北千住BUoY

2階は元ボウリング場、地下は元銭湯の廃墟ほぼそのままの、アトリエ・稽古場・ギャラリ… もっとみる

北千住BUoY

2階は元ボウリング場、地下は元銭湯の廃墟ほぼそのままの、アトリエ・稽古場・ギャラリー・カフェを擁するアートスペース。詩、建築、演劇、ダンス、音楽、飲食、映像、現代美術といった多様なジャンルのコラボレーションにより、社会的無意識との出会いを創造します。

最近の記事

<無為フェス vol.2 開催のお知らせ>

北千住BUoYでは、2022年に「BUoY地下・無為(ぶい)開放プロジェクト」と称してBUoYの地下スペースを3週間、アーティストに向けて開放し「なにもしない」も含めて自由に創作や実験を行う<無為フェス>を開催致しました。 (前回のコンセプト文についてはこちらの記事をご参照下さい。↓) 今年からこの<無為フェス>を定例化し、継続的に実施していくことを目指して、11月中旬から12月初旬にかけて<無為フェス vol.2>にご参加いただける劇団、ダンスカンパニー、音楽家、詩人、

    • 今週末のBUoYは、ささらほうさら、PlaTEdgEダンス公演、「三木はるか+ベリベリベリ。」いけばな映像展、「藤倉聡士+大江花歩」彫刻展、4企画開催!

      灼熱の毎日が続く8月ですが、BUoYは冷たい廃墟の店内でいつも通りフル稼働にて企画をお届けしています。 今週のBUoY、8月24日(木)・25日(金)は地下スペースにて「繰り広げられる名もなきモノらの時空を超えた盆踊り(?)」と称する期待の舞踏、ささらほうさらによる『ろまんす・全』ダンス公演が幕を上げます。 続く26日(土)からは、2階ギャラリー1にて“実験映画芸人”三木はるかと、ジャンクいけばなアーティスト、ベリベリベリ。のコラボレーション展「夏行(げぎょう)アレンジメ

      • 2023年7月のBUoY、公演、展示スケジュール

        <2023年7月のBUoY、公演・展示情報> 皆様こんにちは、北千住BUoYです。 月初にBUoY 2階ギャラリーにて開催され好評を呼んだ東京藝術大学大学院の留学生たちによる美術展「木漏れ日」を筆頭に、今月のBUoYも演劇、美術展の各企画が目白押しとなっております! BUoY地下スペースでは昨日、若手演劇団体が自身の手で主催する演劇祭「条件の演劇祭 vol.1-Kabuki」が幕を開け、今月15日まで4つの若手演劇団体が「Kabuki」をテーマに多彩な公演を繰り広げます

        • BUoY 内部見学のご案内

          こんにちは、BUoYスタッフの増田です。 BUoYでは、劇場やギャラリー、カフェの運営に関するスタッフMTGを1ヶ月に1回程度、不定期で開催しています。 新型コロナ感染症への対策の意味合いもあり、ここ数年はオンラインでのMTGを行っていたのですが、規制緩和に伴い、BUoYに直接集まって話す形式へと徐々に戻していくことになりました。 そこで、せっかく直接集まるのなら、BUoYにご興味のある方、劇場やカフェの利用や場所自体にご興味のある方、そして北千住に住んでいる地域の方々

        <無為フェス vol.2 開催のお知らせ>

          静かなコンサート『ダイナミクスレンジせまめ(30dB)』を開催します(9/22)

           BUoYスタッフの岡、増田です。今月の9月22日(木)の夜、BUoYの地下劇場スペースで「ダイナミクスレンジせまめ(30dB)」という静かな音のみのコンサートをBUoYにて開催いたします。 「ダイナミクスレンジせまめ」とは 「ダイナミクスレンジ」というのは音にまつわる用語で、「(ある音楽や場所における)一番うるさい音から一番小さな音までの音量の振れ幅」です(詳しくはこちらなど)。  「dB」とは、騒音計などで音の大きさ(音量)を表す単位で、例えば静かな図書館は「30dB」

