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さぁ、向こうへ渡りましょう!      ジュリア・ロバーツの『食べて、祈って、恋をして』を観た感想

こんにちは

映画や海外ドラマのブログを書いているアラ還主婦のミルクです。


今日は
ニューヨークからイタリア
イタリアからインドへ

そしてインドからバリに行ってみませんか?

これって映画好きなあなたならわかりますよね。

ジュリア・ロバーツの代表作(勝手にわたしが決めてます😆)
『食べて祈って恋をして』の映画の紹介です。

candy@で書いた記事のリライトになります


食べて、祈って、恋をして』(2010年公開)

あらすじ・今日も多めです〜

ニューヨークでライターをしている30代半ばのリズ(ジュリアロバーツ)は自分と夫の価値観の違いから離婚してしまう。

けれども夫を捨てたことに罪悪感も感じていた。

離婚後、駆け出し舞台俳優の若い恋人ができるのだが
その恋人とも付き合いながらも何か違和感を拭えず・・・

もともと離婚した心の隙間を埋めるための恋愛のようで

だんだんと二人の心はすれ違ってきているのに
恋人は二人の関係がたとえ惨めでも、別れるよりこのまま続けようというが、リズはその言葉に納得できずに年下の恋人とも別れて一人でイタリアへと旅立つ。

ライターの仕事も辞めて
家も処分して
1年間を費やして自分探しの旅に出る決心をする。


そしてまずはイタリア語の勉強と新しい生活を満喫しようとイタリアへ・・・


イタリアで家を借りて一人暮らしをする

拙いイタリア語で
リズがカフェで一生懸命 注文するシーンが好き。

誰も彼女のオーダーに耳を貸そうともしてくれない。

イタリアでは声を大きく堂々としていないと誰も気がついてなんかくれない。

それは『受け身ではダメなんだよ〜』と思い知らされるシーンでもある。


そんな時にカフェで出会ったスウェーデン人の女性と意気投合して、彼女からイタリア語の先生を紹介される。

ジョバンニ(イタリア語の先生)やイタリアで出会った人々との交流から リズはイタリアで一人で楽しむことを覚えていく。

自分のためにおしゃれをして

ダイエットや体重なんか気にせずに美味しそうなピザや
イタリア料理をお腹いっぱいに食べて
自分のしたいことに時間を有意義に使うことを楽しむのだ

自信に満ち溢れていくリズ


そしてイタリアでの生活を充分に満喫してから

次の目的の
ヨガの伝道師に会うためにインドへを訪れる。

最初はヨガ道場での生活に意味を見いだせないリズ

雑念が多くて無になれなくてイライラする。


ところが、ヨガ道場で出会った時から反発していたあるアメリカ人男性との交流を通して、リズはだんだんと心を解放していく。

彼もかつてアルコール依存症で家族と破局して、心に大きな傷を負った人だった。

彼がリズに言う。

『自分を許せたらインドを去りなさい』

インドで修行を続けたリズは、だんだん心を落ち着かせて自分の内面と向き合うことができるようになり

やっと離婚した夫と別れた恋人との関係を乗り越えることができる。


リズが結婚式で踊るはずだった曲に合わせて、別れた夫とダンスする回想シーンも好き。

もしかしたら結婚した時から(結婚前から)二人の関係は微妙なズレがあったのかもしれないと示唆するような場面が・・・


そしていよいよ最後の目的地バリへと旅立つ。

1年前にバリを訪れたときに出会った薬剤師(ヒーラー、占い師)のクトゥと再会するために彼女はバリを訪れたのだった。


リズとクトゥ

1年前にクトゥから『この半年か1年であなたは全てを失うだろう、けれどそれ以上のものを得ることができるから大丈夫』だと言われたリズ

そして『1度目の結婚は短いが2回目は長く続く』とも言われていた・・・

クトゥと再会でき、そこでリズはクトゥの教えに従って

朝から瞑想して心を整え
毎日クトゥのところへ通うという規則正しい調和の取れた生活を始める。


バリで生活し始めてしばらくして、リズはフェリペという男性と偶然出会う。

彼も離婚で傷ついた男性だった。

二人は自然と心を通わせていく。

『愛してる』と積極的に距離を縮めるフェリペに対して

リズはフェリペとの愛に溺れてしまい
また自分を見失うことを恐れるがあまり、二人の関係を断ちニューヨークへ帰国しようとするのだが・・・

「本当に大切な人となら、ときには全てを投げ出して、結ばれることも大切だ」とクトゥに言われてはっとする。


フェリペとリズ


1年前に離婚して
恋人とも別れて
ニューヨークを離れ、イタリアへ行こうと決心したリズは

『何かにもっともっと驚きたいの』と友人に告げる。

私はリズの気持ちはすごくよく理解できる。

現状がうまくいかないとき

全てを投げ出して新しい世界へ飛び込みたくなる気持ち。

でも、もう年なんだから
大人なんだからと言い訳をしながら自分を偽る気持ちもよくわかる

友人は『まるで女子大生ね』と批判したが

リズはその時、自分の直感を信じて一歩踏み出して正解だった。


ニューヨークで自分の人生を見失ったリズは

イタリアでは『何もしない喜び』をモットーにしているイタリア人のおおらかで、人生を愉しんでいる人々との触れ合いのおかげで人生の楽しみ方を知り、自信を取り戻し

インドではヨガや瞑想を通して、心を解放して自分と他者を許すことができ

バリで本物の愛(愛する人)となりたい自分を見つけた。


ニューヨークを旅立つ前のリズは、心は空っぽなのに、頭の中はいつも不安や迷いや焦りの考えでいっぱいで、自分を冷静に見れなかった。

けれども彼女は今回の旅でさまざまな国でいろんな人と出会い

交流して

影響しあって

学んでいき

リズの心はどんどん満たされていく。

そして最後にバリで運命の男性と確固たる自信を持って、心から結ばれたのだ。


人は心が満たされたときに
初めて頭の中がすっきりと整理されて、自分の進む道を見つけることができるんだなぁ。

まずは自分を許して自分を愛すること

それができてなければ、人を許したり愛することはできないのかも

自分をもっと大切にして、自分のことを愛しんで愛することができたとき

人のことも大切にできて、愛することができるのかもしれない

そしてはじめて自分で選んだ人生を生きることができる。


ラストシーンの言葉がとても印象的

それはイタリア語を学んだ時にリズが覚えた言葉

『アトラヴェルシアーモ』

意味は『さぁ、向こうへ渡りましょう』

リズはフェリペにこう言って彼との新しい人生へと踏み出した。

もしも今の場所から動き出す時が来たら、私も躊躇しないで向こうへ渡りたい。


貴重なお時間、最後まで読んでくださりありがとうございます。

スキやコメントいただけるととても嬉しいです。
よろしくお願いいたします。


予告編です。





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