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勝手に涙が出るのを止められない人たちへ

人から見れば泣くような場面じゃないタイミングで私は涙が出てしまう。具体的に言うと、自分の意見を言おうとするときだ。 この間、ツイートして見たら思ったより反応いただいて自分でも感激したから改めてここにも書こうと思う。 私は昔から自分の意見を話そうとするタイミングで涙が出てしまう。 物心のついたばっかりの幼い頃から、親に「なんでこれしたの?!」って怒られて、口を開こうとすると涙がぽろぽろと止まらなくなった。親からは怒られて泣いていると思われてもっと怒られるし、話したくても話せな

    • 2024.10.12

      自分の性格の癖というものに向き合い続けた期間が私にはわりと長くあったのだが、苦しくて手放したくてたまらないみっともない自分をなんとか、直視をして、砕くような思いで粉々にして、そんな自分はどこかに置いてこれたと思った。あのとき吐きそうなくらい向き合い続けた自分はもう、あのとき決別できたと信じていた。 ここ最近、そんな昔に否定したと思った自分の癖がまた出てくるようになって、何より自分に対しての失望が大きかった。 人は変われないのだろうか。どうしてこうも、私は人と関わるのが上手くな

      • 愛について

        世界でいちばん愛する命を亡くした。 世界で、いや、宇宙でいちばんって冗談みたいな言葉を本気で思った。 私の愛する猫は、中学生のときに出会って16年も生きてくれた。実に人生の半分以上を共にしたのだった。 実は我が家に猫が来るのはこの子は二代目であり、初代の猫は身体が病弱で、その小さい身体で8歳まで生きた。 初代と比べたら倍も生きてくれて、猫の平均寿命がだいたい13〜15歳くらいというが数字的に見れば長く生きてくれたのだろう。 能天気な私は、冗談半分のようにわりと本気で、この

        • 2024.01.29

          年が明けて、なんだか決心を迫られているような空気から逃げるように「いつも通り」を心がけた気がする毎日だった。とはいえ、物理的な変化がいくつかあり、今年は例年よりずっとバタバタすることがもう予想された。あちらこちらに駆けながら、時には波のように襲ってくる感情に流されないようにただひたすら「必要」を見つめようと必死だった。 冷たい空気に刺されてピンと伸びた背中は、ピラティスに行けば「背骨をもっと弓のように丸く曲げてあけて」と先生に言われてハッとした。硬くまっすぐであることがあらゆ

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        • Every letter I sent me
          54本
        • コスメとわたし
          5本

        記事

          2023.12.30

          今年の冬は暖冬と聞いていたけれど、どっちつかずの天気に迷いながらも、例年よりも暖かい日差しの中を忙しなく進んだ12月。 自分には過度とも思える評価を受け止めながら、来年の自分の進む道にも迷う。迷いながら差し出した一歩一歩が、いつのまにか道になっていて私の人生になっていた。きっとこの時間だって積み重なって、途方もない過程の一部になっていくのだろう。 この1年は本当にたくさん、「精神が安定した」「落ち着いた」という言葉を身近な人たちから聞いたし、自分でも変化を受け止めている。

          2023.11.26

          愛というものは、綺麗に整ったもの、形の綺麗なラッピングのその種類や色ではなく、果てしなく地味なものに宿ると思う。例えば私は猫と暮らしているけれど、身体が疲れていたり今すぐ横になりたいときでも、水を清潔に保つよう努めること、腕が痺れても腕枕で寝る猫の睡眠を邪魔しないように耐えること、大きい揺れがあったときすぐに抱きしめて「大丈夫だよ」と安心させること、そういった日常の細部こそ本質だ。 自分が何かを本気で心を捧げて全力で愛したとき、何かに満たされたいって気持ちがどうでもよくなる。

          2023.10.23

          最近の私ときたら、取り憑かれているかのようにビーズ遊びにハマっている。リング、ブレスレット、キーリングなど作るものの種類はそれほど多くないが、「こういうものを自分で作ってみたいなぁ」と思って始めたのが、これほど夢中になれるとは思わなかった。 自分が「こういうのが欲しいな」というのは作り尽くしてしまって、人と会う度に押し付けてしまうほどに作りすぎて友達にも「できあがるペースが早すぎるけど無理してない?」と笑われた。 考え事の多い私、頭の中を白紙のように真っ白にすることは不可能だ

          2023.09.28

          清々しい青の洞窟を求めて、わざわざ誕生日に有給を取って大阪に来た。水族館という場所自体、記憶にある限りでも5年以上ぶりだった。私の身体では絶対浮かぶことのできない、どこかの海を再現した水槽の前で、私のまだ知らない世界のことをずっと考えていた。 私は動物が好きなのだけど、海洋生物にはなんとなく恐怖に似た感情もあってぞくぞくとしてしまう。調べてみると、たしかに「海洋恐怖症」という言葉はあるようだ。矛盾しているようで、恐怖を感じることは必ずしも「好き」の反対ではない。現に私は海洋生

