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42歳2児ワーママ転職体験記。人生3度目!退職時の気持ちの変遷とキャリアパスに思うこと。

最近、人生3度目の退職をした。

1度目は、新卒から8年働いたあと。
2度目は、そこから2年半働いたあと。
3度目が、今回だった。8年お世話になった。
次の会社は、一つ前、2社目の会社。

まだ転職したことがない方は転職で退職するってどんな気持ちか気になるかもしれないと思い、退職時の心持ちについてまとめてみた。

今回3回目の転職に至る経緯


決めてから少し時が経っており、別記事にまとめていた。

結果としては、キャリアの後半戦を自分の力を出し切って終わりたいと思い、転職してより経験を活かしつつ能力開発できる環境へ移ることにした。

有難いことにポジションアップと年俸アップもあったので、それなりのリスクをひしひし感じつつも、これも縁と飛び込むことにした。

ワーママとしての転職はこれが初めてで思うこともあり、上の記事にリンクがある「42歳ワーママキャリアシリーズ」にまとめてあるので、興味のある方はそちらもご覧いただけたらと思う。しかも40代の転職もまた未知…。

1社目の退職の気持ち

まだ自分の可能性を広げたい!
けど、仕事の楽しさを教えてくれたこの会社に尽くせず申し訳がない!

そんな純粋な退職だった。
新卒から育ててもらった会社を裏切るような後ろめたい気持ちもあったのか、退職時のメッセージに「せっかく育ててもらったのに去るのは辛くて申し訳ないけど、いつかどこかで恩返ししたい」とあり、かなり自分がウェット。

今思えば、熱心な遺留を受けたからかもしれない。

古めかしい日系だったから、新人は大事に(飼い殺し?)され、みんな40代くらいから楽して元を取るので(先輩の話によると、今はもう古い世代の方がいなくなって文化も変わっているようだった)、「いま辞めてどうするのかね?」みたく白い目で見る人もいたかもしれない。そんな、若輩者1人いなくなるくらい痛くも痒くもないよね…と今なら思う。

2社目の退職の気持ち

2社目は超がつくグローバル企業。人の入れ替わりも早いし、業界内の移動も活発なので転職はよりカジュアルに感じた。

32歳でシニアなスタッフに昇進し、33歳で結婚したところで、常態化した残業と縦割りな仕事の仕方に疑問を感じてワークライフバランスと幅広い業務機会を求めて転職を決めた。

それが不思議なことに「いつかは行きたいな」と思っていた業務最大手でちょうどそのタイミングでピッタリなポジションが空いて応募して受かった。転職活動は一社、1か月足らずで終わった。

今思えば、縦割りな仕事の仕方は「ジョブ型」と「業務電子化」が進んでいる証拠。典型的な外資系で、グローバル環境で仕事をしたいと望んだ通りの内容だったのに人の考えは変わるものだ。

私はやはり「バランスを取るために変化していく」コトが好きなタチだと思う。

よって、退職するときは、「縁あってお隣さんへ移りますー!今後一緒になったらよろしくお願いします!」くらいのライトな挨拶だった。

現に、その時インド人のチームメートも同じ会社(アジア本社)へ転職したし、元同僚が入社して同僚になったり、その逆になったり、元同じ会社の誰かと誰かが一緒の職場になったとか転職したとか、そんな現象に幾度となく遭遇している。

おそらく、私の所属した業界および業種は比較的クローズドな人材市場なのだろう。

3社目の退職の気持ち

さすがに、8年もいた会社を辞めるとなると胸にくるものがある。

仕事の思い出も、熱量高めの想いも、かつて抱いたドロドロした気持ちも、濃ゆく詰まっている。

ただ、1社目のときのように「別れが辛い」とかはなく「潮目を読んで退いた」かな?と思っている。

育休中に所属セクターが分社化される外資系あるあるっぽい出来事があり、すっかり別会社になりつつあった。実質、異業界の会社に。
私と同じ切り出される側の「分社化」を経験した古い仲間たちと話すと「やっぱりもとの業界がいい」との意見の人が多かった。

そんなこんなで、3社目の退職は、キャリアの後半戦を、より自分にフィットした環境で、より自分の経験や強みを活かして、でも新しい分野にも挑戦しながらがんばりたい!という野望の塊になった。

40過ぎて自分がまだ仕事に意欲があるのが意外だった。

家庭との両立は不安しかないのに…

「お世話なりました。縁があればまたどうぞよろしく」くらいのサラッとしたメッセージと共に去って、繋がりたい人とはLINEやらLinkedinで繋がっている。

これからの時代はますます、個人がどう生きるかが問われると思う。

どの会社に所属しているかよりも、何ができる人かが問われるようになっていくだろうなと感じている。

退職はかつて、生活基盤そのものを取っ替えるようなものだったのかもしれない。でも今は、複数の自分の居場所のひとつが変わるくらいに考えても良いように思う。

(もちろん、社会と繋がる大事な線がいっぱい会社を通っており、ズボラで世間知らずな私はそうしたインフラに感謝している)

そしてまた、動きたいなーと思ったタイミングでご縁を頂き転職活動は一社、1か月足らずで終わった。

キャリアへの意識の移ろい

終身雇用の終焉やコロナ禍を経ての働き方改革、少子高齢化などの背景もあってか、自分の加齢もあってか、退職に関しての感覚はかなり変わってきた。

最初はシリアスに「故郷を捨てて経験値アップの旅へ!」と言った感じで、次はカジュアルに「仕事の幅を広げて履歴書も盛ろう!」と言った感じ、そして最新は「より自分を活かせる場所へ」。

自分のキャリアを作る意識から、これまでのキャリアを活かす意識に変わった気がする。

別の見方をすると、役立てない場所に居続けることは難しくなったということ。

ワーママという働く上では重荷な身分も、「それでもなぜ働くのか」「限られたリソースで何ができるか」を突き詰めるおもしろみとスリリングな毎日も与えてくれる。

物語も場面が変わるのと同じように、キャリアの場面が切り替わるのも良いと思う。転職も場面を変える手段の一つ。

自分の舞台をマイペースに楽しんで行こうと思う、なんて余裕はとてもなく…必死に生きていこうと思う。

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