          静かなコンサート『ダイナミクスレンジせまめ(30dB)』を開催します(9/22)

          <無為フェス#10>身体企画ユニット ヨハク『円グラフという12時間の価値観の振付』

          マルコビッチの休日 BUoY ver. 試演レポート 書いた日:2022/05/12 書いた人:秋山きらら(身体企画ユニット ヨハク) 2022年3月29日、北千住BUoYにて「自分がもっとも有意義だと思う12時間の過ごし方」を交換し、他者にとっての有意義な時間を自身の身体で代行する《マルコビッチの休日》を試演させていただきました。 タイトルはスパイク・ジョーンズ監督作品、『マルコビッチの穴(映画)』より。 はじめまして 私たち〈身体企画ユニット ヨハク〉は、東京を拠点

          <無為フェス#10>身体企画ユニット ヨハク『円グラフという12時間の価値観の振付』

          <無為フェス#9>マリンバと走る

          野木青依と申します。 マリンバの即興演奏をベースに、さまざまな「偶然」を鑑賞する企画・作品を発表しています。 昨年度は、街をマリンバと練り歩き、行く先々の環境音を頼りに即興演奏をする『マリンバ・ネリネリ』、墨田区の施設や個人宅に滞在した『マリンバさんのお引越し』などを発表しました。 ご覧の通り、マリンバは横幅3m近くある大きな鍵盤打楽器です。そのため、練習場所の確保が悩みの種… 自宅ではご近所さんに配慮して、小さな音で練習しています。 ああ〜思いっきり、のびのびと、マリン

          <無為フェス#9>マリンバと走る

          <無為フェス#8>駝鳥人と無頭人

          記事を担当するのは荒川弘憲です。東京芸術大学の修士に在籍しています。 一人称視点の映像表現などを中心に制作と研究をしています。最近は「ヤギの目」という大学敷地内でヤギを飼育するプロジェクトにも関わっています。自分のやりたいことでなくても、ヤギの鳴き声にこたえるように、ヤギ小屋のなかのイバラを刈りとったり、フンをひろいあつめて掃除するのが、ヤギのためになっているようでうれしくもあり、屈辱的でもあり、それらの感情が交互に押し寄せてくるような、はたまた一緒くたになって感じられるよう

          <無為フェス#8>駝鳥人と無頭人

          <無為フェス#7>映画を上演する試み——BUoY(ブイ)地下・無為開放プロジェクトに参加して——

          2022年4月17日(日)、映画『籠城』に関するクローズドの実験に参加した。 映像作品として既に完成された『籠城』の「声」のみを抜き取って編集した映像をBUoYの地下空間に投影し、それに合わせて声の出演者がその場で自身の声を吹き込んでいくという試みだ。 この実験は、「BUoY(ブイ)地下・無為開放プロジェクト」の中で行われた。 『籠城』に声の出演をしていたメンバーのうちその日都合がついた3人(永澤康太さん、金城恒さん、宮城嶋遥加)には、小手川監督から『籠城』のテクストが

          <無為フェス#7>映画を上演する試み——BUoY(ブイ)地下・無為開放プロジェクトに参加して——

          <無為フェス#6>BUoYにて、浮き標す、音。

          プカプカ プカプカ ビーコン ビーコン ギザギザギザギザギザ ホワ~〜~〜~〜~ン ドッカーーーーーーン !!! 18世紀末 バスクラリネットの起源となる楽器がフランスとドイツで誕生 1962年5月 国鉄三河島事故 / 地下鉄日比谷線 南千住~北千住間開業 / 南千住に東京スタジアム開業 1964年 現在BUoYが入居するビル竣工 / 千住火力発電所(お化け煙突)解体 / モーグ・シンセサイザー発表 1969年5月 筆者誕生 2017年 BUoY開場 そして2022年4月

