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ミュージシャンと、野の花と。

noteを書く時はSpotifyを聞きながらって

いうのがクセになっているので、昨日は

ポッドキャストで短いトークを聞いていた。

谷中敦さん(東京スカパラ)がゲストで

ホスト役は、10-FEETのTAKUMAさん。

谷中さんがその日、誕生日だったらしく、

TAKUMAさんがお誕生日おめでとう

ございますのでっかい声と共に、

さっきそこで、花摘んできましたって

言った。

なんかすごく、胸に沁みた。

誕生日だからってお花屋さんでお花を

買うんじゃなくて、摘んできましたって

いうところ。

でも、耳をすませて聴いていたら

花屋さんでラッピングしてくれる時の

バリバリっていうぴかぴかの

花を包んでる透明フィルムみたいな

音がした。

冗談だったかもしれないけれど。

でも、花を摘んできましたっていう

彼のひとことにやられた。

後輩が先輩に花を贈るっていう

シチュエーションをみかけるのは

はじめてじゃないけれど。

ポッドキャストなどって、耳からの

情報しかないから、想像がふくらむ。

ちょっと小さな男の子のことを思い出した。

ある夜、ノルウェーの街をただ散歩するって

いうだけのシンプルな映像を見ていたとき、

ちいさなかわいらしい男の子の兄弟が、

道ばたで紫色の花を花束にして、ちいさな手に

つかめるだけ握っていた。

どこに持って行くの? ってナレーションの声が

問いかけると、ママにあげるのって言って、

カメラはその男の子の家までついてゆく。

バラと紫のクレマチスのフリー素材 https://www.pakutaso.com/20151149330post-6335.html

ドアのところで男の子がママに花束を手渡す

シーンをみていた。

今しがた摘んで来た草花をその母親は、

受け取ると、ほんとうにうれしそうに、

彼女の顔に笑顔が灯った。

お花屋さんで選ぶきれいなお花も

もちろん素敵だけど。

摘んできた花の効果って、なんだか

そのままの気持ちを伝えているようで

とってもいいと思う。

Spotifyから聞こえてきてTAKUMAさんの

ほがらかな声にはっとした。

尊敬している先輩へ花を贈るというシーンを

映像じゃなくて耳で聞けたことも

ちょっとゆたかな体験だった。

ぬけるように つきぬけてゆく 祈りの形
いたづらに ふれてゆく声 一輪のゆめ



 

いつも、笑える方向を目指しています! 面白いもの書いてゆきますね😊