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小林よしのり「ニセモノ政治家の見分け方」高見猿ではいけない


小林よしのり「ニセモノ政治家の見分け方」高見猿ではいけない

この本は、今だけ、Kindle版が安い。

この本の論点は多岐にわたり、漫画と文章のごちゃ混ぜだ。

ボクは、紙の本を買ったけれど、この本の帯にびっくりした。このように書いてあったからだ。

日本の右傾化を、阻止せよ!

あれ?小林よしのりって、右じゃなかったの?

ちょっと調べてみたが、小林よしのりは保守主義者で間違いないと思うんだけど、必ずしも「保守=右」ではないことを知った。だから、

小林よしのりは、右ではない保守主義者・国家主義者と言っていいと思う

んだけど、どうかな、こういう捉え方は。

まあ、人の思想なんて、短く言うのは、なんか、レッテル貼りみたいで、卑怯な感じはするけれど。

この本のなかで、小林よしのりは、「どっちもどっち論」にたって高見の見物をする人を「高見猿」といって、批判する。

ボクは、自分は、政治的には中道だ、と思ってきた。

しかし、「高見猿」いう批判を受けるまで、自分の政治的立場を本当の意味で、しっかり考えたことがなかったかもしれない。

そこで思ったのが、

どっちもどっち論だと批判されない、中道ってなんだろうな?

ってことなんだよね。

本来的な、中道だと、確かに、どっちもどっち論という批判があたってしまうような気がする。

じゃ、

「保守中道」か?または「リベラル中道」か?

やはり、このどちらかぐらいははっきりさせないと、どっちもどっち論の批判を受けて、「高見猿」という批判を受けると思う。

じゃあ、

自分は、「保守中道」?「リベラル中道」?

うーん、自分でもわからない・・・。

この二つの間で、揺れ動いていると感じる。

これじゃ、確かに、「高見猿」だ。

いやー、

ここまで、自分の政治的立場について、深く考えたことはなかった!

そういう意味で、この一点だけでも、この本を買った意味があった。

ほかにも、慰安婦問題とか、橋下徹論とか、けっこう興味深い論点が目白押しだった。

ちょっと、漫画じゃない文字の部分が多い本だけど、それだけに情報量が多く、色々と考えさせられる論点満載の本なので、アナタも買って読んでみては、いかがかな?

小林よしのりという人を本当の意味で知る、きっかけになる本ではないか?

なにしろ、

「日本の右傾化を、阻止せよ!」

っていう、らしくない帯がついている本だからだ・・・。

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