          2023.08.28

          「自己肯定感が低いのが悩み」と、最近会う人たちから話を聞くことが多い。 「自己肯定感」という言葉が世に広まっていったいどれくらい経つのかは分からないが、ただ働いて家庭を築いて子孫を残すことが人間の営みのメインだった時代から時間は流れ、個人という単位が重視されるようになった。「生きること」だけでは飽き足らず、さらには自分のことを自分が「肯定する」なんてこの世で何%の人間ができるのか。 「自己受容」という言葉に出会って私は救われたけれど、ただただ自分のことを受け入れるということだ

          2023.07.31

          夏になると体調を崩す。手元ですぐに確認できるものだけでも、5年くらいは毎年この時期に自律神経がやられてぐったりとしていた自分の記録があった。 殺人的な日の強さと、思考をぐずらせる湿度の高さと、容赦なく冷やす冷房に耐えられないのだ。その代わり、夏の日の夜は他の季節の夜よりも特別に好きかもしれない。 終わりへ向かうものを惜しむよりも、終わってしまったものの余韻に浸る方が好きだ。 夏は肌に合わないけれど、夏という季節がくれる刹那的な時間はどの季節よりも好きなのだろう。 「まだ明るい

          2023.06.30

          そろそろまたnoteの日記を書きたいなぁと思ったけど、最後に書いた日記もヒップホップの現場の直後だった。 私の大好きなラッパーが「ヒップホップとは正直であること」って話しててさらに好きになったし、その正直さに感化されて私も自分の内側を言葉にして表現したい、正直になりたいと思えるようになるのだろうか。 私はあまり明るい性格でないと思っている。暗いというよりもなんか湿っぽい。もしかしたら明るいのかもしれないけどなんとなくじめじめしている。竹を割ったような性格ではないし、人を照ら

          私の愛が、君がもらう愛の中でいちばん小さいといいなぁ

          私が初めてロンジュンを認識したのはウィヤンのとき、砂浜のような茶髪がキラキラとした、白くて細くてかわいらしい男の子だなぁと思った。 「ロンジュン」という名前から中国人であることを予測して、それで終わったと思う。 とにかく、私にとってロンジュンは「意外」って言葉に尽きる。 NCTを認識して、NCT DREAMを認識して実際にファンになるまでその時間は長かったけれど、私は「ロンジュンペン」というアイデンティティに自身をあてることになるとは本当に思いもしなかった。 というのも、オ

          私の愛が、君がもらう愛の中でいちばん小さいといいなぁ

          2023.02.01

          ここ最近ショッキングな出来事が続いて、そのうちいくつかはかなり引きずっている状態でもなんとか繰り返される毎日。 本を読んで泣いたり、映画を見て泣いたり、衝動的に誘った学生時代の友人との縁に感謝したり、感情は潜ったり宙に浮いたり。自分のことなのに他人事に感じてしまうときもある。幸か不幸か仕事が忙しいから平日のスピードは異常だ。 とんでもない悪夢を見て、目覚めた瞬間は膝を抱えて泣いた朝もあったりした。めちゃくちゃになればなるほど、どうしようもない「生」を思い知らされる。 祈るよ

          2023.01.25

          悲しみに沈んだ朝にすら、嫌味なくらい太陽は明るい。絶望の色を強く照らしてくれる。 色々な感情で溢れている私は、悲しいときですら悲しみだけに浸ることを許してくれない。 だからこうやって文字を書いている。 積もり積もったタスクは片付かない。 まだ大丈夫、と助けを呼ぶのも躊躇う。 無理して明るく振る舞っているわけではなく、抱え込んだ悲しみの重さをまだ実感できていないのだ。ただただ手元に何かを抱えている。自分の中にある重さを計るべきものすら見つけられていない。 最後に話したのがい

          2023.01.08

          2023年。過ぎ去る1年を惜しみ、新しい1年をいくつかの決意と一緒に迎えた。 例年以上に年が明けた実感は湧かなかったけれど、仕事始めは今まででいちばん忙しかったんじゃないかと思えるくらいバタバタしていた。 必要とされること、期待されること、与えられることは嬉しい。職場の人と呆れたように途方に暮れながらも、がんばれることを幸福に感じたのも事実だ。 今年の目標を具体的にいくつか立ててみたが、有言実行、さらには不言実行ができるようになりたいなぁ。 文字を書く頻度ももう少し上げたい

          2022.12.29

          きっと今年最後のnoteになりそうだなと思いながら、この1年のことを考える。 去年の今頃の日記を読んでいると、「誰かが自分のことを好きになれる後押しになるような言葉を書けるように」と目標を掲げていたけれど、果たしてどうだったのだろうか。 書くことしかできない私にとって、受け取り手にとってどんな言葉として響いたのか知ることはできない。それでも自分のために、どこかの誰かのために書くことはやめなかった。 この1年、たくさんのことがあった。 いちばん大きな出来事をふたつ挙げるなら、