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2024.01.29

年が明けて、なんだか決心を迫られているような空気から逃げるように「いつも通り」を心がけた気がする毎日だった。とはいえ、物理的な変化がいくつかあり、今年は例年よりずっとバタバタすることがもう予想された。あちらこちらに駆けながら、時には波のように襲ってくる感情に流されないようにただひたすら「必要」を見つめようと必死だった。
冷たい空気に刺されてピンと伸びた背中は、ピラティスに行けば「背骨をもっと弓のように丸く曲げてあけて」と先生に言われてハッとした。硬くまっすぐであることがあらゆる場面で最善ではないと気づかされる。
ふと顔を上げて、清々とした空気を全身で浴びたら、全て上手くいくような楽観さに包まれた。


つい最近も、大勢の人前に立って話す機会があって、とにかくそういうことが苦手な私は本番前に散々、周りの人たちに「緊張する!むり!」と騒ぎ立てた。大丈夫大丈夫、と周りに宥められ、前に立とうと待機をしているその瞬間、本番を迎える直前はあんなに嫌で逃げたくてしょうがなかったそのぴりぴりとした刺激が、むしろ心震わすスパイスに変わるのを感じた。
前々から私はあまり周りに緊張している感じがしないって思われがちだったけれど、前に立つ私は堂々としていて、色んな人に良いフィードバックをいただいた。
苦手なことは「人の関心を集めること」であり、「話すこと」自体はそんなに苦手ではないのでは?私が怯えていたものの「存在そのもの」が分からなくなって混乱した。結局、恐れというのは自分の仮想にしか過ぎないのだろうか。
私から見て「カリスマがある人」は羨ましいし、惹かれるし、そういった堂々としたオーラについて話していたら「あなたにはあなたのカリスマがあるよ」と言われた。いやいや、そんな、と反射で返したけれど、今年はこういう思い込みを裏切ってみてもいいかもな……と思えた。


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