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わたしの好きなものもの

新たな気持ちではじめよう。

子どもの頃からの夢を叶えたのに、無防備に突っ走ったら現実という名の輩に真正面から斬りつけられて息も絶え絶え、とりあえずぱっくり開いた傷口をどうにかせねばと手元にあった軟膏を塗ってみたものの、見れば容器には「実力不足」と書いてあって、傷口に塩どころの騒ぎじゃないものを塗り込んでしまったものだから痛くて苦しくてしんどくて、七転八倒でぜーはーしていたのが2022年のこと。すっかり自分と自信を失ってしまったので、せめて好きなもののことだけを考えて自分を取り戻そうと2023年のはじめにこの「わたしの好きなものもの」という(勝手な)連載を始めたわけですが、好きなことってたくさんあるくせに、それを言葉にするのは難しい。なかには言葉になんかできない、理由なんかない、でもなんか好き、みたいなものもあって、加えてちょっと気取った文章で始めてしまったものだから、そりゃあ続かなくなりますよね。毎週1本記事あげて、一年続けて約50本、それが達成できたら何か変わるかも! って、期待していた一年前のわたしよ、いろんな意味でお疲れさま。

ただ一つわかったのは、わたしは何より「書く」ことが好きだということ。そういえば昔はブログで日々の出来事や思いを徒然なるままに綴っていて、ある程度読んでくれる人もついていて、楽しかったな。ブログネタを探してばかりの毎日に疲れて更新がゆるやかになり、そうこうしているうちにブログの運営元がサービスを終了したから、わたしのブログはきれいさっぱりこの世から消えてしまったけれど、自分が書いた物を誰かが楽しみに読んでくれるというのは、とても素晴らしい経験であり、生きるモチベーションになった。まあ、あの頃はいまと違って炎上なんてものもなかったし、ド素人が取るに足らない日常を得意げに垂れ流すことのハードルもちょっとした段差程度だった。いや、いまだって素人にとってのハードルは段差程度のものなのかもしれない。でも気をつけなければならないのは足元の段差だけじゃなくて、すぐそこに落ちている画鋲だとか上から狙ってるカラスだとか流れ弾だとか見えないところに張られたピアノ線だったりもする。だから全方位を気にしなければならない。で、結局段差の手前に落ちているバナナの皮で滑って転んだりするのだから大変なことだ。それでもわたしはもう一度自分が考えたことを自分の言葉で自由に書くことの楽しさを味わいたいと思ったのです。昨年は「好きなもの」とか「週に1本」と自分に制約を課したことで窮屈になってしまったから、今年は何も決めずに好きなことを好きなときに好きなだけ書きたい。わたしという存在をなかったことにしたくない。この日記は、わたしがこの世につける、マーキング。

そんなわけで気持ちを新たに、2024年はにおたつ文章をどんどん書いていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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