<無為フェス -Vol.2->#4 LICCA『クレヨン持って公開制作の記録』
2023年11月19日(日)18時30分 - 20時
工作、手作業、フリック入力、ライブペイント、アブストラクト、ひとりごと、内言外言、意味合い、装飾品について、公開制作
今回こういうことを話したりやっていました。通しの録画録音は無く、断片的な録画と記憶から書きます。
プロジェクターを湯船のほうに向けて作業場をでっかく映して紙一枚にクレヨンを使いながら1時間半ひとりで喋っていました。そんなずっと喋る予定はまるでなかったんですけどセッティング中に流す予定だったラジオのことを考えて準備期間にずっと隅に構えていた「いいからもっとやったれ!」が顔を出し、喉から言葉で声が出ました。
わたしは幼少期からこれまで複数人の人前で何かを喋るというシーンを徹底的に避けてきていて、そういう機会はたまにありつつも、できれば一切人前で喋りたくないとかなり思っていたのですが打破したいなーとも漠然と思ってはいて、今回絵のテーマとタイトルとかをマイクで言おうかなとは、少し考えていて。
それで地下の反響する静かな空間でなんだかタイミングをみつけたので、喋ってみました。
こういうことを喋ってました。
○
最初はなんだったか、今からする作業内容の説明からはじまり作業場と投映画面が整ってからはしゃがんでクレヨンをもち逆手にスマホカメラを持ち、えっと、夢の話をし始めました。
印象的な夢はなにか? っていう質問に答えるときの最近の1番の「鏡の中に入る夢」の話をし始めて、ある建物の階段の踊り場の姿見の中に入れと誰かにいわれて入り、それはアクションゲームのワープする描写のような感覚で、溶け込んでいき現世と少し違う別世界に移動して、そこでミッションをこなしていってまた姿見が現れて、またそのデカい鏡に突撃してワープして戻るという夢。
その踊り場の姿見を紙に線で描いていったけどあとで聞いた話映ってた映像で全然線の意味は捉えていけなかったということで。もう少し意味合いのことをやるなら意味合いについてやったほうがいいなと反省。
そこからえっと次は内言と外言のバランスについて話しました。内言は頭の中で自分のために考えを整理していくための言語で外言はひとにそれを伝えるための分かりやすくセルフ翻訳する言語ですが、それって全く作品の作りかたと直結しているのとそれのバランスを意識して今日やろうかと思ってたけどやめます、ということを話したかな。9:1とか5:5と決めて何枚か描くつもりでしたが、なんだかその必要は無いかもと思ってやめました。
そこから色々な作家の色々な作り方の話もして、構成派と手作業派のそこの交わるところの興味についてとか。
あと赤の種類が大きく3種類あると思う、という話。白200色には負けますがわたしは普段そう思っていて、女性が化粧品選びなどにつかう肌の色のイエローベースブルーベースという観点のこととか。
それで太陽、血、薔薇、の3種類あると思ってて薔薇は宝石のルビーと呼んでもよくて、チャットGPTに単語の性別を聞いたら
太陽 男性
血 中性
薔薇 女性
と返されたことがあって、という話をしたり。
そこから自分の最近の作品制作の大義とか。
「漠然と、クラウンでなくティアラ、アクセサリーでなくジュエリー、を念頭に置いて作品を作っております。意味合いとしては権力のない装飾品のいかに大切か」
これは今回のライブペイントに向けて書いたテキストです。いま思いましたが無為という言葉が自分にすっと入ってきたのはそれととっても繋がっている気がしました。
あとは、フリック入力がとてつもなく好きであれは手作業の文章制作だなとか、詩人/小説家についてとか。結構色々な事柄について話したな、、なんか、インスタライブとか作業配信を立体的な生の現場でみているかんじというコメントを後に頂きました。たしかに全くそのとおりですね。
○
こういうことを話してました。1枚の絵が出来上がって、かつ色々反省や方向性もみえてきた時間でした。
みてくださった方々、気にかけてくださった方々、BUoYご関係者皆様にとっても感謝です。
一旦寝てから振り返り、なんかすごいよかったなあって気持ちです。銭湯帰りの冬の帰り道ってこんなんだったっけなと。終わって直後はアドレナリン? すごいなんかまったりと頭暴発してて踊りの舞台本番直後と全く同じ感覚だったのがおもしろかったです。こういうのをまたアプデしていきたいです。
LICCA
リカ。絵描き。油彩、アクリル、鉛筆、ドローイングなど。
Instagram @langsing_licca
BUoYスタッフより
無為フェスについてはこちらの記事をご覧ください。
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