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【小学校✕道徳】99%失敗する道徳の授業3選

どうも、Hiroです。

公立小中学校ではからなず毎週1回道徳の授業があります。近年教科化が話題でしたが、概ね定着してきたかと感じています。
私は初任から今まで10年間道徳を研究の中心において学んできました。市区町村の研究会では役員や、都道府県代表として研究教員をさせていただいたり、校内研究の主任として全国に向けた発表をさせていただくなど、授業改善のために尽力してきました。

現在の学校でも
同じ学年を組む若手の先生方と一緒に
道徳や学級経験について学び合い、
日々学年皆で取り組んでいます。

そんな私が、
最近若手の先生方とクラスを超えた
ローテーション道徳をして

◯若い先生のよくある失敗
◯自分がした失敗の経験

をまとめてみました。自分自身への戒めも含めて、
今後に活かしていきたいです。

◎道徳の授業に悩んでいる先生
◎道徳の授業が好きな先生
◎子どもの学校の道徳科の授業を知りたいお家の方

などに読んでいただければと思います。


1つ目 準備で「まっさきに」赤本を見る

 道徳が嫌いな先生や、どうしてもうまくいかない先生に共通する一番多いことは
「まっさきに赤本を見ていること」です。

*赤本とは教師用教科書の俗称で、ねらいや発問、予想される反応、板書計画など事細かく書かれています。

 よりよい道徳の授業にしていくために大切なことの一つに「誰のための授業であるか」を考えることがあげられます。

 「大勢の誰か」のために書かれた赤本には、

 「目の前の子供」を置き去りにしてしまう

 だけでなく、
「先生の思いに持っていく授業」に陥りやすい

です。赤本は見るなとは言いませんが、
よりよい道徳の授業を目指すためには

まずは教材文を読み、
指導要領を読んで内容項目について考え、
目の前の子供のことをよく見ること

からはじめることが大切です。


2つ目 熱い思いをもちすぎる

研究授業によくあるのが

「最近、学校のルールを守ることができていないから(できているから)子どもたちに絶対に気づいてルールを守りたいと思える授業がしたい」

「宿泊行事前だから、同じような教材を使って子だもたちに考えさせたい」

など、熱い思いをもちすぎてしまうことがよくあります。

熱い思いはとても大切です。

しかし、
それが全面に出て、
子どもたちを置き去りにしてしまうこと
により、

◯子どもたちを決意発表へと追い込んだり
◯先生から価値を伝えたり(教える)

するような道徳の授業になってしまいます。

このような授業は、
「道徳性を育てる道徳科ではなく、自己決定を目指す特別活動の授業だった」とよく言われます。

   
     学校生活・行事 → 道徳科
  ✕学校生活や行事を改善する視点で道徳をやる

この考えでは道徳科の中では、子どもたちを
「次はどうする?」
「できていないことを改善しよう」
追い込むことになりがちです。

      道徳科 → 学校生活・行事
   ◯道徳教育の要として道徳の授業がある

各学校の道徳年間指導計画や別葉は、学校行事や学年ごとの教科、特別活動、総合、そして祝日等を踏まえて作成されているものが多いです。(そうではない学校もありますが…)
そして、そのような道徳教育の要として道徳科の授業があります。
ころころと自分勝手に指導計画を変えるのではなく、
教材、内容項目、指導要領、そして目の前の子供をよく考えて授業を作り上げていくことが大切です。


3つ目 内容を追いかける発問【追い発問】

教材を読み終えたあとどのような展開をしていますか?

出てきた子の名前は?
最初どうだったんだっけ?
次は?最後は?

など、
登場人物の情報や関係、物語の構成について聞いてしまう発問【追い発問】とほとんど失敗します。

その場合の失敗とは、
時間が伸びてしまい、自己を見つめる時間が短くなることや、
授業の最初は勢いよく手が次第に一部の子どもしか手が上がらなくなる
などです。

これは私もよくやってしまいます。
なぜ追い発問が起きるのでしょうか?

それは先生が心配だからです。
子どもが理解できているのかな
と不安に思うから追い発問が出てしまいます。

また追い発問が多ければ多いほど、
【子どもに正解を求めていること】も忘れてはいけません。

道徳に正解はないよ!

そんなかっこいい言葉を言いながらも、
授業の中で正解を求める先生の姿勢に
子どもは迷ってしまい、手が上がらなくなるのです。


みなさん、どうでしたか?
とても偉そうなことを書きましたが、
10年以上道徳について研究してきた私自身も
まだまだしっくりするような道徳の授業は教育人生でもほとんどありません。

しかし、
今年度は学年でローテーション道徳を行っており、非常に大きな成果も感じています。

日本人学校を経験し赴任先のインター校や現地校を回った中で
道徳教育、道徳科の授業は日本の教育の誇れる一つだと私は改めて感じました。
しかし、周りの先生の中に道徳が得意、好きという先生ばかりではないのが現状かと思います。
職員室の垣根を越えて、一緒に切磋琢磨していければと思い、公式ラインを作成しました。

ぜひ道徳教育、道徳科の授業について
パワーアップのお手伝いをさせてください。
また、議論を重ねて切磋琢磨させてください!


この記事を読んだ方が少しでも参考になり、幸せを感じられたら嬉しいです。
ぜひスキやコメントをお願いします。ありがとうございました🙇


【自己紹介】してみました
      ぜひご一読ください😊


道徳【追い発問】を深堀りしたい方
      ぜひご一読ください👆


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