          <無為フェス#6>BUoYにて、浮き標す、音。

          <無為フェス#5>劇場へ、まちなかへ、そしてBUoYへ 場を読み、映しとるダンサーたち

          みなさん こんにちは、はじめまして。 わたしたち【14.8moon】は、 ダンサー・振付家である望月寛斗のソロプロジェクトのためのカンパニーです。 2018年以降東京を拠点に、Co.山田うんでの活動と並行して自主公演を制作してきました。 とくに近年は多(他)領域で活躍する作り手との集団創作に取り組み、 さまざまな人・場所・もののつなぎ手として、 パフォーマンスに伴うすべての要素が睦み合う関係と環境づくりをめざしています。 14.8moon Facebookページ:http

          <無為フェス#5>劇場へ、まちなかへ、そしてBUoYへ 場を読み、映しとるダンサーたち

          <無為フェス#4>BUoYに訪れたことがある人には伝わるかもしれない話

          初めまして。しおと、ひかりといいます。 22歳、滋賀県在住です。ノラというユニット名で演劇をしています。 脚本を書いたり演出をしたり役者をしたり、学童保育の先生をしたり、劇場で働いたり、本を読んだり、山を歩いたり、猫と戯れたりしています。 空間で夢想するのが好きだと、BUoYに来て自覚しました。 優しく冷たい床と壁と天井と、そこに内包されている空気が静かに呼吸していて、私も静かに鼓動していて、誰からも傷つけられることなく空間というものに優しく見守られながら過ごす時間が堪ら

          <無為フェス#4>BUoYに訪れたことがある人には伝わるかもしれない話

          <無為フェス#3>ひとりでいる、ことについて

          BUoYの地下スペースに居て改めて考えたこと 「ひとりでいる、ことについて」 自分のことを知ろうとすると、まずひとりになる必要を感じる。日々の生活や他者との関わりの中にいると、外に合わせて動いているために、内にある自分自身がよくわからなくなってしまうからだ。 ひとりでいると、普段外側と関わるために作り上げた自分の仮面をひとまず外して、その内側にいる自分らしい何者かが活動をはじめる。それは何物にも縛られることのない、破天荒で自由な時間を生み出し、本当の自分らしい実感が感じ

          <無為フェス#3>ひとりでいる、ことについて

          <無為フェス#2>絵本の読み聞かせ会

           東京はるかにという団体を主宰しております、植村朔也と申します。普段は批評家として批評を書いている身ですが、今回の無為フェスでは、2022年5月に予定している絵本の読み聞かせ会のための稽古場としてBUoYを利用いたしました。  上演としての読み聞かせに注目し始めたのは2020年の春のことでした。みんなが家から出られなくなり、劇場に集まることを前提しないさまざまなかたちの演劇が試みられました。多くの「上演」は一般的な上演の消極的な代替物としてあったのが実情でしたが、それでも、

          <無為フェス#2>絵本の読み聞かせ会

          <無為フェス#1> ただ居る記・BUoY note編

          2022年4月2日、北千住BUoYの地下に、ただ居させてもらいました。  私は劇作家をしていて、少し前から――2018年の6月くらいから、「ただ居る」ということを、こちらのBUoYのカフェにてやらせてもらっていた。  ただ居るとは何かというと、ほんとうに、ただ居る。  セミ・パブリックな空間に、「居るよ」と告知して、それで現地にいたら「居ます」という看板を出し、そして、居る、ということを、私はとりあえず「ただ居る」というように呼称した。  なんでこんなことをしようかと思っ

          <無為フェス#1> ただ居る記・BUoY note編

          <BUoY地下、無為開放プロジェクト> 続報

          去る3月10日に公募を開始致しました、BUoY地下スペースをアーティストに向けて開放する無為プロジェクト、おかげさまで3月28日(月)- 4月17日(日)までの3週間全ての日程にて、計28団体による企画が決定致しました。多くの皆さまから大変興味深い企画提案をいただき、心より感謝申し上げます。ありがとうございます! コロナ禍で立ち上げたBUoY(ブイ)フェスティバル、プロローグ開催時のコンセプトのひとつは「空間に集わずに集う集い方」について考えるためにアーティストとスペースが

          <BUoY地下、無為開放プロジェクト> 続報