【不登校】こじらせ親子のコミュニケーション|エッセイ
不登校のお子様を持つご家庭にお尋ねしたいことがあります。
毎日のお互いのコミュニケーションは、うまくとれていますか?
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わが家のエピソードをお話しします。
まず、息子が不登校になって、私は仕事を辞めました。そばにいて寄り添いたいと思ったのです。すると、息子はゲームの世界の中ににすっかり入ってしまっていました。
何か伝えたくても、なかなか声が届かない状態でした。
(このままではコミュニケーション出来ないかも…)
私は焦りました。親子の会話をするためになるべく明るく話しかけたり、ゲームから離すために、息子の興味を惹きそうな本を買って帰ったり。好きな料理で癒そうと、「何が食べたい?」等々、問いかけも試みました。
まず息子に関心を持ち、関係を良くすれば、次のステップに進めるはずだと思い込んでいたのです。
(今は学校など外部との接点がない。救えるのは、家族だけだ…)
しかし、息子はますます自分の殻の中にひきこもっていきました。こちらが働きかけるほど、殻は厚くなりました。心の中が見えなくなり、すべてを閉ざしてしまったのです。親である私は、もがけばもがくほど溺れて沈んでいく人のように、我を失い、虚無感に苛まれました。
そんなある日。天啓のように降りてきた気付きがありました。
(私がしていることは見守りでなく監視だ。
声をかけるのは、思いやりでなく過干渉(余計なお世話)。
息子が望んでいるのは、静かで穏やか、マイペースのまま心を癒せる場所なのだ。
傷ついた、野生のオオカミのように…)
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この後、息子に刺激を与える一切の関わりをやめました。部屋の扉が閉じられても、ごはんの声がけ以外はそっとしておきました。
次第に、家の中に二つの時間が流れるようになってきました。
息子は自分の時空間を侵されないことに安心感を持つようになり、私は家事など、「家族が羽根を伸ばせる」家づくりにきちんと向き合えるようになりました。
今でも不登校は続いていますが、自立というゴールを目指して、息子が進んでいることを実感する毎日です。
最後に、こちらの言葉をご紹介します。
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