人生いっつもミスマッチング。

ゴートゥザヘルって叫んだ。
ただこらしめたい、従属系のしがらみから
抜け出したいだけだった。

あの人の頬をあたしが不意打ちで殴ると
抗い方のバランスがくるって、継父をあの世
送りにしてしまったと思ったらあの世に行っ
たのはまったくもってあたしの方だった。

地獄の住人になっていた。

三途の川や針の山、血の池火責め水攻めは
ない。噂だけががそこら中にバズっていた
だけだった。

ここは会いたい人と会えないまま今生の別れ
をした人のるつぼだった。

継父と戦う時のために鍛えていた。
腹筋にスクワット、鴨居で懸垂なんてへっちゃら
でベンチプレスだって好物だった。
ダンベルは朝飯前。

生きてる時は無用だった。

地獄用の身体には筋肉がなければ
生きていけない場所。
前世での筋肉貯金がものをいう世界だった。

おまけに人探しのプロだったことも手伝って、

探偵事務所を開くことにした。

ある日
奴が訪ねてきた。

記憶が不確かになった継父は好きだった娘を
探してると言った。

地獄で仏じゃなかった。

今この筋肉の有効利用をあたしは奴の顔をみな
がら考えていた。

今週も挑戦してみました。
おなじみのギリで滑り込みしようとしています。
お題は【名探偵ボディビルディング】だそうです！
ちょっとずれてしまいましたが、文字数だけは守り
ました(｀･ω･´)

ここまで読んで頂きましてありがとうございます。