桜木紫乃さんの『蛇行する月』を読んで、なぜか音信不通になった高校時代の友人を思い出してしまった
『東京に逃げることにしたの』
釧路の高校を卒業してすぐに和菓子屋に勤めた順子は
20歳以上も年上のその店の跡取り婿養子の和菓子職人と駆け落ちする。
順子のお腹には彼との子供が宿っていた・・・
駆け落ちして東京に移り住んだ順子は、高校生時代の図書部の仲良しメンバーに、
年賀状や手紙や電話で
『親子3人の生活は決して楽ではないが、貧しくても
とても毎日が幸せだ』と伝えてくる・・・
それを聞いた順子のかつての友人たちは、無鉄砲な順子の人生に戸惑いや驚き、複雑な感情を抱きなが