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化学者🌸高校生・受験生のための化学学習サイト🌸  理系上級レベルです 全15単元を公開中! 全単元をまとめたマガジンもあります

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  • 高校化学演習(全15章 全問解答付き) さくら化学教室編

    さくら化学教室による高校化学演習の問題と解答・解説全15単元分を収録したマガジン。理系上級レベルの問題集・受験対策として好適です。

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このサイトはさくら化学教室が運営しています。理科離れ、科学技術力の低迷が著しい昨今、とくに化学に焦点を絞って高校生や受験生を対象に質実な演習問題を提供し、次世代を担う学生を支援する試みです。 高校化学の内容をを15章に区切り、各章で6問の問題と詳細な解説記事を提供致します。問題は標準的なものから、若干、高校化学を超える内容や物理・数学の知識を駆使するものまでバランスを考えて構成されており、あえて発展的な内容も掲載しています。高校化学のエッセンスがもれなく習得できるように創作

    • マガジン発行のお知らせ

      本サイトの高校化学演習(全15章)をまとめたマガジンを公開致しました。全問解答・解説付きで、単体の記事による購読より30%以上割引きになります(単行で980円:定期購読ではありません)。 高校化学演習(全15章 全問解答付き) さくら化学教室編|さくら化学教室|note どうぞ宜しくお願い申し上げます。                      2023/10/25 さくら化学教室

      • 高校化学演習 さくら化学教室編

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        • 高校化学演習(全15章 全問解答付き) さくら化学教室編
          17本
          ¥980

        記事

          第15章【生化学】

          ●従来から、高校化学の最終章では生化学に関する分野が集約されてきました。これらの分野は糖類をはじめとする天然物、アミノ酸やタンパク質、核酸など多岐にわたり、生命科学の発展と相まって化学の領域でも必須の知識となりつつあります。大学のカリキュラムでも化学と生物学の一部が同時に教授されるケースが増えており、化学という学問の枠組みが大きく変わりつつあるのも時代の流れと言えるでしょう。 ●糖類の化学では年々かなり複雑な分子が扱われるようになり、立体化学や還元性の議論では構造を知らないと

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          第15章【生化学】

          第14章【高分子化学】

          ●高分子化学は有機化学と密接な関係があり、モノマーの性質や構造式はもちろん、ポリマー特有の顕著な特徴を押さえておく必要があります。無機高分子にもいくつか重要なものがありますが、これらはむしろ無機化学と結晶学の範疇で理解できるものです。 ●高分子の分子量は統計的なものであり、巨視的な平均値と考えられますが、高分子の融点や物理的強度、電子物性、高分子溶液の粘度等、様々な性質に影響するため、高分子研究において真っ先に測定されるものです。ゲルや架橋体の生成も高分子に特有な巨視的性質で

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          第14章【高分子化学】

          第13章【有機化学】

          ●高等学校で習う有機化学は内容量も覚えるべき事柄も多いように感じられる一方で、低分子に限って言えば出題のパターンはほぼ決まっており、あまり有名でない化合物をことさらに記憶する必要は全くありません。むしろ、最近では高分子化学や生化学の比重が大きくなりつつあり、有機化学の知識を関連分野へ適切に応用できることが大切です。 ●有機化学では異性体の問題が必ずと言ってよいほど問われるので、構造異性体や立体異性体の基礎はしっかりと理解しておく必要があります。入試では化学というよりもパズル

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          第13章【有機化学】

          第12章【無機化学】

          ●高校化学における無機化学はおおむね周期表における族ごとの各論になっており、ある程度は系統的に理解することができますが、個別に覚えなければならない事項も多く、一度は教科書を精読することをお勧めします。 ●無機反応には工業的に重要なものがあり、ソルベー法やハーバー・ボッシュ法、硫酸・硝酸の製法、製鉄などは基幹産業として不可欠な技術です。最近ではケイ酸塩工業、半導体や合金の知識も問われるようになっており、エネルギーや環境の観点から化学工業を考える機会も多くなっています。 ●無機定

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          第12章【無機化学】

          第11章【酸化・還元と電気化学】

          ●酸化と還元は反応に与る化学種のあいだで電子の増減を伴う化学反応の総称で、電気化学と密接な関連があります。化学では便宜上、酸化数を定義して電子の授受を化学量論的に記述します。なぜ酸化数を用いるとうまくいくのか最初のうちは戸惑うものですが、酸化数の割り振りは化学種の電子数を数えることと同じことですので、正しく電子が数えられれば結果として化学反応式が矛盾なく導かれるのです。 ●電池と電気分解はお互いに逆の過程として理解できます。金属の腐食や生体の呼吸といった現象も酸化過程と言えま

