ささくれはじんわりと治癒
数年ぶりに大学時代の友人たちと集まった。
約束の日が近づくにつれ、私の心のささくれはどんどん増えて剥けて流血した。
会えば楽しいってわかってる。前回だってそうだった。とてつもなく気が重かったのに、みんなに背中を押されて、弾むように帰った。でも、どうしても考えてしまうんですね。みんなは私なんかよりもはるか先を歩いていて、生まれてから死ぬまでの予定表に書き込まれたことを順当に的確に漏らさずこなしていて、次にやるべきこと、備えることも見えている。かたや私は、何者でもなくて、やるべき