。

40代2児の母でも転職できるのはなぜ

ふつうのサラリーマンを長年やってきただけで、子持ちで40代で転職できるとは田舎では想像がつかないかもしれない。

上の項に書いたように、募集してもなかなか人が集まらない職種というのがある。

私は「募集してもなかなか人が集まらない職種」を転々していた。だから、そのポジションがオープンして、応募したところありがたく受け入れていただくことができた。またも1社だけ受けて内定。

もちろん、他に同じ仕事ができる優秀な人は世間にたくさんいる。ただ、同時に転職しようとしていないときは競合しないで済むし、同時に転職しようとすれば当然激しい競争になる。あるところにしか職がないし、ポジションが閉鎖されることもある。(直近の組織は、長いプロジェクトが終わるたびに同僚が消える組織だった)

同世代の知り合いからは「書類選考で全て落ちた」とか「年齢的に応募できない求人がある」という話も聞く。もちろん、転職はしない前提で給与が上がらなくても重くなるノルマや責任に立ち向かい続ける友人もいる。

つくづく40代は難しい年代だと思う。

私も公私とも常に綱渡りのような毎日だ。

たくさんの人が応募する職は、選ばれる力が要る。私は、そうした選ばれた優秀な女性たちをたくさん見てきた。需要に対し供給が多いとコストは下がるのが経済原理。だから彼女たちの優秀さに対して対価が低いように感じることもある。

もちろん、お金が全てでないので一概に言えないけど、そんなことも頭の片隅に置いて長期的なキャリアを考えるのもいいと思う。

そして、そんなことを、就活生や若いサラリーマンに教えてくれる人はなかなかいないと思う。

今後のこと

40代転職の顛末はどうなるか…
子育ても熾烈を極め、そもそも、働けない!となるかもしれない。

今後もまたちょくちょく動向を記していきたい。

✏️

退職時の気持ちをまとめた記事もあります。

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