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          第11章【酸化・還元と電気化学】

          第10章【酸と塩基】

          ●酸と塩基は化学反応の理論としてきわめて重要なものです。高校化学で習う酸・塩基の定義は古典的なものですが、平衡論に基づいて無機・有機を問わず適用できます。 ●pHの計算はしばしば化学の専門家にとっても難しいもので、各問題に応じた近似法を自在に適用できるかどうかが解法の鍵になります。この種の計算にはある程度の慣れが必要で、さまざまな技巧も知られています。平衡計算は現在では数値計算ソフト等を使って解くこともできますので、厳密解に興味がある方にはパソコンでの計算をおすすめします。

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          第10章【酸と塩基】

          第9章【反応速度】

          ●反応速度は奥が深い分野で、熱化学が静的なエネルギー関係を扱うのに対し、速度論では動的、つまり時間のファクターが導入されています。熱力学からは速度論は出てこないので両者は独立した体系ではありますが、互いに矛盾なく理論構築ができる点が面白いところです。 ●反応速度論では微分・積分を使った方がよい場面が多く、物理で微分・積分が必須であるのと同様です。簡単な微分方程式も運用できた方が有利です。このあたりは指導要領の枠にとらわれずに学習していただきたいと思います。 ●温度依存性は速度

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          第9章【反応速度】

          第8章【平衡】

          ●平衡は化学の理論上最も重要な概念の一つで、熱化学や反応速度論とも密接に関係しています。平衡定数は素反応については反応速度のつりあいから導出できますが、もっと一般的には熱力学から導かれます。 ●平衡定数は濃度や分圧など、異なる形式で表すことができます。このため、高校化学では平衡定数は無次元ではなく単位をもつ量として考えます。この際、固体や液体の濃度は一定と考えられるので平衡の式から除外します。 ●平衡反応では反応熱の絶対値が小さいことが多く、正反応・逆反応の進行度が拮抗するた

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          第8章【平衡】

          第7章【熱化学】

          ●熱化学方程式は各化学式をその物質1モルがもつエネルギー含量とみなして代数的に扱えば原理的にはほとんどの問題が解けるようになっています。しかしながら、実際の問題ではエネルギーの収支を図式的に考える方が直感的にわかりやすく、計算も簡単になることが多いため、まずはエネルギーのダイアグラムを作ることを強く推奨します。 ●熱化学では物質の状態を指定しないとそのエネルギー含量が定まらないので、生成熱や反応熱、燃焼熱などはどの状態について定義されているのかよく確認する必要があります。常温

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          第7章【熱化学】

          第6章【溶液の性質】

          ●溶液の性質として最も重要な項目は、不揮発性物質の希薄溶液が示す束一的性質といわれる現象で、凝固点降下、沸点上昇、浸透圧が代表的です。蒸気圧降下もこれに含める場合がありますが、これは沸点上昇と同じ機構で起こります。束一的性質は同温同圧では物質量のみに依存し、物質の種類には依らないので、これらはすべて熱力学から一般的に導出できます。高校化学の範囲では法則そのものを経験側として理解しておけば十分でしょう。 ●入試ではかなり凝った設定が見られ、面倒な計算問題も出題されますが、基本的

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          第6章【溶液の性質】

          第5章【気体の性質】

          ●気体の性質として最も基本的で重要な概念は状態方程式です。いわゆるボイルの法則とシャルルの法則の組み合わせとして理解することも教育的ではありますが、分子運動論の観点から理解しておくと後々便利です。 ●実在気体の状態方程式はかなり複雑な形をしており、いろいろなタイプのものが考案されています。とりわけ、ファンデルワールスの状態方程式の物理的意味は頻出の項目であり、高校生もよく研究する価値があります。 ●蒸気圧はなかなか考えにくい概念ですが、要は気液平衡時に蒸気が器壁に及ぼす圧力の

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          第5章【気体の性質】

          第4章【結晶・分子間力】

          ●高校化学で求められる結晶の知識はそれほど難しいものではなく、単に幾何学の問題であることもあり、基本的なパターンさえ押さえておけば問題ないでしょう。配位数、充填率、結晶学的密度、イオンの限界半径比は頻出で、入試では型が出尽くした感さえありますが、型を学ぶことが学習の第一歩です。 ●分子間力は奥が深い分野で、それ自体が理論的に重要であるばかりでなく、状態変化の起源でもあり、近年研究が盛んな超分子の構築にも欠かせないものです。いわゆる親水・疎水性効果もこのカテゴリーに入れてよいで

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          第4章【結晶・分子間力】