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美ヶ原王ヶ頭ホテルその2(快晴の雪原散歩)

こちらの続きです

さて、日の出を堪能して、美味しい朝ごはんと焼きたてパンを堪能し、笹茶で温まり、新雪がキラキラどころかギラギラ輝く雪原を眺めてまったりしたらチェックアウトです。
チェックアウト後もホテルに荷物をおくことができ、館内で寛ぐことができます。
ただ、どうしてもこのすばらしい景色を堪能したい!
スノーシューもレンタル可能ですが、近くを歩くだけ~ということで新しいフィルムを詰めて、いざ雪原。

Adox CMS20IIを詰めて。専用現像液Adotech IVで現像。購入はSilversaltより。
電波塔は松本駅からも見える
前夜降った新雪がダイヤモンドになっていた
撮りきれなかったが、肉眼では本当に眩しかった
王ヶ頭より佐久小諸方面その奥に浅間山
拡大した浅間山。同定しやすい山様である。
王ヶ頭より八ヶ岳富士山方面
王ヶ頭より安曇野平野と日本アルプス山脈方面

王ヶ頭からは東西南北すべて見渡せるため、日本アルプス、八ヶ岳、上信越の山々、富士山等日本の山オールスターを一望にできます。なんという贅沢なのでしょう。
そして改めて信州の地形の壮大さに気付かされます。
人間が暮らしを営めるのは山の隙間に住まわせてもらっているからだと、都内23区の暮らしでは忘れがちなことに驚きます。しかし関東平野の広いことよ、それはさすがに開拓発展しやすいよねと納得です。

そしてまさにこの安曇野、松本、諏訪の長野県二代平野のうちの一つこそ、壮大な日本の地理的場所、

「フォッサマグナ」

なのです。そう、王ヶ頭は日本列島を東西に分ける大地溝を鳥瞰図的に観測できるのです。
地理の素人のため、フォッサマグナについては詳しくはお調べ頂きたいのですが、私の浅い理解を恥ずかしげもなくメモしておくなら、

はるか昔日本列島が大陸から分かれる時にできた東西の裂け目で、そこを境に地層の年代が全く変わる
※詳しくはこちら

というところでしょうか。
つまり、上記の写真をまた貼りますが

奥の日本アルプスより先は超ざっくりいうと1~3億年前の古い地層の西側、真ん中の安曇野平野より手前はフォッサマグナの新しい2000万年前以降の地層(東側)なのです!
この写真で日本の地質的東西の分岐が写っていると思うと、しかもそこには何億年も前の日本列島の成り立ちと形成の歴史がつまっていると思うと、とても胸が熱くなります。
そして今現在も大陸プレートが私たちを生かすも殺すもできるのは変わりがなく、絶えず活動を続ける地殻の上で、私たちはささやかな日常を営んでいるのだと知ると、身体の奥の方から力が静かにわいてくるような思いがします。

こうして充実の2日間は過ぎて行きました。
美しいと形成することさえ憚られるような美しさを見ました。
傲らず腐らず生きていきたいものです。

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